株式会社UNERIへ。関係者の皆さま。
こんばんは。河合将樹(@kawai_msk)です。2020年5月14日に株式会社UNERIを設立したことをご報告いたします(1ヶ月程度遅れましたが笑)。
2019年7月から共同創業者・創業メンバーとして参画していた東海エイチアール株式会社のUNERI事業譲渡を経て、株式会社UNERIの代表として就任しました。
会社名の由来
会社名の由来は、昨年より実施していたUNERI事業の名前をそのまま使用しました(親しみやすさと、みんなのUNERIにしていきたい想いからです)。
そもそもUNERIという名前は、前職の代表若目田(@wakamesun2)と東海エイチアール株式会社立ち上げ段階の時に、自分へのインタビューの中から出てきた「コンサバティブな名古屋に挑戦のうねりを起こしていきたい」という言葉から来ています。
そんな個人的強い想いが詰まったUNERIは、株式会社カチノデの森くん(@forest05art)たちの手によって思想を体現した素敵なロゴになり、世の中へ披露されることになりました。
なにより、森くんは自分と同い年、愛知県出身の起業家であり、当時のUNERIのテーマ「コンサバティブな東海地域に挑戦のうねりをつくる」に強く共感してくれたことが嬉しかったです。
デザインプロセスが隅から隅まですべて公開されている稀有な例だと思うので、興味がある方はご覧下さいませ。
※ハイライトは、「エロさと含蓄のあるシンボル」です。
「何をするか」以上に「誰とするか」を重視する自分にとって、偶然同じ時代に生まれ、同じ境遇で育ち、同じ生き方をしている同志がVI(ビジュアル・アイデンティティ)を作成してくれたことで、自分のUNERIが私たちのUNERIに変わり始めました。
UNERIのハイライト
2020年2月8日開催の「UNERI500」に向けて立て続けにイベントを実施し、名古屋のスタートアップ第一線で活躍している方々とUNERIが出会い始めます。今までの振り返りをサラッとしてみようと思います。
UNERIの記念すべき第1回目の時にお越し頂いた参加者の皆さまのお顔は、今でも鮮明に覚えています。また、登壇者のお三方は、まだ何もない自分たちを信じて引き受けてくださり、今でも感謝の気持ちが忘れられません。結果でお返しします。
なごのキャンパスが10月28日に誕生し、約2週間後に開催しました。
約100名の方々にお越し頂き、「あれ?案外名古屋に起業家多いぞ?しかし、初対面という方々も多い...。」と気づき始めます。この時期から愛知県内で一般向けの起業系イベントが乱立し始めます。認知の機会が増えるのはいいことです。
年をまたいで2020年。起業は気がひけるけど、副業・兼業から関わりを持ちたいといった方々がいらしました。「副業・兼業は会社がNGだから出来ないんだけど、本当はやりたいんだよね。」と言った声が本当に多い。愛知県には大企業も多いので、副業解禁を求める議論は頻繁に上がります。
愛知県庁から「ステーションAi」という巨大インキュベーション構想が発表された事から、愛知県庁スタートアップ推進課長とまつづくりや起業家育成事業が専門の実務家教員のお二人をゲストに開催しました。
この土地の当事者の生の声が政策に反映されることにも尽力していきたい。事業で事例をつくり、政策に面展開することで市場をつくるという政策起業家の手法も確率されてきているので、名古屋でも実践していきたい。
2020年2月8日「UNERI500」開催
名古屋のスタートアップ企業のメンバーや経営者、取締役の方々から、東京の投資家の方、この地域の大学生・高校生、事業型NPOの方々など、とても多くの方々にお越し頂きました。
名古屋を代表する投資家でありスタートアップを熟知しているMTG Ventures代表の藤田さん、キャリア教育やこの地域のソーシャルセクターの最前線で長年活動しているアスバシ代表の毛受さん。先人の歴史を振り返ることで、今が見えてきます。
名古屋市のスタートアップ支援で本当にいつも寄り添って下さる稲垣さん、東海若手起業塾という起業家支援を2008年から実施しているブラザー工業の当時の発起人出原さん、大企業の若手有志団体ONE JAPAN Tokaiの代表である土井さん。社内起業家というキャリアは、今後の社内出世の1つのモデルになるし、「辞めるか、染まるか、変えるか」というフレーズは社会人のマジョリティに刺さる言葉だと思う。
