Unemployed Ken|無職のケン

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最近の記事

【検証】 虫に合う酒を探してみた

虫を食べるときは、どの酒を合わせれば良いのか? それを一刻も早く確かめなければならなかった。 理由は分からない。 ただ、「虫で酒を飲みたい」という衝動に駆られ、気づけば渋谷にある「昆虫自動販売機」の前に立っていた。 あまりの虫の生々しさ(と値段の高さ)を前に、悩むこと5分。 コオロギの佃煮(800円)、カイコのサナギの煮干し(700円)、ミルワーム(700円)を購入した。 計 2100円。地味に高い。棒が刺さってるハンバーガーと同じくらいの値段である。 そんなわけ

    • ツイート書評#3 「オーストラリアのキムチ」

      「こんにちは。」 あいさつが「。」で終わると、少し冷たい感じがする。でも、ここでの「こんにちは。」は不思議と冷たく感じない。むしろちょっと笑えてくる。著者の人柄だろうか。 いや、違う。僕は著者に会ったことがない。 会ったことが無いのに、勝手に人柄を決めつけるのは失礼だし、何より実際に会ってもし全然笑えない人だったら、僕がガッカリする。 あぁ、分かった。ツイッターだからだ。ツイッターなのに淡々と挨拶をしている所が、冷たさを通り越して面白く感じる。 ツイッターには、挨拶は

      • ショートショート「病気屋」

        住んでいるアパートの向かいの、雑居ビルの一室に、奇妙な店ができた。 「病気屋」と銘打ったその店は、その名の通り病気を売っているらしい。 私は好奇心から、冷やかしでその店に行ってみることにした。 「いらっしゃいませ」 小太りで愛想の良い男が、店のカウンターから出てきた。 「病気を売っているって聞いたんだが、本当かね」 男は、顔面に不自然な笑顔を張り付かせ、答えた。 「本当ですとも。軽い風邪から、末期ガンまで、なんでも取り揃えております」 「それはすごい。でも、い

        • ツイート書評#2 「元気出たってセリフ...」

          「元気が出る」とは。 これは、元気を出すことができない著者が、元気の出ない日々を綴ったエッセーである。 冒頭は回想のシーンで始まっている。 著者は生まれてこの方、元気が出たと言ったことが無いという。一見すると暗い冒頭だ。しかし、これだけで暗いエッセーだと判断するのは早計である。何故なら、元気が出たと言わない人には2種類存在するからだ。 それは、 ・ずっと元気な人 ・ずっと元気が無い人 の二つである。 元気が常に一定な場合、元気が「出る」ことは無い。つまり元気が

        【検証】 虫に合う酒を探してみた

          ツイート書評#1  「S帯になったプル」

          こちらは、Very simple animals氏(以下、著者)のツイートであり、著者が自身の体験や経験を踏まえながら、自らの一生を綴ったものである。 帯というのは、一般的に"着物の上から腰の上に巻いて結ぶことで着物を体に固定させる幅広で紐状の装身具"(wikipediaから引用)のことを指す。 著者はこの作品において、無機物であるはずの帯に「なった」と書いている。 もちろん、直接的な表現として実際に帯になったのではなく、「帯」と形容できる状態になったという事を著している

          ツイート書評#1  「S帯になったプル」

          【存在しない「はじめに」】 拾い食い2.0

          はじめに 皆さん、最近ちゃんと食べれていますか? 最近は、コロナの影響で人流が減少したせいか、道端に食べ物が落ちている光景を目にする機会が随分と少なくなりました。 今では、ストリートフード(本書では、道に落ちている食べ物という意味で使用しています)を探すだけでも、一苦労です。 外に出ればいつでも簡単に拾い食いができた時代は、もはや終わりを迎えたのでしょうか。 確かに、「道に落ちている食べ物を探して食う」事だけを拾い食いと定義するならば、そうかもしれません。 しかし

          【存在しない「はじめに」】 拾い食い2.0

          【存在しない「はじめに」】 食べ方入門

          はじめに最初に断っておくが、この本は「何を食べたら良いか」や「食事についてのマナー」を書いた本では無い。 食べる事それ自体の方法について書いた本である。 「食べる」という行為。これは、生きる上で最も重要な行為である。 人は食べないと生きていけない。「食べない=死」と言っても過言ではないだろう。 しかし、こんなにも重要な行為であるにも関わらず、日常的に当たり前の行為として生活に溶け込んでいるせいか、「食べる」という行為が軽視され過ぎていると私は常々考えている。 「何を

          【存在しない「はじめに」】 食べ方入門

          Twitterにあんな時間を使わなければよかった

          Twitterにあんな時間を使わなければよかった。 僕が死ぬ時は、必ずこう後悔しながら死んでいくと思う。 今からやめても、既にかなりの時間を費やしてしまったから、どうせ後悔は変わらない。 別に辞めるつもりも無いけど。 それでも、この文章を書いている間だけはTwitterに時間を使う事が怖くなり、こうしてNOTEに書いている。 そんな事したところで、死ぬ時に「ああ、TwitterじゃなくてNOTEに時間を使ってよかった」なんて思う訳が無いのに。 だけどやっぱり、この文章だ

          Twitterにあんな時間を使わなければよかった

          【妄想新書】 超うんちく力

          はじめに現代人にとって最も重要な事は何か。 この問いに私は絶対の自信を持ってこう答える。 それは 「うんちく力」 である と。 物知りである事は、良い事である。物知りになりなさい。物知りな人は凄い。 幼い頃から、周りの大人達にこんな事を言われながら育った人は少なく無いだろう。 小さな子供は、自分が持っている知識を披露すれば、大人達から「すごい!そんなことも知っているんだね!」と褒めてもらえる。そして、知識を持つことは偉いという価値観を更に深めていく。 脳化指数*1

          【妄想新書】 超うんちく力