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バルセロナのお祭り・イベント

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バルセロナ在住者によるバルセロナ・ガイド。バルセロナとその近郊のお祭りやイベントをまとめました。伝統的なお祭りから、コンベンション、グルメフェスまで幅広くご紹介します。
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記事一覧

政治色も強い大賑わいのバルセロナのサン・ジョルディの日

4月23日はカタルーニャ州ではサン・ジョルディの日。守護聖人の聖ジョルディ(英語ではジョージ)をお祝いする日です。 その意味や歴史については去年書いているのでこちら。 ここ、カタルーニャ州のバルセロナでは他にも何人か守護聖人がいて、大聖堂ではミサ、街中では宗教行列やパレードなどが行われますが、このサン・ジョルディはそれらとは全く面持ちが異なります。 街の中心には本を販売したり作家がサインをするブースが並び、多くのバラも販売されます。とにかく毎年凄い人出で、恐らく一年で一

城壁が見事!オスタルリックの中世祭へ

バルセロナから近郊電車で北東に1時間弱ほど行ったところにあるオスタルリック(Hostarlic)という小さな町。 毎年イースターの週末に中世祭が開催されるそうで、イースターは商店なども休業が多くバルセロナであまりすることがないので、今回訪れてみることにしました。 中世祭はカタルーニャ州内の様々な町で開催されるので過去にいくつか訪れています。どこも屋台はほぼ一緒なので1-2回行けばたくさんかなという感じなのですが、オスタルリックの町にはお城があり、中世祭期間中は無料開放して

世界遺産、タラゴナのイースター行列

スペインではキリストがエルサレムに入場したパーム・サンデーからその1週間後のイースター・サンデーまではSemana Santaと呼ばれる聖週間で様々な宗教行事が開催されます。 特にイエス・キリストが処刑された日であるグッド・フライデー(viernes santo、聖金曜日)は一番大きな行列が行われる町が多いようで、スペインでは特にアンダルシア州の行列が有名です。 宗教関連の行事はバルセロナでは規模が小さいため、今年はバルセロナから南に100キロほどのところにあるタラゴナの

今度はピカソ美術館でもピカソとミロの交友を振り返る

前回はバルセロナのミロ美術館で開催されているピカソ没後50年記念のミロとピカソ展について。 このミロとピカソ展はミロ美術館とピカソ美術館の共同で開催されていて、ミロ美術館の展示が期待以上だったので、ピカソ美術館へも行ってみることにしました。こちらも無料開放の日を利用。 ミロ美術館に比べてこちらは観光客がほとんど。場所が観光スポットが集中する旧市街であることと、ピカソの方が知名度が高いためでしょう。特に春節の休暇中のためか中華系の観光客が多くいました。混雑していたので最初は

ピカソとミロの心温まる交友を綴るミロ美術館の特別展

2023年はパブロ・ピカソ没後50周年で、それを記念してスペインやフランスなどでピカソに纏わる様々なイベントや展覧会が開催されていました。 バルセロナのミロ美術館とピカソ美術館でも10月からピカソとミロの交友を描いた特別展が開催されています。ミロも没後40年ということで可能となった特別展。両美術館が共同で開催するという初の試みだそうで、合わせて338ものピカソとミロの絵画などの作品が展示され、ロンドンのテート・ギャラリー、ニューヨークのMOMA、ワシントンDCのナショナルギ

カーニバルのフィナーレ、スペインのイワシの埋葬

今年の2月14日のバレンタイン・デーはキリスト教で灰の水曜日と呼ばれる日でした。灰の水曜日から復活祭(イースター)までの40日間を受難節又は四旬節と言い、復活祭に備えてカトリックの信者が断食とざんげを行います。受難節前のお祭りであるカーニバル(謝肉祭)を締めくくる最後のイベントがこの灰の水曜日に行われます。 カーニバル開催中には様々なパレードや行事が行われます。過去に行ったカーニバルの行事はこちら。 スペインで行われるイワシの埋葬とは?スペインでは、Entierro de

手作り感満載!バルセロナ郊外、Canyellesのクリスマスマーケット

バルセロナ市内にはいくつかクリスマスマーケットがあります。 一番歴史があり有名なのが大聖堂前で開催されるサンタルチア市。 他にもサグラダファミリア前のマーケット。 ポートのマーケットなどがあります。 ただ、ドイツやベルギー、フランスなどのクリスマスマーケットと比べるとどれもかなりショボくてガッカリ。その大きな理由が、規模はもちろんのこと、食べ物や飲み物があまり売っていないということ。サンタルチア市に限ってはゼロ! 大体お祭りやグルメフェスは郊外のほうが充実しているの

カヴァ発祥地のワインフェスCAVATASTが思いの外楽しかった!

