英文のリーディング力を高める方法

前回のリスニングの記事で「リスニング力を高めるためにはまず自分の英語耳は何歳かを知ることから始める」と書きましたが、リーディングも同様にまず「自分の英語読解力は何歳か」を知ることから始めなければなりません。

英語を勉強し始めたばかりの人がいきなり英字新聞を読もうするのはまだ歯が生えていない赤ちゃんに固い食べ物を与えるようなものです。

リスニングと違ってリーディングは辞書を使いながら読めばだいたいの意味はわかるかもしれません。しかし1語1語辞書を引いていては膨大な時間がかかります。赤ちゃんに無理やり固い食べ物を食べさせても消化できないように、ほとんど内容を理解できないことになってしまいます。

まずは辞書を引かなくてもだいたいの意味がわかる本を1冊探してみましょう。なるべく薄くてやさしすぎると感じるくらいから始めるのがいいと思います。リスニングと同じく英文が非常に苦手な方は思い切って幼児向けの絵本レベルまで下げてみましょう。

日本語の場合、漢字でなんとなくイメージしながら読むことができますが、英語はアルファベットの羅列なので最初はかなり抵抗があるかもしれません。まずはアルファベットに慣れましょう。

そして、文の後ろから戻って訳しながら読むのではなく、文頭から読んで行きましょう。途中わからない単語が出てきてもすぐに辞書を引くのではなく、まずは前後の流れから意味を想像してみましょう。最低でも1ページは辞書を引いたり頭の中で訳したりすることなく流れに乗って最後まで読んでみましょう。そしてそのページのわからなかった単語の中で、特に重要でその単語の意味がわからないと内容に影響が出ると思われる単語を1~2語だけ抜き出して辞書で意味を調べてみましょう。そしてその単語は単語帳に追加しましょう。

こうすることで、その単語を単体でなく文章の中の1部としてとらえるので単語帳集などで丸暗記するよりもずっと記憶に残りやすくなります。重要な単語でしたらその後も何度か出てくる可能性が高いですから後でまた出てきた時に「あっ、さっきあのページのあの辺で出てきた単語だな!あのページではどんなことが書かれていたっけな…?」と思い出すようにしてみましょう。そのようにして覚えた単語はきっと後で他の場面で出てきた時にも思い出せるはずです。たとえ忘れてしまっていても辞書を引いた時に「ああ、そういえばあのページで見たな」と気付けばOKです。

本に意味を書き込みたい方もいらっしゃるかもしれませんが、なるべく書かないことをおすすめします。理由はまずその時間がもったいないのと書くことで満足する危険性があるからです。書くことで覚えるかもしれませんが、書くことで安心して覚えない可能性も高いです。そしてTOEICでは問題用紙に書き込むことが禁じられているので日頃から線を引いたり書き込まずに内容を理解するクセを付けておく方がいいと思います。

この「ズボラ式英語学習法」ではなるべく「書かない」「辞書を引かない」エコな学習方法ですので、労力を必要最低限に抑えてできる限りなんでも頭の中で解決するメソッドです。…と格好いいことを言ってみましたがつまるところただ単に面倒くさいというだけのことです(笑)

そうやってまずは1冊読み切ってみましょう。どんな本でもいいので1冊読み切ったことで達成感が味わえますし、「英語の本が読めた!」という自信にもつながります。1冊ごとに少しずつレベルを上げていけばそのうち難しい内容の本も読めるようになります。

すでに日本語で読んだことのある本の英語版を読んでみるのもおすすめです。内容を知っていれば単語の意味も想像しやすいですよね!映画の原作を読んでみるのもおすすめです。同じストーリーでも違う言語で読むと作品の世界が違って感じられるかもしれません。

電車の中やカフェで洋書や英字新聞を読んでる人って格好いいですよね!洋書や英字新聞は日本語のものより高いですが、洋書は読み終わった後部屋に飾っておけば素敵なインテリアになりますし、英字新聞はちょっとしたプレゼントを包んでもおしゃれですよ。

電車やカフェで周りの人たちがスマホを眺める中、ぜひ優雅に洋書や英字新聞を読んでみてください!


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