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30. シンガポールに行ってきました(その1:今は出国も入国もちょっと大変)

コロナ渦と言ってもそれぞれの国の様子は異なっている様ですが、欧米はもうほとんど元に戻っている感じです。
ニュースなどで見てもイベントや街中でマスクをしている人は見かけないですよね。
 
フランスの本社とネットミーティングで打ち合わせなどをしていても、向こうはコロナ当初(2年半くらい前)は出社のために外出するにも許可書が必要で、付き合いのある会社の誰かがかかったというだけで大騒ぎだったのが、最近では社内の身の回りでかかっても当たり前というか、その落差は日本より極端な感じがしますねぇ。
 
そんなこともあってか、9月にアジア・パシフィック地区の会議が開かれることになり、シンガポールに行ってきました。
 
やはり通常とは異なって出国の準備もパスポートさえあればというわけにはいきません。
シンガポールの場合は入国に日本で発行されるワクチンパスポートとICA(Immigration & Checkpoints Authority of Singapore ):シンガポール入国管理局のアプリがあって、これに出国72時間以内に入力が必要でした。

ICA


後者はコロナワクチン接種回数とか、体温などを入力するだけで比較的短時間で終わるのですが、意外に大変だったのがワクチンパスポートの取得。
自治体によっても違う由で、ボクの住んでいる地区の場合はマイナンバーカードがない場合は地区の保健所でのみ発行されます。
 
ボクはまだマイナンバーカードを持っていなかったので自宅近くの保健所へ。
1階の受付で
「ワクチンパスポートの発行をお願いします。」
というと
「はい、二階の事務所へ行ってください。」
で、二階で同じセリフを繰り返すと今度は周囲の様子が何か変な感じで。
「はい、なんでしょうか。」
とやって来られた係の人にもう一度同じことを言いますと
「…。え?ここは保健センターでして…。」
怪訝に思いながら、当方はまた愚直に当日何度目かのお馴染みのセリフを繰り返すしかなく。
「あ、ワクチンパスポートは保健所に行って頂かないと…。」
えぇ?ここは保健所では?
「違います。保健センターです。」
先方も同じセリフを繰り返されます。
ありゃ、選挙なんかで何度も来てますが、大きな建物だったこともあり、今までここが保健所だとばかり思ってました。
 
実はその日は金曜で、出発は月曜日。
色々立て込んでいたため(会議の資料なんかは直前にアワてて作っちゃいけませんですね。まあ、毎回反省はしておりますけどね)保健センターに行ったのが午後3時過ぎだったのでした。
 
こちらの事情を察して頂いた係の方が保健所に連絡してくださって、
「5時までに保健所に行けば大丈夫です。」
お礼もそこそこに再び自転車に飛び乗って、20分ほどえっちらおっちら、汗だくで保健所にタドリ着き、パスポートを渡して必要書類に記入して待つこと30分ほど。
 
手渡された書類は単なるプリントアウト。
ハンコも何もありません。
「次回もこの書類は使えますので、必要部数コピーを取って下さい。」
…。うぬぬぬ。
「なら、PDFをメールで送ってくれ!」
と思ったのは我ながら無理からぬと思いましたです。
係のヒトのせいではないし、こちらの確認不足がそもそもいけないのは十分わかっておりますけどね。

苦労して(?)入手したワクチンパスポート


まあ、そんなドタバタの割には出国時も(搭乗前に必要書類とアプリを確認してくれるので安心はしてましたが)入国時もなんの問題もなく。
ただ、入国審査には結構人がいて、1時間ほど行列に並ばされましたけどね。
どうやら中には入国に必要な書類がなかったりしてモメてる人たちがいたせいでしたけど。
 
シンガポールでは周囲も誰もマスクをしておらず、ホテルに着いてもフロントのヒトもマスクはしていません。
翌日の会議でもミーティングルームではマスクをしているのは我々日本から行った3人だけ。
食事などで外出しても街中ではほとんどだれもマスクはしていません。
その点では日本は特殊なんだなぁと改めて感じた次第。
まあ、コロナ渦前でも冬はマスクをしている人は少なくなかったですし、衛生観念が高いということもあるとは思いますけれど。
 
日本への帰国時は72時間前のPCR検査が必要だったのが9月7日以後は無くなったので、病院とか探さなくて助かりました。
 
もっとも中国からきていた同胞は帰国まで72時間以内に3回PCR検査が必要(で更に帰国後は5日間ホテル、3日間自宅で待機)ということで、打ち合わせを中断して出かけたり、ディナーも一緒にできなかったりと大変な様子でした。
 
こちらもミーティング後フライトまであったフリータイムの1回を除いては食事以外は外出できず、これならいつも通りネットミーティングで良かったじゃんと思ったのも確かなコトで。
 
オマケとしては、日本入国時に必要なアプリのSOSを途中まで入力して忘れていたのが未入力扱いとなり(未入力時はアプリの色は赤で、入力完了で青になる)で、羽田の到着後一番遠くにあるターミナルまで歩かされての再入力で、ただでさえ早朝着便で疲れていたところにダメ押しされたというお間抜けなお話。
 
実は初めて行ったシンガポールでのプチ観光やご飯のお話はまた来週に。

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