Sassは不要になるのか

現在、Sass(SCSSも含む)に関する記事を探していると、Sassは不要という記事を目にします。
はたして、本当に不要なのでしょうか。

最終的には不要になるかもしれない

現在はネイティブのCSSでもネスティングが出来るようになったり、だいぶ進化していると思います。
ネスティングにも親セレクタとして「&」を使うあたり、おそらくSassで出来る事を取り入れている傾向にもあるように思えます。

現在でも便利なSass(SCSS)

今はさすがに中カッコもない初期の「Sass」は使いませんが、SCSSは今でも使っています。
全ブラウザでネイティブでネストが可能になったとはいえ、まだ期間が浅いですし、もう少し様子見をしたい所です。

また、Sassはコンパイルが必要で、その辺もデメリットとして語られてもいるようですが、コンパイルならエディターが行ってくれます。
Visual Studio Codeでも、プラグインを使えば保存と同時にコンパイルを行ってくれますし、手間はかかりません。

構文が間違っていると、コンパイル時にエラーを出力し、コンパイルしてくれなくなりますが、それも助かっています。
間違ったまま運用せずに済みますから。

使えるのなら使えばいい

技術は日進月歩で、あっという間に使えなくなるとは言いますが、今使える技術を、無理に使わないという選択をしなくてもいい気はします。
他にもSassには、ミックスイン等、便利で柔軟な機能が多数ありますし、Sassがまだ完全に使えなくなったわけでもありません。

ただ、もしこれから勉強をしていくのなら…

ネイティブのCSSを基準に学ぶ必要はある

と言うのは確かです。

Sassと言えども、これ自体はブラウザがCSSとして認識してくれるわけではなく、あくまでCSSを出力するためのファイルですし、結局の所、ネイティブのCSSを多く書いている事には変わりありません。

ネイティブのCSSで使われているセレクターやプロパティ、そして優先度などを、ネイティブのCSSから学び進めていくべきでしょう。

そしてSassはと言うと、勉強するという程学ぶ事はそれほどなく、ネイティブのCSSを補助するようなものです。
ちょっと便利にしたいなと思ったなら、Sassを取り入れるといったぐらいでいいでしょう。

Sassはもう古いなどの記事は目立ちますが、その表面だけを撫でて、ただSassの使用をやめればいいという判断は、浅はかでしかありません。
新しい技術が出来ていくのは、その技術に乗らなければいけないからではなく、便利にするためにあるのですから、便利なうちは、ありがたく使っていくべきです。
もちろん、Sassが更新をやめ、効率が悪くなってきたと思ったら、それはもう乗り換えるときでしょうが、CSSがSassを完全に超えたときでも遅くはないでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?