🏛️エレンコス〜問答　📌2024 8/13 “ピカソ”をキュビる

📌2024 8/13  “ピカソ”をキュビる

偶には一つ、アートについて。まあ私事、最近Twitterのアカウントをアート収集専一にしたもので。

いつ以来か？と、アートがそんなに世間の話題をさらう事がなくなったのが。恐らく、アンディ・ウォーホルで終わっているのか…他新進気鋭、とはもう言わないだろうか、バンクシーが神出鬼没でゲリラ的に表現を世界に向けて叩き付けて、それの価値がまたべら棒で、オーッと嘆息はする、嘆息は。

ウォーホルで終わってるかな、と感じる所以は何だろう？と遡ってピカソかな？ピカソが形象破壊的な創作にハマっていて、いつの間にかそれが主流になっていて。もう少し遡るとモネかな？視覚的な形象の描き取りから、作家自身の“印象”を主とさせて絵画の“鑑賞法”が変わった。

それ以前といえば、アカデミックな描き手が本道で。

アカデミックでないものと見地を変えれば、工房から製作される職人世界。

アートって何だろう、芸術って何だろう？って、皆、理屈抜きでアート活動に取り掛かって、それを冷笑的に観てしまったり、それはそれで自由に取っ掛かれていいんじゃない？とも…

例えば…

ジョン・レノンは大好きだが、絵は素人だなぁ

マイルス・デイビスも

まあ本人達、気晴らし、気の紛らわしでやってだろうからツッコミ入れるのはNGかな…

ピカソかな…何か“こんなんでいいじゃん！”でワーッと…猫ネコニャンニャン！とか『ゲルニカ』系のウギャーッ！とか、筆の赴くまま気の向くまま…

“抽象”という概念で
その“抽象”された物を“解釈”する、と

だから色のあれやこれや、どうにでも各人で解釈して良い訳だし、画家の本意を探るべく知的冒険に出ても良く。

これからはAIが“生成”という“技”を使って何かを作って行くのが、“主流”となるのか？

絵は基本、景色とかあれやこれや描き取るのが上手い人が評価されてキャリアを上ったり進めたりはする。

ピカソが好きな人は沢山いる。だろうが所謂“ピカソ”から入ると持続と継続が出来ない。例えば…

個人的な好き嫌いだが、バスキアが余り好きではない。

というのも、恐らくバスキアは絵描きに必要な決定的な物がないのが、観て取れてしまうから。

バスキアを好きな人は多分、“バスキア本人”が好きなんだろう。

例の二つ目で、ポロックは人生持たなかった。ベーコンも。どこでけっ躓くかといって、目標が所謂“ピカソ”で到達点来たなぁ…という所で皆目標を失う。それはそれで悲劇。

悪魔の王の様な男だな、貴方は！
パブロ！
他人に芸術への憧れを焚き付けて、そこから各人どの様な末路を降ろうとも知らんぷりだ！

フォルムの解体路線のピカソに憧れや“やってみよう！”といった創意を抱いたならば、即“青の時代”の彼のキャリアに向かうがいい。そしてその連作の“核”にピカソではない誰かがいるのを見つけるのだ。

その正体を掴めたならば、今度はその“誰か”の事を調べるがいい。古代、土俗、習俗、民族性…何故そこに思いが至ったのかを。それにあの冷たい暗濁色と青でドラマを覆った事の作為と成功を。

“今の様に（※子供の様に）描けるまでに相当年月が掛かった”

その“嘘”を見抜く事だ。彼は相当嘘吐きだった。今の様に描けるまで？冗談も大概にしろ！死ぬまでずっと模索してたさ。どうやったら幼児のお絵描きみたいに自由に楽しく描けるのか？と。

これからの彩色は、いや最早既にだが、デジタルでエレクトリックで絵にモーションが加えられている事必須で…

バンクシーの攻撃的な表現方法は、作品そのものの質よりかはギミックとインパクト。そういう“匿名性”帯びた戯れがアートと言うならアートなんだろう。ウォーホルがカメラやプリント多様して“驚き”を感じる部分だけを切り取って量産して面白がった、それの延長線か？

作品が作品の成立する“裏”とか“作為”とか、それを“アート”だと定義するとか…

“キュビズム”の思考過程を全てAIに取り込んで、“キュビズム”せいせらせるか？（※生成らせる）

一端、それは面白いに違いない。
だが二、三観れば飽きる。絶対。確実に。

遊びは飽きる。いつまで観てても飽きない、それが本当のアートである。何故飽きないか？というに、そこにアーティスト自身の膨大な修練があるから。そして悲しいかな、そのアーティスト自身の内面にも個人多様であって、終わらない目的立てられる者もあれば、目的地点に到達した後自身を見失うもあり。

“俺の作った陶器が何千年と経って土の中から掘り起こされて、未来の人に発見されるのが夢なんだ！”

最後はスペインジジイの名言で〆。