見出し画像

2024年の興行を牽引する映画はこれ!そしておそらく日本一早い年間興収予想発表!

U-NEXT映画部の林です。2024年の第1Qが終わりました。ということで、スーパー気が早いですが、今年の年間興収はどこまでいくのでしょうか?昨年はGW明けにやったこの乱暴企画を、1ヶ月半早めてよりワイルドに決行します!

昨年は2421億円と予想して、結果は2214億円でした。9.1%の誤差、うーん微妙。後半の失速を読み切れなかったのは、ハリウッドのストのせいにしておきましょう。ちなみに、昨年の映画興行概況についてはこちらにまとめてあります。

2024年の100億円突破候補は?

では早速、2024年の興行を牽引中&牽引するであろう作品群を確認していきましょう。まずは、超特大ヒットの指標とされる、興収100億円突破候補はこちら!

昨年、『~黒鉄の魚影』で念願のシリーズ初100億超えを記録(138.8億円)した勢いそのままに、今年は年間興収1位の大本命といえるでしょう。来週末、4/12公開です。

そしてもう1本、100億をとらえそうな勢いで推移しているのがこちら。

2/16に公開され、3/28に公開42日間で81.9(ハイキュー)億円を突破したとのニュースが報じられました。ファンがここから、大台到達に向けて全力で支えるのではないでしょうか。

やはり今年もアニメ強し!映画館はここ数年、ファンが推しを詣でに、同一タイトルに何回、何十回と足を運ぶ場所になりました。このスタイルのヒットが完全定着した結果と言えるでしょう。

ちなみに、120年を超える日本の映画興行史の中で、興収100億円を超えたのは45作品(うち邦画は17作品)。ここに名を連ねるというのは、どエライことなのです。

2024年第1Qまでの大ヒットまとめ

今年100億超えが予想できる作品は、現時点では他に見当たらず、近年の中では超特大ヒット候補不足といえるかもしれません(2022年は4本、2023年は3本)。

一方で、昨年末から口コミが各年代層に上手く機能して、多様なジャンルからヒットが生まれ始めたような、非常にポジティブな気配を感じています。『ゲ謎』は28億、『あの花』は45億前後まで到達しました。

また、米アカデミー賞で話題となった3本は、その後も順調に興収を上乗せしています。『ゴジラ-1.0』は70億円突破が確実、『君たちはどう生きるか』は90億を超え、『PERFECT DAYS』はミニシアター系の作風からしたら衝撃の12億円に到達しています。

今年に入ってから公開された作品で、既に30億を超えたもの&超えるのが見えているのは下記4作品。

加えて、昨年末公開の『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』も60億円に乗せています。そして、ついに3/29から公開されたオスカー7冠の『オッペンハイマー』がどこまでいくかも注目です。

2024年第2Qのヒット候補一覧

特大の場外ホームランが数本出て他が続かないよりも、バラエティに富んだクリーンヒットが量産される方が健全だと思いますので、この流れが続くことを期待しつつ、4月から6月公開のヒット候補を並べてみます。

2024年第3Q以降のヒット候補一覧

今年の夏休み興行は、パリ五輪(7/26-8/11)との戦いにもなりますが、キングダムとミニオンたちが引っ張ってくれそうです。

これらに加えて、8/1公開の『インサイド・ヘッド2』もあります。そして秋には『踊る大捜査線』シリーズ12年ぶりの新作、9/13には三谷幸喜監督5年ぶりの新作『スオミの話をしよう』が公開されます。

以上を見るにつけ、邦画偏重で、洋画はやはり今年も我慢の1年となりそう。昨年のストの影響が直撃しています。

2024年の年間興収はズバリ!

ということで、手元に集まった第1Qデータ、そして今後のラインナップ個々の興収予測、ここに私が独自に生み出したヴィトゲンシュタイン係数ver.2.0(=勘)を掛け合わせまして、2024年の最終興収はズバリ…

2186億円!

コロナ前、2010年代の10年間の平均が2163億円ですので、その水準を保つと予想しました。実質、邦画だけに偏った片輪走行状態においては、大健闘の数字だと思っています。

サプライズヒットが生まれて、上方修正が余儀なくされることを期待しながら、2024年の映画鑑賞ライフを引き続きエンジョイしてまいりましょう!