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✍小説家のデッサン

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✍小説を書く道を選んだ編集者のポートレート。現在『三島由紀夫 二元論』で連載。陳腐な三島文学論から意図的に大きく脱線し、あやふやな幻惑性を求めて。トップ固定の『🦎蜥蜴どもの晩餐』…
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2023年3月の記事一覧

✍小説家のデッサン:芥川の主要な作品はもう語ったので、後の作品に関してはその腕前に感嘆したという思い出のみだ。故に次に進む。第三の文学的邂逅は、夏目漱石だった。しかし、夏目文学の体験で鮮烈な物は残っていない。次回、一口書評を。

✍小説家のデッサン:『杜子春』の読書体験の後、貪る様に芥川作品を読み漁った。決定的だったのは、『羅生門』。思春期で人生に絶望していた。『羅生門』の主人公と自分が重なった。極限状況なら善悪の判断などない、生きる為に悪行を為して朝靄の中消え去る、カタルシス体験だった。

✍小説家のデッサン:芥川の『杜子春』を理解出来たのは小学生高学年になった時。何故か、幼少期に読んで判らなかったこの物語を開いてみる気になった。読み終えた後に作家の真意を理解出来た、あの実感を忘れる事はない。

✍小説家のデッサン4、芥川の小説で初めて読んだ作品は『杜子春』だった。まだとても幼かったから面白くもなかったし、理解も出来なかった。

✍小説家のデッサン 4:思春期を迎えた、まさに人生の春に、芥川龍之介の本に出会った。これが決定的だった。※追記:ここから多分、長くなる。歴史の話ももっと書きたいんだ !

✍小説家のデッサン
3、子供の頃、テレビで川本喜八郎の『人形劇 三国志』の再放送がやってて凄く良かった。だから、本で『三国志』を読んでみたくなった。クリエイター達のリレーのバトンだな…それを子供心に掴んだ。

✍小説家のデッサン:人生で最初に感動した小説は、吉川英治の『三国志』。これが自分の原点。