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【OAK】推せる若手3(+1)選!(2023夏)

 シーズンも残り少なくなり、ポストシーズン進出の可能性がない球団のファンとしては若手たちの成長を楽しみにするほかない時期になってきました。今回はそんな若手の中から皆さんに知ってもらいたい選手をピックアップしていきます。


メイソン・ミラー(RHsP)

 1型糖尿病との闘いを続けながらも堂々たる体格から放つ100マイル級の速球一級品のスライダーのコンビネーションが特徴。95マイル程度のハードカッターも印象的です。パワーピッチャーとしてはかなり制球がいい方であるのが最大のセールスポイントかもしれません。

IL入りまでのミラーの変化量チャート

 以下の記事で特集したときには正直今年デビューするとしてもシーズン後半だろうと思っていたのですが、なんとシーズン序盤に昇格。右肘の炎症で長期離脱していましたが9月6日に復帰。今後は負担軽減のため第2先発やオープナー、ショートスターターとして、球数を厳しめに制限したうえでの運用になるようです。

 メジャーでは、マリナーズ相手に7イニングノーヒットを達成するなど既に実力の片鱗を見せています。病気と向き合いながらもハイレベルな投球を見せるミラー。一度見れば彼のファンになること間違いなしです。ちなみに、野球選手になれなかったときのことを考えて勉強も頑張っていたそうですよ。

ローレンス・バトラー(OF)

 バトラーはつい先日デビューした23歳。パワー、スピード、強肩が武器の、お手本のようなファイブツール候補です。スケールが大きい反面コンタクト面や守備での動きに粗さが目立ち、このままではメジャーでは厳しいのではと思われていました。

 しかし、そんな昨季から一転、今シーズンはマイナーで三振数を激減させることに成功。元々多かった四死球はあまり減っておらず、単純にバットコントロールが向上したという側面が大きそうです。

 メジャーでもデビュー当初から進化したコンタクトスキルを遺憾なく発揮し、ボールゾーンスイング率は平均よりも良い数字を残しています。軽打するシーンも見られるためかあまり平均打球速度の数字は伸びていませんバレル率は優秀で、9月4日のブルージェイズ戦では2ホームランを放つなどパワーも徐々に見せられるようになってきました。

 バトラーの第一の特徴はそのド派手な雰囲気。カッコいいサングラスとキャッチーな色のアンダーシャツやマーリンズのスターであるジャズ・チザム・ジュニアを思わせるような鮮やかなアンダーシャツや防具が魅力的です。そうは言ってもチザムほどのバリエーションや奇抜さはありませんが……。

 決めポーズもあったりします。公式にはいい画像がありませんでしたが、両手を胸の前で指を両手とも日本人が4の数字を示すときの形にして手の甲側が見える形。アスレチックスのチームカラーの一つである濃い黄色の手袋が鮮やかでよく映えます。実際に試合を観るときには注目して見てくださいね。ああ、下に貼った画像はそれとはあまり関係ないのですが……。

 キャラクター面も高評価で、昨年のアリゾナ秋季リーグではチームプレー精神を重んじハードワークした選手に贈られるダーネル・ステンソン・スポーツマンシップ賞を受賞。先述のマルチホームランの日には、試合後に「アスレチックスにはマジで明るい未来が待ってる。今年はみんな俺たちを笑いものにするかもしれないけど、来年は全く違った1年になるよ。」とチームを鼓舞するような力強いコメントを残しました。プレーと精神面の両方でチームを引っ張る姿は必見です。

ザック・ゲロフ(2B)

 やはり今のアスレチックスで若手といえば、この選手を外すことはできません。オールスター明けにメジャー昇格した24歳のセカンドで、MLB公式のプロスペクトランキングでトップ100に入っていたことがあるとはいえ誰も予想していなかった活躍を見せています。パワーとスピードが特徴で、デビューから60試合で13HR13盗塁。既にチームの中心選手です。

 今のところメジャーでは先ほど書いた通りパワーとスピードを発揮している一方で空振りが多く、それが成績を不安定にしてしまう要素となっており心配なところ。この点はドラフト当時から指摘されていた点でもありますが、変に修正しようとしてフォームを崩したり小さくまとまったりするよりかはバットに当たった球でより良い結果を目指す方がいいのかなと思います。

 MLB公式サイトの選手ページから見られるプロフィール写真を見るとけっこうカッコいいですので、同時に昇格したトッププロスペクトのタイラー・ソダーストロムと並んでイケメン主軸コンビとして数年後のメジャーを支配してほしいところです。

(プラスワン)冨岡聖平(RHrP)

 大谷翔平選手が二刀流で史上最高の野球選手と呼ぶに相応しい活躍を見せている中、アスレチックスには「俺だっているぞ」と言わんばかりにマイナーの階段をよじ登る選手がいます。彼の名は冨岡聖平(とみおか しょうへい)。27歳で、今シーズンは初めてのAAで大きく成績を向上させAAAにまで昇格しました。

 冨岡は富山県黒部市出身東洋大学、社会人のバイタルネットを経て入団テストに合格し、契約に至りました。記者会見での「160kmを出したい」との言葉にもあるように、最大の武器は力強い速球。現時点で90マイル台中盤から後半を計測しており、目標とする100マイルも夢ではないところまで来ています。

 決め球として自信を持って使える変化球と制球が今後の課題のようで、AAA昇格後はリーグ全体が打高傾向にあることも手伝ってやや苦戦気味。しかし全く通用していないというわけではなく、ここからも上を目指して頑張ってほしいですね。日本人二人目の「メジャーリーガーショーヘイ」誕生の日を楽しみにしています。

 冨岡選手は投稿頻度こそ高くはないものYouTubeでも活動されており、マイナーリーグのリアルな姿を垣間見ることができます。ぜひ以下のリンクからチャンネル登録してくださいね。


 今回は上で挙げた4人しか紹介できませんでしたが、このほかにも我らがアスレチックスとその傘下には魅力的な選手がたくさんいます。今後も気が向いたらその選手たちを紹介していくほか、チームについての記事を書いていく予定ですので良ければスキフォローX(Twitter)のフォローもよろしくお願いします。

 今回もお読みいただきありがとうございました。それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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