世界の3大スパーリング・ワインと言えば、フランスのシャンパン、イタリアのプロセッコ、そしてスペインのカバ(カヴァ)。 スペインのワインで最も多く輸出されているのがカバで、ワイン総輸出の60%も占めるそう。日本でもフレシネなどお馴染みかと思います。 そのカバのほとんどがバルセロナ近郊のSant Sadurní d'Anoia周辺で生産されていて、週末はそのSant Sadurní d'AnoiaでCAVATAST というカバ・フェスティバルが行われるということで行ってきまし

ビーチでヨットレース最高峰、アメリカズ・カップ前哨戦を観戦!

4年に一度開催され、来年バルセロナで開催されるアメリカズ・カップ。 ヨットレースの最高峰として知られていますが、なんと近代オリンピックよりも歴史があり、世界一歴史のある国際スポーツ大会。来年は第37回目の開催です。 異例のバルセロナでの開催通常は優勝チームが次回の開催場所を決める権利があり、アメリカやニュージーランドなどの開催がほとんど。前回はニュージーランドが優勝したことから、ニュージーランドで開催されると思われていたところ、オークランド市との開催地交渉が決裂。バルセロ

一年で一番人出の多いサン・ジョルディの日のお祝い♪

昨日の日曜日は4月23日でサン・ジョルディの日。カタルーニャ州の守護聖人ジョルディ(英語でジョージ)をお祝いする日です。ジョルディはイギリスやポルトガルなどでもでも守護聖人となっているそうです。 ジョルディは3〜4世紀頃に現在のトルコで生まれ、とある町(カタルーニャ版ではカタルーニャ州のモンブランという町)で竜が住民を脅かしていて、竜をなだめるため毎年子供を生贄として捧げていたそう。とある年はついに王の娘が生贄として捧げられることになったところ、たまたま町を通りかかったジョ

楽しすぎる♪バルセロナでユニークな帽子のパレード

最近バルセロナではたまたま歩いているとお祭りやパレードなどに出くわすことが多いです。春になった証でしょうか? 日曜日もたまたま色々な帽子をかぶっている群衆を目にしたので近くに行ってみました。 Paseo con Sombreroという今年で19回目を迎えたイベントで1,500人ほどが参加したそうです。 帽子をかぶっていれば誰でも参加ができるということで、とにかく辺りは賑やか、そして華やか♪ スタートはアシャンプラ地区のRambla de Catalunyaの最北端。そ

バルセロナ近郊マタロのイースターの宗教行列

スペインのイースターはSemana Santa(聖週間)と呼ばれており、復活祭(イースター、2023年は4月9日の日曜日)の一週間前の日曜日から様々な宗教行事が開催されます。 以前住んでいたアメリカでは、多くの州でイースターの日曜日だけが祭日で、しかも振替とならないことから、欧州で一般的なイースター休暇と呼ばれるものもなく、あまり宗教色のある行事はありません。 欧州、特にカソリック教徒の多いスペインに引っ越してきて、聖週間の宗教行列は是非この目で見てみたい行事でした。コロ

サグラダ・ファミリアでイースターの受難劇ライトアップ♪

欧州はイースター休暇の真っ只中。スペインでもイースターはSemana Santa(聖週間)として祝われ、アンダルシア州の儀式や行列は特に有名なようです。聖週間はイエス・キリストの苦難と死を偲ぶ行事。 ここバルセロナではあまり大きな行事はありませんが、サグラダファミリアの受難のファサードでライトアップとともに受難劇が行われるということで行ってきました。 サグラダ・ファミリアについてはたくさんの日本語の解説があるので少し視点を変えて以前こちらで書いています。 サグラダ・ファ

ソーセージ尽くめのLa Garrigaのブティファラ祭

バルセロナから電車で45分ほど内陸に行ったところにあるLa Garrigaという町でブティファラ祭が開催されたので行ってきました。 ブティファラはバルセロナのあるカタルーニャ州名物のソーセージで、起源はローマ帝国時代だそう。 バルセロナではスーパーやお肉屋さんで生で売られていて、レストランやバルなどでも見かける定番食材です。普通の赤っぽい色のものから、白っぽいものや豚の血の入った黒いものなどがあります。 教会前の広場は音楽の生演奏で人々が踊っていました。 ブティファラ