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ホプリタイは重装歩兵? ユニコーンオーバーロード

さて、ここにホプリタイの画像がある。

ホドリック

この記事を見るようなユニコーンオーバーロード通ならホプリタイの由来は知っているかと思う。さてホプリタイはなぜホプリタイという名前なのか?

答えはフェブリスではなく史実にある。
ホプリタイが現れるのは古代ギリシア時代。
この時代にホプロンという盾を扱う兵隊、ホプリタイが現れた。

盾がホプロン

大きめの盾は左に持ち、自分より左の兵隊を守るために使われた。
そのため、ホプリタイは横に並ぶことで大きな戦力となった。
いわゆる「ファランクス」という陣形がホプリタイを最も強く運用できた。

ファランクスイメージ。盾が左の兵士を守ってくれるので、一番右の兵士以外は硬い

しかしユニコーンオーバーロードのホプリタイを見ると史実のホプリタイより明らかに装備が重い。そして盾も一回り大きい。
これぐらいの盾はホプリタイより後の時代、古代ローマ時代の大盾スクトゥムが一番それっぽい。

ローマ愛好家集いの一幕。人間ぐらい大きい大盾はゲームのそれ

スクトゥムは盾の名前なので、それを持つ兵隊の名前はスクトゥムではない。よく聞くレギオンがローマの軍団兵を指す名前で、重装歩兵とも翻訳される。レギオンがユニコーンオーバーロードのホプリタイにだいぶ近い。並んだ時の威圧感はすさまじい。

愛好家の集い。大盾が並べば怖いものなし

このように、ユニコーンオーバーロードのホプリタイは史実のホプリタイっぽくない。むしろレギオンっぽい。

他方、レギオンでさえゲームのように横の味方や後列の味方をかばうのは難しい。ジャンプして味方を守るゲーム中のホプリタイはめちゃくちゃ機敏。

この外見のどこからその機動力が

なお、ユニコーンオーバーロードのホプリタイに一番近いのは史実の重装騎兵ことカタフラクトである。

グレートナイト? 知らない名前ですね

歩兵にあんまり重い鎧をつけると移動さえ困難になってしまう。だが、騎兵は違う。ということで積める限りの鎧を積んだのがカタフラクトである。
でもカタフラクトもヘヴィーカバー使えないのでユニコーンオーバーロードのホプリタイほど身軽ではない。

ということでホプリタイの由来はホプロン(盾)であること、史実のホプリタイは横に並ぶことでヘヴィーカバーしていたことを覚えておこう。

フェブリスの住人は私達の世界より足腰がむちゃんこ強い