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無職になってわかった事~無職は人生において貴重な経験~

無職になってわかった

無職になってから2ヶ月が経過。
初めての経験だからどんな気持ちになるのか、、
不安だらけで迎えたのを今でも覚えてる。

一か月後の自分は?
二か月後の自分は?

何しているんだろう?
どうやって過ごしてるんだろう?仕事見つかった?
そんな見えもしない未来ばかり心配していた2か月前が遠い昔のように感じる。

たまに投稿している記事は基本的に外出した先で書いている。
と言っても毎日カフェはお金が掛かってしまうから、ショッピングモールのフリースペースや公園のベンチ等お金を掛けない様にしている。
ショッピングモールならフリーWi-Fiでnoteにアクセスできるし、公園ならワードに下書きを作っておけばいい。
家に居るとどうしても気持ちの切り替えが出来ない。
新しい発見があるかもとなるべく外に出るようにしている。

その中で毎日いかにお金をかけずに生活するかを考えるようになった。

そしてお金って大事なんだなというのが改めて身に染みた。

会社員時代の自分だったら、毎月一定額を貰っていたけど、押し寄せてくるストレスや誘惑に駆られて結局お金を使っていた。
・苦手な取引先に行くから、今日は良いお昼をと1000円以上のお昼だったり
・疲れたからと言ってお菓子やコーヒーを買って300円以上買い物したり
そんなのを頻繁に
お金はたくさん入ってきたけど、出ていく分も多かった。

その頃と比較すると今は少し変わった気がする

①今 ある物に感謝の気持ちが芽生えた


衣類や筆記用具、何も考えずに買っては捨ててを繰り返していた物も大事に扱うようになった。
電車の方が早いし楽だから。と乗ってなかった自転車も今では毎日の相棒!ちょっと頑張ればお金をかけずに行きたい所に行ける!
ノートパソコンだって仕事の移動中も対応出来るようにする理由で買った。自腹切らせんなよって会社に文句言いたかったけど、このおかげでYouTube見れたりnoteに自分の思いを綴れる。
人は 失ってからありがたみに気付く っていうけど、本当にその通りだと思う。仕事がなくなってから買い物できなくなり、今ある物の大切さがわかった。

②仕事があるって幸せなんだという事


日中外出すると外で忙しく働いている人が今まで以上に目につくようになった。スーツ着たサラリーマンやレジの店員、みんな一生懸命働いてるんだな・・・と。
働いてお金を貰う。 当たり前のことだけど、仕事があるってすごく幸せな事なんだと今更ながらに気付いた。
彼らを見ていると自分は、働いてないでスミマセン と申し訳ない気持ちになる。
でも、よく気にかけてくれる親友は「10年以上働いたんだから少しくらい休め」と温かく励ましてくれた。
仕事があるありがたみを感じる事が出来たから、次の仕事には少し違う気持ちで向かい合える気がする。

③無職は自分と向き合える大事な時間

満員電車に揺られて、取引先から怒られて、社内でも注意されて
これから何十年もつらい思いをして生きていかなければならない。耐えるんだ。 と自分に言い聞かせてたけど、そんな事ないんだなって。
そういうのから解放された事で自分と向き合う時間が本当に増えた。
自分は何がしたくてどういう人生を歩みたいのか?
少しずつだけど頭の中の霧が晴れていく気がする。

収入は無くなったけど、大事なものを取り返せた気がした。



就業していた時の自分は
朝起きたら会社行くのが憂鬱な気分から始まる。
もっと寝たい感情を殺し
スーツに着替えながら今日やる事をイメージ。どう考えてもワクワクとは程遠い感情。
満員電車の中でつり革に掴まりながらスマホをいじる。たまに目の前の人が立つとラッキー。そして足りない睡眠をこの間に補う。
最寄り駅に付いたらもう逃げられない。重い体をひきずりながら改札を出る。
会社の近くのアパホテルを横切ると、いよいよ職場のビルが見えてきた。
毎朝アパホテルの横を通ると吐き気が襲い掛かってくる、そして今日は何が起こるんだろうと怯える。

