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トーキョー王/Tokyoking

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空想魔術Plag小説「トーキョー王<キング>」の集積所。まあせっかくだから。
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2016年8月の記事一覧

「トーキョー王」バックステージ#8

・名前を出す機会の少ない展開で、気づけば人をさすのに「少女」とか「男」とかばっかりになって誰のことかわかりにくい――!

・はい、なんだかアリスンもディアナもCJも、いまいちハデな立ち回りをすることなく「都営花畑団地の王とおもちゃの兵隊」編が終わろうとしています
・ていうか花畑団地の人ゴメン。他意はないんだ
・対抗できるような相手が出てこないせいでCJやアリスンが一方的に暴力ふるってるみたいな、京

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トーキョー王 #8

【CJ-16】
CJがいくらか頭を下げて前傾した直後、廊下の壁のところで大きな音がした。見ると彼の頭の高さぐらいの壁に、拳ほどの大きさのへこみができていて、壁材が剥がれ落ちていた。

やはり「横殴り」か、とCJは思った。彼女の見えない<武器>が、自分の左――窓側から彼の頭を襲ったのだ。

ディアナが、あわてた様子で部屋から出てきた。いつも危機感を見せない彼女が、今は固い表情

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「トーキョー王」バックステージ#7

・はい、というわけでようやく「居酒屋まさ最後の日」編が終わり、変わって「都営花畑団地の王とおもちゃの兵隊」編の量が増してくる形です
・とくに意識してませんでしたが、並行しつつだんだん量的な「重心」がそっちに移っていく、というのはよかったかなと思います
・Plagプラットフォームでやる以上、どのエピソードがどう届くかは作者が制御できないのですが、それでも「流れ感」みたいなものを出そうとすると、そこは

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トーキョー王 #7

【アキウ-11】
 気がついたとき僕はお店の床に寝かされていて、もう全てが終わっていた。前に会ったときと同じ、自信満々の笑みをうかべた京都のご姉妹の姿を見て、彼女たちが状況を――やりかたはどうあれ収めたことがわかった。

 京都のお姉さんがたに連絡しておいたのは、僕の「保険」だった。あからさまな態度の敵はきっと実力に自信をもっているのだろうし、もし僕たちより強い相手だった場合には、ご姉妹が切り札に

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