35. フランスのお話の番外編(その6:2018年晩秋のモンマルトルで)
さて、モンマルトルへ向かう頃には結構暗くなってきました。
この写真は丘の下にあるムーランルージュ(Moulin Rouge:赤い風車)。
フレンチ・カンカンで有名なキャバレーです。
冬が近くなると日本に比べて緯度の高いヨーロッパの都市の日が暮れるのはかなり早い感じがします。(まあ、夏は10時過ぎまで明るいのですが)
坂を歩くのが面倒なので、タクシーで一番上のサクレクール寺院まで行ってもらいました。
手前の広場で降ろしてもらいましたが、夕刻になってもまだ大勢の画家たちが自作の絵を並べて、絵筆を走らせていました。
サクレクール寺院の手前はさながら展望台と言うか、パリの町が見下ろせることもあり、この時の様にエッフェル塔が込み合って登れなかった場合は、お客様をお連れすることがあります。
さて、暗くなってきたし、坂を下りながらそろそろどこかで食事を、できればこの時期なので生牡蠣とかが良いなぁ、とレストランを探していると、たまたま鮮魚店が店じまいの最中。
そこで、一計を案じ、お店のお兄さんに、
“Let me know the best restaurant around here who is your customer.”
(ここらでおたくが卸している中で一番おすすめの店を教えてよ)
と尋ねて教えてもらった“La Mascotte”というお店は、そこから角を右に折れて直ぐのところで、夕食時にはまだ少し早かったこともあり、予約もしていないのに首尾よく席にありつくことができました。
生牡蠣は当然として、他は何がおすすめかをギャルソンに聞くと、ニヤリとして、「ちょっと待ってな」と言う感じで人差し指を振り、持ってこられたのが写真のオマール。
あ、そういえばこないだもシンガポールで近いことが有った様な気がするなぁ。
こちらは4年ほど前の話ですが、どこに行っても似たようなことをやらかしているのでした。
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