日本を代表する社会起業家HASUNAの白木さん、WELgeeのジェスさん(渡部さん)、会場のなごのキャンパスプロデューサーの粟生さんの3名にお声がけしました。名古屋では、社会起業家という生き方はまだまだ認知度も低いけど、時代が必ずくると信じ広く認知していただける機会を今後も作っていきます。非営利セクターや女性、社会起業家、社内起業家といったスタートアップ以外の選択肢を知ってもらえれば。という気持ちでこの構成になりました。
株式会社UNERIのMission/Vision/Valueについて
さて、ここからは株式会社UNERIのMVV紹介です。
自分は最初から策定した方が良いタイプなのでつくりました。(独自の哲学や世界観が武器に変わる起業家は、MVVを策定することが引力を起こせる副次的効力があるのでベターだと思います。いわゆる、持ってる時間をチップとして自分の信念にかけるタイプ)
Mission:UNERIを起こす
Vision :つくる人の可能性を耕し、豊穣な生態系をつくる。
Value :①Social Impact Driven -ソーシャルインパクトにこだわる-
②We’re Entrepreneur -迷ったら挑戦する道を選ぶ-
③Accept Myself -今の自分を受け入れる-
策定の背景
UNERIでは、「コンサバティブな東海地域に挑戦のうねりをつくる」と謳ってきました。(※コンサバティブ=保守的です)
ですがUNERIを始めてこの1年の間に、様々な環境変化で名古屋のスタートアップ界隈の層が分厚くなってきた、という手触り感があります。定量的にも、インキュベーション施設の増加(県内で合計約20ヶ所存在)、比例して各種イベント数の増加、行政の支援施策の充実など、2019年は外部環境が大きく進展した年でした。
おそらくこの流れが加速していけば、伝統的な「名古屋の保守的な文化」は緩やかに変化していくでしょう。
であれば、「コンサバティブな東海地域」は数年以内に「コンサバティブではなくなる」。自分含め20代の若手起業家の増加や、挑戦を応援する風土が局所的にでも観測されており、フィルターバブル的な視点を入れると希望や祈りを込めてUNERIの目指す座標をアップデートすべきと考え、MVVを策定しました。そもそもコンサバティブという表現をすることによって、名古屋を自虐的に愛しているような方々から共感を得ることができましたが、仮想敵をつくるような手法は好きではないし、自分の生まれ故郷で、育ててもらい、これからも一緒に過ごすこの土地をネガテイブな言葉で表現することには一定の抵抗感が合ったことも事実です。
※文化を形成するのは(明治維新達成までの文明論的には)私は「勇気」と「機会」だと咀嚼しており、「機会」の外部環境増加に伴い、UNERIは「勇気」を醸成する事業に比重を置いていきます。個人から始まり、名古屋・東海の集団精神発達(特に起業家精神)を耕すため、社会関係資本の全てを投入していこうと思います。
MVVの詳細
Mission:UNERIを起こす
Missionはそのままです笑。
「うねってる状態って何なんだ!」と冗談混じりでよく言われるのですが、それは皆さんのご想像にお任せします笑
(21世紀の課題を課題と向き合うのがベースになっていますが2000文字になったので、別の機会にnoteでまとめます。)
Vision :つくる人の可能性を耕し、豊穣な生態系をつくること。
「つくる人」というのは、起業家に代表される、「つくりたい社会を実現するために事業を立ち上げる人」を指しています。そして、そんな起業家が社会と共存し、自律的に課題が解決されていく社会をつくっていきます。
この言葉は、生物学から引用しています。そもそも、起業家エコシステムの”エコシステム”は、生物学の生態系が語源です。
「つくる人の可能性を耕す」には、起業家という”芽”を発掘し、太陽や上質な空気を維持しながら、雨や風から守り、すくすくと成長する環境を整え、環境要因によって摘まれることなく、”大樹”へと育つ可能性を耕すという一連の流れを意味しています。
