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イタリア旅行

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2023年5月〜6月のイタリア旅行。最初はバルセロナからフェリーでサルデーニャ島へ。その後も南イタリア、シチリア島を主にフェリーを利用して周りました。
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映画ニュー・シネマ・パラダイスのシーンが蘇るシチリア島チェファル

シチリア島のパレルモから海岸沿いを東に70キロほど行ったところにあるチェファル(Cefalù)。 世界遺産の大聖堂やビーチがあり、雰囲気も良さげで、パレルモからも電車で一本なので行ってみることにしました。 映画ニュー・シネマ・パラダイスのロケ地チェファルは、1989年に公開され、アカデミー賞外国語映画賞を受賞したイタリア映画、ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo cinema Paradiso)のロケ地の一つ。この映画は「映画音楽の巨匠」と言われるエンニオ・モリコーネが

伊バーリからギリシャ・パトラまでの夜行フェリーの旅!

前回はイタリア、バーリの観光でした。 バーリを観光したあとは、フェリーポートへ。イタリアを後にしてギリシャに向かいます。 南イタリアからギリシャへのフェリー南イタリアからギリシャへのフェリーは主にバーリやブリンディジから出ています。 バーリからは、イグメニツァ、コルフ島、パトラへ。イグメニツァやコルフ島は以前行ったので、時間の節約のためよりアテネに近いパトラへ行くことにしました。 今回はギリシャのフェリー会社、 SuperFast Ferriesを利用しました。基本運

イタリアの夏の風物詩グラニータ!

イタリア・シチリア島生まれのグラニータ。シャーベットやかき氷よりザクザクと氷っぽく、そして水っぽいのが特徴。その氷の粒々にフルーツジュースやシロップを混ぜたもので、スプーンで頂きます。 グラニータの歴史エトナ山をはじめとするシチリア島の山の頂上近くには岩の間にできた逆円錐形の隙間があり、中世の時代から冬の間に集めた雪や氷の上に石、煉瓦や藁を被せ貯蔵していたそう。 そしてその氷は夏になるとシチリア島内にとどまらず、マルタや北アフリカにまで輸出されていたそうです。 シチリア

南イタリアのバーリで本物のサンタクロースに会いに!

前回は南イタリアにある世界遺産のマテーラでした。 マテーラからはバスに乗ってバーリを目指します。バーリへ行くのはギリシャへのフェリーに乗るため。 南イタリア第二の都市バーリバーリ(Bari)は南イタリアでナポリに次いで2番目に大きい街。アドリア海に面したプッリャ州に位置する港町で、地中海の東側の国々との貿易が盛んな一大商業都市です。 見どころはそれほど沢山ないですが、夜のフェリーの出港まで時間があったので旧市街を中心に歩いてみました。 新市街には立派な建物が並びます。

とにかく壮観!世界遺産、南イタリア・マテラの洞窟居住区

前回は南イタリア有数の軍・商業港タラントでした。 そもそもタラントに寄った理由はマテーラに行くのに便が良いから。この地方の観光地といえばアルベルベッロもありますが、かなり観光客が多そうなのと、イタリア滞在が予定より長くなってしまったため時間の関係で断念しました。 マテーラまではバルセロナでもおなじみの格安バスFLIXBUSを利用しました。これがレッグルームが広く快適で、バルセロナでも利用したい!と思うくらい。 個人的には電車の旅が好きですが、南イタリアは電車の便が良くな

イタリアでボッタクリは避けられない?

イタリアはぼったくられるというイメージがある人は少なくないのではないでしょうか? 私も今までに何度かイタリアで日本人がレストランで膨大な金額を請求されたなどと言う話を聞いたことがあり、また、自分が過去にイタリアを訪れたときもぼったくられたことやぼったくられたと思ったときがあります。 最近話題になっているイタリアのぼったくりや高額請求の事件何日か前にもCNNにイタリアでボッタクリや高額請求が横行しているという記事がありました。 この記事に書かれているサンドイッチを半分に切

タランチュラの由来、南イタリアのタラント

南イタリアは交通の便があまり良くなくどこに行くか迷いましたが、イタリア滞在が思ったより長くなってしまったので、大移動をすることにしました。 メッシーナ海峡にあるシッラからヴィッラ・サン・ジョヴァンニに戻り、そこからバルセロナでもお馴染みのFLIXBUSに乗ってタラント(Taranto)まで向かいます。マテーラにどうしても行きたかったのでアクセスの良いタラントにしました。 タラントのクモ伝説 タラントには毒グモ伝説があり、地域に生息する毒グモに噛まれるとタランティズムという

