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世界遺産を歩く!

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NOTEを始めてから訪れた世界遺産の記事をまとめてみました。余裕が出てきたら過去に行った世界遺産もまとめたいと思っています。
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#ヨーロッパ旅行

世界遺産、ガウディのカサ・バトリョでクラシック・コンサート

バルセロナのガウディの建築物と言えば、サグラダ・ファミリアやグエル公園などがありますが、カサ・バトリョも便利な立地とそのお菓子の家のようなキュートな外観から訪れる人も多いと思います。 いつも建物の前は観光客で大混雑です。今回はそのカサ・バトリョを訪れた話。 カサ・バトリョとはカサ・バトリョは元々あった建物を繊維産業で富をなしたジョセップ・バトリョが1903年に購入。現在もそうですが、当時もグラシア通り沿いはトレンディなエリアだったとのことで、建物自体は気に入らなかったもの

フレスコ画に感動!世界遺産のリラ修道院とボヤナ教会

以前ブルガリアを訪れたとき、世界遺産であるリラの修道院に行きたかったのですが、公共交通機関の便が悪く、時間もあまりなかったので断念。その時行かなかったことに後で後悔したので、今度こそは!と思い行ってきました。 リラの修道院は現地ツアーが便利首都ソフィアからの公共交通機関はバスが1日1本で、滞在できる時間はおよそ2時間。2時間で十分だろうか?バスが遅れたらどうしよう?と思い英語の現地ツアーを調べると結構安い! バスは往復10ユーロほど(1,600円)に対して、ツアーは20ユ

世界遺産、東と西が融合するロドスの旧市街を歩く

前回はギリシャ、ロドス島のロドスにある要塞を巡りました。 今回はその要塞内にある旧市街を歩きます。要塞とその内部の旧市街は、中世都市として世界遺産に登録されています。旧市街は4キロの長さの要塞に囲まれ、200近い道があり、かなり大規模です。 ロドスは年々人気が急上昇していて、今やオーバーツーリズムで有名となったサントリーニ島やミコノス島には行かず、ロドス島を含む他の島に流れる傾向だそうです。 旧市街はヨーロッパとトルコの雰囲気が入り混じり、エリアによってはトルコにいるよ

要塞がとにかく圧巻、世界遺産のロドス島ロドス

クレタ島からフェリーで降り立ったロドス島のロドス。 ロドスは聖ヨハネ騎士団が築いた中世の城塞都市で世界遺産に登録されています。その規模といい、保存状態といい、とにかく素晴らしい要塞だったのでぐるっと一周歩いてみました。 ロドスの要塞の歴史旧市街を囲む要塞は全長4kmもあり、隣国のオスマントルコ帝国の脅威から守るために14世紀初頭から建てられたそう。実際、オスマン・トルコの支配下になるまでの2世紀もの間、攻撃から町を守り、その間ロドスは大きく繁栄したそうです。 ロドスの要

とにかく壮観!世界遺産、南イタリア・マテラの洞窟居住区

前回は南イタリア有数の軍・商業港タラントでした。 そもそもタラントに寄った理由はマテーラに行くのに便が良いから。この地方の観光地といえばアルベルベッロもありますが、かなり観光客が多そうなのと、イタリア滞在が予定より長くなってしまったため時間の関係で断念しました。 マテーラまではバルセロナでもおなじみの格安バスFLIXBUSを利用しました。これがレッグルームが広く快適で、バルセロナでも利用したい!と思うくらい。 個人的には電車の旅が好きですが、南イタリアは電車の便が良くな

町中がバロック建築!世界遺産のシチリア島ノート

今回はシチリア島のシラクーサからバロック建築の建物群で知られているノート(Noto)へ向かいます。 ノートの歴史ノートは1693年の大地震によって多くの建物が崩壊。その後数十年に渡っての復興事業によって、以前あった町から離れた場所に再建され、後期バロック様式の町として生まれ変わりました。他にもカターニアを含む7つの町で多くの後期バロック様式の建物が建設され、ノートと共に世界遺産に登録されています。 カターニアなどは町の限定されたエリアだけが登録されていますが、ノートは旧市

シチリア島で一番歴史のある世界遺産のシラクーサ

シチリア島第二の都市カターニアから電車でシラクーサへ。シチリア島でパレルモやタオルミーナに続いて観光客の数が多い一大観光地だそう。 歴史あるシラクーサシラクーサは古代ギリシャの植民都市だった時代に海洋貿易の重要拠点として繁栄した町。ギリシア本国のアテネを凌ぐ大都市となっただけでなく、古代ギリシアで最も美しい都市と称えられたそうです。それからローマ、アラブ、スペインなどの占領を経て、シチリア島で一番歴史のある町として知られています。 地図を見るとわかりますが、旧市街はシチリ

