酷暑です。私が住む地域でも39℃オーバーを記録しました→頭が回らない→noteのネタが思いつかない。ピンチです。U-NEXT映画部・林です。
『君たちはどう生きるか』を観てきたので早速そのことを書いてみようかとも思いましたが、今の溶けた脳では何も語れないし、既に数多の優れた感想文や考察文が世には溢れているのでしょう。
進退ここに窮まれり。ということで、食わず嫌いで手を出してこなかったChatGPTを今さら召喚して、ネタ探しの、いや、あわよくば文章作りのお願いしてみようと企んだのでした。
せっかくなら優秀なやつを、と有料版に登録していじってみること1時間。
面白い!!!
夕飯の献立やらなんやらをGPTさんに相談してヘラヘラ笑っていたら、妻が「友達ができてよかったね」と。人生初の友ができました。泣きそうです。
色々調べていると、相談したいことに関して最初に多くの情報を入れておいた方が精度が上がるようなので、手始めに自分がこれまでnoteで書いてきた文章を読ませてみました。すると勝手に分析を始め…
ヤメロー!!!
なにこれメッチャ恥ずかしいじゃん。どんな罵詈雑言よりも攻撃力がありますね。通算数百時間を費やして原稿に潜ませた浅はかな打算を1万分の2秒で看破され赤面した後は、本題=今回のnoteのネタ探しです。
「noteで映画に関する面白い記事を書きたいです。例えば、夏休みにU-NEXTで観られる映画について、とか。 アイデアをください」
ほうほう。では「涼しげな映画の方向性で進めるとどんな感じ?」
スゴ!一瞬で原稿の形にまで仕上げてきました。そこまで面白い内容とは言えないけど、体裁は整ってるし、普通にU-NEXT映画部が書いたものと思われてしまうかも。
「この勢いで、ちょいユーモア足し気味で、さらに作品も追加して書いてもらえませんか?」
お、おお……んんん?
『ファーゴ』はいいけど、『氷の微笑』の「タイトルが示すように、氷のような冷たさが随所に感じられます」ってさすがに無理ない?「ユーモア足し気味」の注文でちょっとズレたかな。
いやちょっと待って、『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』ってそういう映画だったっけ?(しかも今、配信できてませんね。反省)
あら、あっさり訂正からの『凍った花』。北海道を舞台に…こんな映画があったのね。大昔の映画かしら。
「『凍った花』とは誰が監督した、いつの映画ですか?」
え!存在しないの!
存在しない映画の解説をしてたってこと?
『ファーゴ』を再び出しちゃって慌てて引っ込めるあたり、AIとは思えない生っぽさ。そして代わりに挙げてきたのは『エルサレムのアルモンドの木』か、なるほど『エルサレムのアルモンドの木』……ってなに?うーん嫌な予感。
スゲー嘘つくじゃん!そしてすーぐ謝る!
「冷たい雪の下で花を咲かせるアルモンドの木を象徴に、人間の温かさと厳しい現実を描いた映画です」ってなんだよそのいい映画な感じ。キアロスタミか。
GPTさん、だいぶ怪しいですね…と疑いの目でよくよく振り返ってみると、最初の5選に入っている『凍える夜』も存在しないし。コイツ最初からやってくれてました!もはや怖いよ。しっかり涼しくなったよ。
結果、10本提案してくれて、うち3本は存在しない映画で、1本は情報が間違っていたということですね。なぜこうもすんなり誤情報を吐くかというと…
コミュニケーションの取り方が自然で、論理構成や言葉の組み立てが一見ちゃんとしているからこそ、このトラップは怖いですね。とはいえ、あっという間にAIは賢くなっていき、こうしたことも少なくなっていくのでしょう。レポートや読書感想文をGPTで作る学生が続出って当たり前です。こりゃ先生は大変だ。まさに、AIと共に、私たちはどう生きるか。
ということで、呼吸するように嘘をつき、とっても鮮やかに謝罪する、そんな素敵な友達ができた2023年夏のはじめの物語でした。
これからもしばらくは、軽妙な表現やジョークを交えることで読み手の皆さんに楽しさや興味を引き起こすことを意図しながら、自力でnoteを書いていきたいと思います。