1.ビジネスで英語を使うということとはどういうことか(その2)ビジネス英語力とはどのような力で構成されるか

ビジネスの観点からは「英語(英会話)はツールであり、目的ではない」ことが受験英語やTOEICは「英語自体(テストでの高得点など)が目的」であることと大きく異なるところです。
 
さて、下の部分の「土台となる力」をもう少し詳しく示すとこうなります。

Fig2)

このFig2)で示す土台となる力は日本人としてのあなたのビジネスパーソンとしての力です。
 
普段あなたが仕事上日本語でコミュニケーションをとる場合はこの下半分の力(と経験)を使っていますよね。
日本語においても「コミュニケーション能力が高い」ということは単に「話すことが上手」というだけでなく(それは非常に重要な力ですが)、ビジネスパーソンとしての総合的な能力が高いということなのです。
 
英語の場合でも同じです。
我々ビジネスパーソンにとって『ビジネスで英語を使う』ということは一言で言えば、『ビジネス(仕事)を行う上で英語を使ってコミュニケーションする』ということです。
ですので、自分の「土台となる力」の上にスキル(技術力)としてどのように英語力を加えていくかということが取り組むべき課題ということになる訳です。
 
また、「書く」力と「話す」力は日本語の能力と密接に関連しています。
英語を日本語に及び日本語を英語にする場合、文法、ロジック、語順が異なるため、大体の場合直訳は難しい(特にビジネスの込み入った話になればなるほど)、というか無理なのです。
 
英語で自分が書いたり話したりする場合、自分の考えを相手に伝える場合には日本語の柔軟性が非常に重要になります。
特に「話す」ことはリアルタイムで行われますので、難度の高い作業であり、トレーニングが必要となりますが、その場合に「英語に置き換えやすいように出来るだけ平易な日本語で考える」ことが大切なのです。
 
『ビジネス(仕事)を行う上で英語を使ってコミュニケーションする力』というのは長いので、今後は「ビジネス英語力」と呼びたいと思います。

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