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Blender挫折者が初心者になるまで #2

コイカツスタジオで作成したCGを自前のCGに置き換えるべくこちらの本を参考にBlenderの勉強を開始

なかなか学習のモチベを保てずグダグダになりながらも何とか最後まで完走しますが書いてあることをなぞっただけで全然身に付いていません、というのが前回の記事。自作モデルが全然く可愛くならない!!

人物モデルを完成させポーズやモーションを作成。静止画や動画としてレンダリングするというのがBlenderでの第一の目標で、そこに到達する為には

ソフトの基本的な操作を覚える →モデリング→マテリアルの設定→リギング・スキニング→ポーズ・モーション作成→レンダリング

という工程が必要です。
正直モデルのセットアップという面倒な作業はすっ飛ばしてポーズ・モーション作成→レンダリングのみやりたいっていうのが本音。多分私と同種の人間が多かったのでしょう。MMDがあれだけ流行ったのも納得です。

しかしオリジナルのゲーム作成・販売を目標に掲げている以上オリジナルのキャラを用意しないと何も始められません。ほとんど趣味の延長なので仕事として他人に依頼するわけにもいかないけど自分で可愛いキャラを作れるようになるにはどれだけかかることやら。というか全然可愛くならない現状、全くBlenderの学習モチベが保てません。

Blenderで読み込み可能なモデルがコイカツのキャラメイク並の簡単さで作れて商用でも自由に使えるようなソフトがあればなぁ…

なんて戯言にも似たことを考えるわけですが…あったんですよね。
VRoidStudioという神ソフトが。

コイカツ(mod入)ほど何でも再現可能ではありませんが、それでも今まであった類似のものに比べたら圧倒的に高品質ながら簡単で幅広いキャラカスタマイズ性。Blenderでも読み込めるVRM形式で出力可能な上に商用利用やR18コンテンツでも利用可能。マテリアルはもちろんリギング・スキニング済みですぐ動かせる、と至れり尽くせり。しかも完全無料。

実は上の本で学び始める前からこのソフトの存在は知っていましたが、当時はVRM出力してもそれを扱うだけの知識は無かったし、自分のキャラは完全に自分で作る、という謎のこだわりで手は出しませんでした。しかし一通り学習したもののいつまで経っても可愛いモデルを作れず一向にモチベーションが上がらなかった私はついに禁呪としていたVRoidStudioでエクスポートしたキャラを使用することを決意します。

結果から言うとこれが大正解でした。

自分で作っていないので細部、例えばシェーダーノードなど訳のわからない部分が多いモデルですが、それなりに可愛いオリジナルキャラが自分の思うまま動くのはもの凄くモチベーションが上がります。

解析する気も起きないシェーダーノード

Blender上でうねうね動くマイVRoidキャラですが、ポーズ・モーション付けをしていると色々不満、改良したい点が出てきます。
それらを実現するためにいろいろ調べ作業しなければいけないのですが、本を無理やりなぞっていた時と比べ全然苦じゃなくむしろいろいろ知識が増えていくのが楽しい、Blenderを触るのが楽しい状態になっていきます。
主なVRMモデルを改良した点を挙げると以下のような感じです。

  • マテリアル(シェーダーノード)の改良

  • 手足ボーンのIK制御

  • アウトラインの追加

  • シェイプキーの整理・追加&ドライバー制御

  • 三角ポリゴン→四角ポリゴン化&リトポロジー

  • R18的なアレコレ追加

どれも試行錯誤の連続で一筋縄ではいきませんでしたが、望んだ機能を一つ実装する度自分がレベルアップしていくのを実感できました。

また人物モデルがある程度いい感じになると今度は背景が気になりだします。ここで机や椅子などの初心者向け教材的なモデルが必要になるのですが、目的もなくただ漠然とモデリングをしていた時と違い今度は明確な目的があるのでモデリングも進みます。楽しみながらスキルも上がる好循環スパイラル。多分私のBlenderスキルが一番伸びた時期でしょう(当社比)。

こんな感じで制作物も増え、人物モデル・背景オブジェクト等圧倒的に数は足りないし、クオリティもまだまだですが一応コイカツスタジオ的なことは何とかBlenderで再現できるくらいにはなりました。

こんな感じ

そこでBlenderで作成したCG+ティラノスクリプトでR18ノベルゲームを作りDLsiteで公開したのですが…予想以上の大爆死。
諸事情でWindows版しかリリース出来なかったからかな、と考え第二作目の制作にかかります。
拙いながらも一応 Blenderでコイカツスタジオ的なことをする という目標は果たしたので次に目標にしていた Blenderでスマホで見れるVR立体視コンテンツを制作する に挑戦します。高価なVRヘッドセットではなくスマホ+VRゴーグルで楽しめるコンテンツですね。具体的には下のようなやつです。

最終的にはVR立体視コンテンツをリアルタイムレンダリングでコントロールするのが目標ですが、まだまだスキル的に難しいので今回はプリレンダリングした画像・動画をVRプレイヤーアプリで視聴してもらうという方式にしました。順調に制作も完了し、またDLsiteでリリースしたのですが前作以上の超爆死。かなり心折れました。その辺は下の記事で語ってますので読んで頂けたら幸いです。
よろしければ体験版もあるのでプレイしてみてください。

売り上げはアレですが、Blenderで制作した作品を二つリリース。もう完全に脱初心者。中級者を名乗ってもいいだろうと思ったのですが…

その3に続きます。

#Blender #DLsite #VRoidStudio


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