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茶日記⑤ 2021.1.24 『KCIA 南山の部長たち』

映画『KCIA 南山の部長たち』

日本での封切り前から気になっていた映画。
韓国で実際に起こった朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺事件を題材としたキム・チュンシクによる小説『南山の部長たち』を原作に製作された映画です。

軍事クーデターで政権を握り、独裁者と批判されるほど絶大な権勢を振るったパク・チョンヒ(朴正煕)大統領。そんな彼が、自らの側近であった中央情報部部長キム・ジェギュ(金載圭)に殺害されたというニュースは、韓国のみならず世界中に衝撃を与えた。権力闘争の果ての凶行か、はたまた独裁政治の横暴に対する義憤に駆られたためか。日韓両国でベストセラーとなったノンフィクションを原作に、本作はあくまで「実話を基にしたフィクションである」としながらも歴史の闇に肉薄してゆく。
(公式webサイトより)

実話をもとにした物語だけに、予想通り非常に後味の悪い結末です。しかし俳優陣の演技がすばらしく、人間の内面としがらみ、そして過去の輝かしい理想が歪みゆく過程が詳細に描かれていました。
イ・ビョンホン演じるKCIA(韓国中央情報部)の部長、キム・ギュピョンは非常に理知的で忠義に厚い人物として描かれますが、暴走する大統領やライバルたちに追い詰められ最後にはいよいよ大統領暗殺を実行します。
その過程を緻密なシナリオと俳優陣の火花散るような演技が克明に描きました。

男性のクラシカルなスーツ姿や1979年ごろを再現した街並みと自動車を観たいという方にもぜひお勧めしたい映画です。

ネット上では「韓国歴代大統領の末路」と単純化されて語られがちな韓国の現代史ではありますが、日本統治の解放からアメリカの軍政、朝鮮戦争、軍人によるクーデターと独裁、そして国民たちの勇敢な民主化運動の歴史を知らずして決して語れるものではないことを申し添えて、簡単な感想の締めくくりとします。

池袋 友誼商店と中国茶館

友誼商店では中華系の食材を購入。
椰子ジュース、腐乳、トウモロコシ麺、モンゴルのお茶、ラー油などなど。
その後は中国茶館へ移動して晩ご飯をいただきました。

相変わらず中国茶も点心も美味しくリーズナブルに楽しめるお店です。
今日は武夷茶という烏龍茶の一種をいただきました。

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