2つの顔を持つシチリア島第二の都市カターニア

シチリア島の北にあるチェファルから電車で内陸を通り、シチリア島第二の都市カターニアへ。 電車がカターニアに近づいて来るとエトナ山が。雲がかかって見えにくいですが、このときまだ天辺に一部雪が被っていました。このエトナ山、数日前に噴火をしたらしくカターニアの街は灰にが降ったとか。 カターニアに到着して鉄道駅から宿泊先へと歩いていくと、何だか廃れた雰囲気。街の中心に行くまでも通りにはゴミが舞い、人通りは少なく、「なんか凄いところに来てしまった」感が。 ところが中心に辿り着くと

エキゾチックな世界遺産、パレルモのアラブ・ノルマン様式の建造物群

世界遺産に登録されているパレルモのアラブ・ノルマン様式建造物群。 イスラム建築と西洋のビザンチン建築が融合した建築物群で、古くは12世紀のノルマン人によるシチリア王国に遡るそうです。パレルモはシチリア王国の首都で、歴史地区にある2つの宮殿、3つの教会、1つの大聖堂、1つの橋が世界遺産に登録されています。 これらの建物は建築の融合だけでなく、異なった民族の社会的・文化的融合や共存を表してもいるということで重要なのだとか。 スペインはアラブに支配されていた地域も多く、アルハ

世界遺産のポンペイ遺跡はやっぱりすごかった

古代遺跡は有名どころは一応行くようにはしていますが、正直、古代史にはそれほど興味がないため「感動した!」というところは2〜3箇所くらい。柱だけとか土台だけだと、当時のイメージが沸きません。 ただポンペイ遺跡は、是非行くべきと聞いていたので、機会があれば行ってみたいと思っていました。 そして今回やっとその機会が到来しました。 ポンペイ遺跡とは? ポンペイは、紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火によって消滅。消滅当時、65ヘクタールほどの大きさの町で人口は1万1千人ほどだった

古代の高級ビーチリゾート、世界遺産エルコラーノ遺跡

バルセロナからフェリーを乗り継いで到着したナポリ。前回はナポリ旧市街のクリスマス通りについて。 今回はナポリ中央駅直結のガリバルディ駅から電車で20分弱のところにあるエルコラーノ遺跡。 エルコラーノ遺跡とはエルコラーノ遺跡の場所にはかつてヘルクラネウム(Herculaneum )という町があり、ポンペイと同じ紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火によって消滅したそうです。18世紀に発見され、現在ポンペイ遺跡とともに世界遺産に登録されています。 灰で多くのものが燃えたポンペイ

見ているだけで楽しい、ナポリ旧市街のクリスマス通り

ナポリの旧市街の観光客で賑わうエリアに・サン.グレゴリオ・アルメーノ通り(Via San Gregorio Armeno)という通りがあります。そこには、プレゼーペ(Presepe)というクリスマス時期に飾るキリストの降誕を再現した模型を売るお店が並んでいるということなので訪れてみました。 スペインでも同様のものが売られていて、専門店もあり、クリスマス時期にはクリスマスマーケットで多くの露天が模型を販売します。ただ通りに模型を売るお店がまとまっていて通年販売しているというの

すごい数の観光客、世界遺産・ナポリ旧市街のまち歩き

バルセロナからフェリーを乗り継いでナポリに降り立ちました。前回はナポリ旧市街の市場について。 中央駅から旧市街に向かって歩いていくと、古い建物が並び、表通りは車も人も交通量が多く、ヨーロッパの都会の街という雰囲気。とにかくびっくりしたのが通りには当たり前のようにゴミが散らかっていて、まるでモロッコなどにでも迷い込んでしまった感覚。若干カルチャーショック… サルデーニャ島は結構洗練されているのでギャップが激しいです。廃れた雰囲気で治安が心配なエリアも…  そして、旧市街の中

まるでアメ横、ナポリ旧市街の市場へ

前回は、サルデーニャ島から夜行フェリーに乗ってナポリに到着しました。 今回はナポリの旧市街のいくつかあるうちの2つの市場についてお伝えします。 かなり広いナポリ旧市街。土地勘がないせいもあるのかもしれませんが、バルセロナの旧市街ラバル地区、ボルン地区、ゴシック地区を合わせたより大きいという感じがしました。バッグやスマホに注意しながら散策です。 ノラーナ門市場まず訪れたのが、ノラーナ門(Porta Nolana)。 門の手前には衣類を売る、門を入ってすぐ左手に生鮮食料品