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『食』 はたして高級食材が食のポテンシャルを引き出すのか??

食文化は多種多様で、お腹だけでなく人の心も満たしてくれる。

今回はその『食』について自分が考えていることを発信する。

『高級食材』
そう呼ばれるものが世の中にはあるが、1つ例をあげてみる。
それをみて本当に人の心までも満たしてくれるのだろうかと考えて欲しい。

世界三大珍味の1つ『フォアグラ』
いわゆる『脂肪肝』である。
必要以上に肝臓に脂肪を蓄えさせて作ったものだ。
ここで単純に考えて欲しいのだが、果たしてそれは本当に美味しいものなのか。
自分自身も食したことはある。
確かに脂がのっていて口当たりは柔らかく濃厚だ。

しかし、それを作る工程が悲惨なものだと認識されているだろうか。

フォアグラは、基本的にガチョウの脂肪肝なのだが、その脂肪肝を作るために
無理矢理ガチョウの口を開けて、蒸したコーンを無理矢理食べさせる。
運動はさせずにただひたすらに食べさせる。
そうして出来上がった脂肪肝を、高級食材と呼び有難がる。

これは果たして、本当に豊かなのか?
心がこもっているのか?
それを有難がるの何に対して有難がっている?
脂肪肝を作ってくれたガチョウか?
何に有難みを感じている?

『初卵』(ういらん)というものがある。

これは鶏の卵で、その鶏が1番初めに産んだ卵のことをいう。
研究では、初卵には沢山のホルモンや栄養価が含まれているとの声もあがっているが、実際はそういうことではないと思う。

生まれた時から死ぬまで一生陽の光を浴びず、
鶏舎の中で抗生剤入りの餌を食べさせられ、
運動もせず育った鶏の卵が一般のお店に並べられている卵だ。

しかし初卵は、鳥に自由に運動させ、自然の虫やミミズを自由に啄み、陽の光を充分に浴びた健康な鶏の卵である。
そんな環境の中で初めて産まれた卵が本当の初卵なのだが
普通ならその卵が初卵であるとどうやってわかるだろうか。

有難みを感じるのはここからだ。

初卵であるとわかるぐらいに一時も目を離さず生産者に見守られているからこそ初卵に気づくのである。

鶏舎の中の鶏が産んだ卵はどれがどれかわからない。
だが生産者に見守られながら愛されながら育ったニワトリだからこそ、その卵が初卵だと気づかれるわけだ。

その『初卵』と『フォアグラ』
あなたならどちらが高級食材だと思う?
どちらに有難みを感じる?

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