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26.フランスの地方の町(番外編:アルザスに行った時の事)

他にもフランスの田舎といえばアルザス地方に一度行ったことがあります。
アルプスではないですけどね。
我々世代は「最後の授業」と言うお話が教科書に載っていたので、名前は知っている場所でした。
 
普仏戦争後アルザス地方は戦勝国のドイツ領になる、その直前に行われたフランス語の最後の授業のお話だったので、ドイツとの国境に近いとは思っていましたが、実際にドイツの都市からは一日何本もStrasbourg(ストラスブール)と往復する列車の便があり、ボクが乗った電車はシュツッツガルトからでしたが、時間にして2時間ちょっとです。
 
仕事で行ったため、半日程度の滞在だったので、残念ながらあまり色々なところには行けなかったのですが、昼食時に少し町を歩きながら話をきいたところ、文化的にも独自の部分が多いということでした。
 
住居や町並みは特にピンクを基調とした壁の色使いなどが独特で、料理もこの地方ならではのものがありました。

ストラスブール郊外の町の路地


名物として出された薄い生地のうえにチーズやクリームソース、玉ねぎ、ハムなどが乗った料理(” Flammekuche”「フラムクーシュ」という名前だと教えてもらいました。)が美味しくて、
“Very good. It’s like pizza.”
(ピザみたいでおいしい)
と感想を述べたところ、とても和やかだったそれまでの雰囲気が一変。

“NO. NO ! THIS IS NOT PIZZA !!!” 💢
“Totally different !!!” 💢💢💢
口々に「ぜんぜん違う!」と怒られました。
地元の方には絶対に言ってはいけないことだったようです。😢

フラムクーシュ(やっぱり、「ピザみたい」って思ってしまいますが…)


また、食事中に出されたリースリングの白ワインがとてもさわやかな独特の風味でおいしかったので、
“I like it. I never had such a nice taste.”
(これ好き。今までに飲んだことない素敵な風味です。)
というと、今度は皆さんニッコリして頂きました。😋
ホメる時は、浅薄な知識で余計なことは言うよりは単に「美味しい」と言う方が無難な様ですね。
 
これはぜひお土産にと、帰りの電車に乗る前に駅で一本買ったのですが...。
 
シュッツツガルトにいったん戻り、そこから直接飛行機で次に移動することになっていたのですが、ワインをトランクに移すのを忘れてしまい、空港で廃棄しなければなりませんでした。
 
液体なので手持ちでは機内に持ち込めないのは分かっていたんですが、アセって移動していたためついうっかり。😢
その場で飲むわけにもいかず、泣く泣く諦めたという次第。
 
でもその後偶然日本で見つけて買ったことがあり、やはりとても美味しかったですねぇ。

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