仕事が始まれば取引先や社内から鬼のような電話とメール。一日で電話履歴の表示が一周するような日もある。怒られて注意されて、、午前中から嫌になる。
営業は外出て当然!という風潮が強い会社なので、架空の約束を作って外回り。
今度は電話に出る・歩くを同時にこなす。質問や問い合わせにも答えられるように脳みそにも手を突っ込む。
唯一落ち着くのは12時から13時のゴールデンランチタイム。
この時だけは携帯も鳴らない。

でも結局自分の仕事が出来てないから、どこかに座ってノートパソコンを広げる。駅や公園、オフィスビル・・・どこでもおかまいなし。メール返信や事務所アシスタントへの指示、商品調べ、、、

ふと俺って何やってるんだろう と自分自身に問いかける。

目の前をフェラーリが轟音を立てて走り去るのを見て
「きっとこういう人たちは自分が働かなくてもお金が入ってくるんだろうなぁ・・・」
と、素直に羨ましく感じる。

牛丼屋で安いお昼を詰め込んで駅のホームに、
電車で移動をしながら午後の訪問スケジュールを組み立てる。

あの取引先に新商品案内したっけ?相談受けた案件どうなったんだろ?
電話やメールで済むような話だけど、会ったほうが有意義になる旨が伝わるよう必死に訪問セリフも考える。

降りる駅まで10分、ちょっとだけ寝れるかな と思ってウトウトすると、取引先からの電話が鳴る。
座席を立ち、電車と電車の繋目に移動して電話を取る。
「至急で明日までに何とかしてほしい」  断りたいけど断れない。
電車を降りてすぐ会社に電話、アシスタントや本社に相談してなんとかならないか聞いてみる。
「もっと早く言えよ!!」と強く当たられる。

謝って、頼み込んで何とかして貰うものの
俺が悪いの? と再び自分自身に問いかける。

「何とかなりそうです!やりますよ!」と言いたくて、喜んでもらいたくて、電話が来た取引先に行く!
本人を呼び出そうとするも ”外出しています” 。

仕方なく報告も兼ねて電話で言うと「ありがとうございます」の素っ気ない感じの一言。

本当に俺って必要なの? とまた自分自身に問いかける。

17時くらいになるとやっと事務所へ帰る電車に乗る事が出来る。
帰るのが早すぎると「もっと回れたんじゃないか?」と突かれるからだ。
18時前になって事務所に着く。本当に疲れた。
アシスタントや事務作業、派遣の人はほとんど帰ってる。今日も直接お礼を言うことが出来なかったな。。。
ふとその子の机を見ると付箋で明日やる事が貼られてる。自分の頼み事が無ければ明日朝から追われることも無かったのかなと罪悪感も出てくる。

書類やメールの事務作業をこなしていると、すぐに19時は過ぎる。
先輩社員から
お前いつまでやってるんだ?
何で日中にやらないんだ?
もっと仕事の割り振りを考えろ!

色々言われる。結局終わらない。

わかってるよ!!!
疲れと怒りと悲しみと虚しさが合わさったものが自分の中で爆発する。

自分が仕事下手だから悪いのは全て自分 そう言い聞かせて、周りからの言葉を気にならなくする事しか出来なかった。

ヘトヘトになりながら帰りの電車に乗る。
この時間の電車は空いてるから座れる可能性が高い。
空いてる席を見つけて座ると死んだようにすぐ眠りにつく。
降りる駅の1つか2つ前で目が覚める。あぁ・・・やっぱり疲れてるなと。
明日も同じことを繰り返すのかと、翌日の恐怖が押し寄せてくる。

駅を降りると前にカップルが歩いてる。同じくらいの歳かな?
スーツを着たイケメンの男とオフィスカジュアルで綺麗な女性。
楽しそうに手を繋ぎながら、笑い合ってる。
疲労困憊のデカい営業リュックを背負っている自分が負け組に思えた。

家まで歩きながらSNSを開く。
高そうな物や幸せそうな写真、リア充アピールの投稿に対して勝手にイラついてる自分が情けなくなった。結果を出してないだけの自分が悪いのに。。


本当にこんな毎日でどうすればいいかわからなかった。
だけど退職する事で全てから解放された。
次仕事が始まった時は同じような事を繰り返さないようにしないと。

ネガティブイメージの「無職」だけど、この経験があったから今は人生充実していると何年か経った時に言えるようになりたいな


今日のオススメです

最近家に居る時にやってます!64やゲームキューブが懐かしい、、
年末年始に家族で盛り上がるのにもいいですね!

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