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バルセロナ市内の観光スポット

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バルセロナ市内のガイドブックに載っていないようなあまり知られていないスポットを中心に裏話なども含め見どころをお伝えします。
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スペイン内戦の防空壕Refugi 307を訪れる

1936年から1939年の間に起こったスペイン内戦。 第一次世界大戦は地上戦が主でしたが、スペイン内戦は飛行機の発達とともにスペイン国土で初めて空爆が行われました。新たな脅威に人々は怯え、スペイン全国で多くの防空壕が建設されました。バルセロナ市だけでも1300以上もの防空壕が作られたそうです。 スペインの内戦は、「1984」や「動物農場」で知られるイギリス人作家ジョージ・オーウェルがスペイン政府側を援護した共産主義派の前線に参加した経験を書いたルポタージュ、「カタロニア讃

中世の雰囲気漂うのカタルーニャ州政府庁舎

バルセロナ旧市街ゴシック地区の大聖堂裏にあるサン・ジャウマ広場。その広場に構える建物の一つがカタルーニャ州政府庁舎(Palacio de la Generalitat de Cataluña)。カタルーニャ州首相を長としたカタルーニャ州政府が入る建物です。 この正面はバルセロナ市庁舎でこちらは以前訪れています。 州政府庁舎は普段は8月を除いて、月に2回(第2と第4週末)ツアー見学が可能で、それらに加えてお祭りなどの特別なときに無料開放されます(ウェブサイトから要予約)。

世界遺産、ガウディのカサ・バトリョでクラシック・コンサート

バルセロナのガウディの建築物と言えば、サグラダ・ファミリアやグエル公園などがありますが、カサ・バトリョも便利な立地とそのお菓子の家のようなキュートな外観から訪れる人も多いと思います。 いつも建物の前は観光客で大混雑です。今回はそのカサ・バトリョを訪れた話。 カサ・バトリョとはカサ・バトリョは元々あった建物を繊維産業で富をなしたジョセップ・バトリョが1903年に購入。現在もそうですが、当時もグラシア通り沿いはトレンディなエリアだったとのことで、建物自体は気に入らなかったもの

今度はピカソ美術館でもピカソとミロの交友を振り返る

前回はバルセロナのミロ美術館で開催されているピカソ没後50年記念のミロとピカソ展について。 このミロとピカソ展はミロ美術館とピカソ美術館の共同で開催されていて、ミロ美術館の展示が期待以上だったので、ピカソ美術館へも行ってみることにしました。こちらも無料開放の日を利用。 ミロ美術館に比べてこちらは観光客がほとんど。場所が観光スポットが集中する旧市街であることと、ピカソの方が知名度が高いためでしょう。特に春節の休暇中のためか中華系の観光客が多くいました。混雑していたので最初は

ピカソとミロの心温まる交友を綴るミロ美術館の特別展

2023年はパブロ・ピカソ没後50周年で、それを記念してスペインやフランスなどでピカソに纏わる様々なイベントや展覧会が開催されていました。 バルセロナのミロ美術館とピカソ美術館でも10月からピカソとミロの交友を描いた特別展が開催されています。ミロも没後40年ということで可能となった特別展。両美術館が共同で開催するという初の試みだそうで、合わせて338ものピカソとミロの絵画などの作品が展示され、ロンドンのテート・ギャラリー、ニューヨークのMOMA、ワシントンDCのナショナルギ

ガウディのカサ・カルベットをディナーを食べながら優雅に堪能

建築家アントニ・ガウディといえば、サグラダ・ファミリア、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、グエル公園などの有名な建築がありますが、彼の初期の作品で意外と知られていないのが、カサ・カルベット(Casa Calvet)。 ガウディ建築のカサ・カルベットとはカタルーニャ広場からも近くアクセスは抜群。ただ、意外と人通りが少なくわざわざ見に行く人もあまりいないよう。 素晴らしい建物ですが、バルセロナのこのエリアにはこのような装飾の建物が結構あるので、ガウディ作と言われないとそのまま通り過

バンクシーやKAWS、人気アーティストの作品が集結、モコ・ミュージアム

2021年10月にバルセロナの旧市街ボルン地区にオープンしたモコ・ミュージアム(MOCO Museum)。 オランダ・アムステルダムにあるモコ・ミュージアムがバルセロナにオープンした2館目。普段アートにあまり触れない若い人たちにアートを楽しんでもらうことを目的に設立されたミュージアムだそうです。 アンケートに答えると無料というキャンペーンでこのモコ・ミュージアムに行ってきました。通常は、大人€17.95(事前ネット購入€14.95)、学生€12.95(ネット購入€9.95

豪華絢爛なバルセロナ市庁舎

先週末はバルセロナの守護聖人エウラリアをお祝いする聖エウラリア祭。 旧市街では様々なセレモニーやパレード、その他イベントが行われどこも賑わっていました。 去年は巨大人形のパレードなどを楽しみました。   ↓ ↓ ↓ 去年いろいろなお祭りに行ってみて、どれも大体同じような内容なのが分かった今年は、バルセロナ市庁舎の無料開放に。 市庁舎は大聖堂からそう遠くない旧市街の真ん中に位置しています。入口は正面右の路地を少し入った14世紀に建てられたゴシック建築の門から。 現在の

360度のパノラマ!バルセロナ旧市街の絶景スポット

この間行ってきたバルセロナ市庁舎の無料開放。 ゴシック地区の歴史のある本庁舎の見学の後はすぐ裏にある別館へ。本庁舎とは違い1960年代くらいに建てられたビルのようで、お世辞にもきれいとは言えない建物です。 普段は開放されていない屋上にある展望台を開放にしているということ。あんまり高い建物がない旧市街で景色を上から眺めようという発想はなかったのですが、この機会に! エレベーターで上って見ると、旧市街の景色が広がります。10階くらいですが、周りに高い建物がないので一望できま