また、「豊穣な生態系をつくる」の豊穣(ほうじょう)は、五穀豊穣から引用し、様々な穀物が実る豊かな環境を意味しています。”芽”や”大樹”となった様々なステージのつくる人が集うことで、森という社会になり、様々な穀物のように、様々なつくる人(スタートアップ・社会起業家・社内起業家etc)が共存できる生態系を目指すという意味を込めています。
現在の日本はJカーブを描くスタートアップが注目されがちですが、市場の失敗という領域に挑むNPOや一社で奮闘する社会起業家にお金が流れない状態は不健全だと思っており、その仲間たちの顔が思い浮かぶたびに、お金の流れにメスを入れていきたい気持ちでいっぱいなのです。(如何せん自分の実力不足。。)
Value :①Social Impact Driven -ソーシャルインパクトにこだわる-
②We’re Entrepreneur -迷ったら挑戦する道を選ぶ-
③Accept Myself -今の自分を受け入れる-
現状、どのValueもUNERIっぽいなと思ってます。言語化と整理もできるし、作成すると企業の色が出るから、今後は匂いと濃度を大切にしていきたい。
①Social Impact Driven -ソーシャルインパクトにこだわる-
つまり、経済性と社会性を両立させた事業に挑み、社会的インパクトの創出を目指す。特に、市場の失敗といわれる領域のど真ん中(ex.社会保障の問題はここ10年が勝負)を狙っていこうと思います。挑戦する文化を可視化・定量化し、次元を超えたインパクトを2027年までに創出する為、行政×民間投資家×実行機関×中間支援組織で実現する、ソーシャル・インパクト・ボンド(通称SIB)実装の下準備を、水面下で進めています。現在の日本でも事例は数える程しかないですが、5年後は確実に事例が爆増していると思うので、2027年の名古屋では旗振り役になれるようにしっかり稼いでいきます。
②We’re Entrepreneur -迷ったら挑戦する道を選ぶ-
迷った時に、あえて挑戦する道を選ぶことは、失敗するリスクもあって少し怖いと思う方々も多いかもしれませんが、成功の隣に失敗があり、踏み出す勇気と、覚悟を決めることが重要だと考えています。もちろん、成功や失敗の定義や基準は組織によって異なるので一概には言えないです。
③Accept Myself -今の自分を受け入れる-
これが超大事です!!できないことはできない、嘘つかない!見え張らない!そんな自分や自分たちを受け入れて、貪欲に吸収して前進していきましょう、ってことです。
MVVは以上になっているんですが、組織の拡大や増加に伴って変化すべきところは変化すべきだと思うので、1年に1回の期間でMVVを再考する機会は設けるつもりです。
今後の事業
で、UNERIではどんな事業やってくの?という内容です。
①起業家発掘・育成事業
詳細はまだあかせないんですが、日本を代表する東海出身の起業家の方々にも賛同していただいており、現在準備中です。特に、U20を対象に今までの知見を凝縮したものをつくります。
②コーディネーター事業
官民連携しながら、名古屋の起業やオープンイノベーションを促進する触媒としての業務です。エコシステムと言う名の森を整備する仕事です。
③カンファレンス事業
みなさんご存知のカンファレンスです。
今年度はオンラインで実施予定?です。
④イノベーター型高校生向け事業
こちらは近々リリースできます。名古屋と日本の課題を両面から解決して、新しい生き方を提示するサービスになるはずです。
UNERIのCOO候補募集中!
UNERIの事業拡大に伴い、圧倒的に「人」が足りていません。
特に、我々のMVVに共感し、創業期の名古屋の会社にコミットする、いわゆる「カオスを面白い!」と思える人たちを一緒に、様々なことを仕掛けていきたいです。興味本位でも構わないので、ぜひ気軽にご連絡ください!
起業家教育やエコシステムづくりに関心ある人だと、最高の環境だという自負があります(定期的に日本全国の様々な起業家を招いたクローズド勉強会も企画する予定です)。UNERIを起こす人、Wantedです!
HPやFacebookも是非ご覧ください!
以上です。最後まで、読んでいただきありがとうございました。
これからしっかりと着実に一歩一歩進んでいきますので、ご指導ご鞭撻いただけますと幸いです。今後共よろしくお願い申し上げます。
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