リスニング力の上げ方①「突然聞こえるようになる瞬間が来るまでは全力で、その後はゆるゆると」

リスニング力は、毎日少しずつやるよりも短期間で集中的に勉強した方が上がると思います。感覚的には少しずつ聞こえるようになるものではなく、「昨日まで聞こえなかった音が突然聞こえるようになる瞬間」が訪れる感じです。逆に言うと、その瞬間が来ない限りなかなかリスニング力が上がらないということです。ですので最初はなるべくたくさん英語を聞いて(できれば1日中)英語のシャワーをたくさん浴びましょう。そうするとある日「あっ、聞こえる!」という瞬間がやって来ます。昨日まで意味のわからない雑音だったのに、単語や文章としてとらえることができるようになります。テレビのCMで聞こえてきた英語にも反応できるようになります。お店で流れているBGMの歌詞もわかるようになります。

その状態になったらその後は少し勉強時間を減らしても大丈夫です。イメージとしては、ブランコを最初に揺らすのはかなり力が要りますが、一旦大きく揺れ始めたら後は何もしなくても揺れ続けるようなものです。揺れ方が少なくなってきたらまた少し漕げば揺れを取り戻すことができます。そうして定期的に勉強してブランコを揺らすことを続けていれば、ブランコが完全に止まってしまうことはまずないでしょう。

ではその「瞬間」はどのくらいで訪れるのでしょうか…?一日にリスニングに費やす時間にもよりますが、早い人なら1ヶ月くらいだと思います。遅い人でも3ヶ月くらいで確実にリスニング力は伸びます。以前数ヶ国語を話す「マルチリンガル」の方が書いたコラムを新聞記事で読んだ時に「外国語を学ぶ上で一番難しいのはリスニングである」と書かれていました。読んだり書いたりするのは自分のペースでできますが、リスニングはそれができないからです。会話では聞き返してリピートしてもらうこともできるかもしれませんが、TOEICではそうはいきません。チャンスは1回きりです。ですからリスニング力は学習の早い段階で高めておくのがいいと思います。あなたも「英語が聞こえるようになる瞬間」を味わって、「リスニング力のブランコ」を揺らしてみませんか?

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