嬉しいサプライズ、メッシーナ海峡のキュートな町シッラ

シチリア島を後にし、イタリア本土に渡ってきて最初に宿泊したのが、ビッラ・サン・ジョバンニから電車で一駅のシッラ(Scilla)。 その日どこに泊まろうか調べていて、ビッラ・サン・ジョバンニには何も見どころがなさそうだったので、交通が便利で丘に城壁のあるシッラに泊まることに。 街の名前は、ギリシャ神話に登場するメッシーナ海峡に現れる6つの頭を持つスキュラ(イタリア語でシッラ)という怪物から来ているそう。 駅を出るとすぐビーチ。メッシーナ海峡とシチリア島のメッシーナが見えま

映画ゴッドファーザーのロケ地も!タオルミーナからイタリア本土へ

前回はシチリア島の一大観光地、タオルミーナを歩きました。 ゴッドファーザーに登場するタオルミーナの鉄道駅 タオルミーナからは電車に乗ってイタリア本土に向かいます。タオルミーナの旧市街から山を歩いて下って着いた鉄道駅。 比較的最近修復したように見えますが、歴史がありそうな駅舎。 アール・ヌーヴォーで扉も凝っています。 駅舎に足を踏み入れると、その美しさにびっくり! 天井に描かれているアートが特に素晴らしいです。 今は使われていない昔の窓口。細部まで見事です。 使わ

シチリア島名物のスイーツ、カノーリを求めて!

シチリア島発祥のスイーツ、カノーリ(カンノーリ)。英語の発音だとカノーリに近いので私はカノーリと読んでいますが、日本語を調べてみるとカノーリとカンノーリの両方が使われているようです。更に複数形と単数形の両方が日本で使われているようでもっとパターンがありややこしいです。 シチリア島発祥のカノーリとはカノーリはシチリア島発祥のスイーツ。今では通年食されていますが、元々は謝肉祭(カーニバル)のお祝いとして食べられていたそう。 カノーリは、小麦粉ベースの生地を薄くのばし、正方形に

とにかく絶景!シチリア島タオルミーナ

ノートからはシチリア島の一大観光地であるタオルミーナへ向かいます。 タオルミーナは19世紀から高級リゾート地として知られているそう。欧米のサイトの中には「観光客だらけで激混みなので行かない方がいい」と書いてあるサイトもありましたが、日本のサイトだと絶対行くべきと書いてあり微妙に温度差がありました。ここもやはりオーバーツーリズムの波が押し寄せているのは間違いなさそう。 タオルミーナまでの道のりノートからはバスを利用し、シラクーサとカターニア経由でタオルミーナに行くことにしま

町中がバロック建築!世界遺産のシチリア島ノート

今回はシチリア島のシラクーサからバロック建築の建物群で知られているノート(Noto)へ向かいます。 ノートの歴史ノートは1693年の大地震によって多くの建物が崩壊。その後数十年に渡っての復興事業によって、以前あった町から離れた場所に再建され、後期バロック様式の町として生まれ変わりました。他にもカターニアを含む7つの町で多くの後期バロック様式の建物が建設され、ノートと共に世界遺産に登録されています。 カターニアなどは町の限定されたエリアだけが登録されていますが、ノートは旧市

シチリア島で一番歴史のある世界遺産のシラクーサ

シチリア島第二の都市カターニアから電車でシラクーサへ。シチリア島でパレルモやタオルミーナに続いて観光客の数が多い一大観光地だそう。 歴史あるシラクーサシラクーサは古代ギリシャの植民都市だった時代に海洋貿易の重要拠点として繁栄した町。ギリシア本国のアテネを凌ぐ大都市となっただけでなく、古代ギリシアで最も美しい都市と称えられたそうです。それからローマ、アラブ、スペインなどの占領を経て、シチリア島で一番歴史のある町として知られています。 地図を見るとわかりますが、旧市街はシチリ

2つの顔を持つシチリア島第二の都市カターニア

シチリア島の北にあるチェファルから電車で内陸を通り、シチリア島第二の都市カターニアへ。 電車がカターニアに近づいて来るとエトナ山が。雲がかかって見えにくいですが、このときまだ天辺に一部雪が被っていました。このエトナ山、数日前に噴火をしたらしくカターニアの街は灰にが降ったとか。 カターニアに到着して鉄道駅から宿泊先へと歩いていくと、何だか廃れた雰囲気。街の中心に行くまでも通りにはゴミが舞い、人通りは少なく、「なんか凄いところに来てしまった」感が。 ところが中心に辿り着くと