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考察《タロットカード》から真犯人を追う ー社内処刑人~彼女は敵を消していく~ー

初めに、社内処刑人の原作は未読であるため、全くの見当違いである可能性が往々にしてあることをご承知いただきたい。

最後の投稿から期間が開いてしまったので、ちょっと慣らし運転もかねて、今好きなドラマについて考察しようと思う。

4/18(木)からスタートした社内処刑人。
例のごとく、『中村ゆりかさん』主演ということで視聴をスタートしたけれど、サスペンスや推理好きな私としては結構ハマりそうな作品である。
ということで今回は、作中の《真犯人》について、1話を視聴した時点での予想を書こうと思う。
といっても、1話の時点では全ての登場人物が登場していないため、あくまで1話で登場したキャラクターとHPで紹介されている人物だけで予想したい。

社内処刑人を簡単に説明する。内向的な派遣社員・浅見ほのかは社内でパワハラ・セクハラに耐えながらひっそり生きていた。そんなある日、謎の美女・深瀬のぞみが派遣社員として入社して不可解な事件が...といった感じだ。
この作品はサスペンスの王道として、冒頭からヒントが散りばめられている。冒頭からアップでくる『タロットカード』、謎の美女『のぞみ』が手にする『女帝』のカード、『ほのか』が務める『”白馬”不動産』、『ほのか』が好きな大藪晴彦の小説『蘇る金狼』『野獣死すべし』『女豹の掟』...。
ここらが、最後まで引っ張るメッセージのように感じている。
では、今回は『タロットカード』と『”白馬”不動産』に焦点を当てて、《真犯人》が誰かを考えてみたいと思う。

冒頭のアップで映される『タロットカード』はすべて、占いで言うところの《大アルカナ》になっていた。その並びは、映像手前から次の通り。

最上段(1列目)
女司祭長(女教皇)→女帝→皇帝→司祭長(法王)→恋人(LOVERS)
中段(2列目)
隠者→運命の輪→正義→吊るし人→死神→節制
最下段(3列目)
塔→月→太陽→審判→世界

このように、すべて大アルカナではあるが、数枚抜けている、もしくは敢えて隠しているカードがある。
最上段(1列目)・・・魔術師
中段(2列目)・・・戦車、力
最下段(3列目)・・・悪魔、愚者

ちなみに、『”白馬”不動産』の”白馬”は『死神』と『太陽』に描かれている。ただし、それぞれで意味が異なるため注意が必要だ。

タロットカードの流れを最上段から最下段まで順に追っていくと、この作品のストーリーラインを象徴しているように感じる。
最上段は過去、中段は現在またはこれからの展開、最下段はラストを迎える未来。
また、全て正位置だけれど、おそらく、映像的に逆位置は見にくいとうか、混乱?するから、すっきり綺麗に映像として残すために、敢えて正位置にしたように思う。

では、タロットカードを過去、現在、未来と仮定して、正位置も時には逆位置だったらと想定した考察をしてみる。この考察では、抜けているカードは考えない事にする。多分だけど、ストーリー上、魔術師・戦車・力・悪魔・愚者はない方が都合が良い...と勝手に思っている。

気を取り直して初めに最上段からスタートすると、カードには次のような意味が込められている。
女司祭長(女教皇)・・・
静穏、啓二されない未来、移り気から起こる失敗。
女帝・・・
未来に対して安定した状態、結婚、妊娠、出産、愛欲、優柔不断な愛、秘密、困惑、疑い。
皇帝・・・
権力、家長、職場またはグループのリーダー、性衝動、外見と違って内面は弱い性格をもつ男性、統率力を失う。
司祭長(法王)・・・
人生の転換、結婚式、誤った情報、ゆがめられた真実、情報を掴むことによって得られた権力、悪意のある忠告。
恋人(LOVERS)・・・
恋愛、女性側からの誘惑で成功した恋愛、嫉妬、重要な事件の発生による選択の時期、遊びだけの関係、気まぐれ、結婚生活の危機、道徳心の欠如による危険、希望に関して重要な道が選べない。

最上段のカードから推測すると、『女帝』『皇帝』『恋人』から、明らかに一組の男女をイメージさせる。この男女が安定した未来を描き、結婚や子供も視野に入れていた。しかし、男性が浮気をした、もしくは女性に嫉妬していた別の女性が、その男性を誘惑したことで、男性の権力が失墜する危険が訪れた。この男性は、そこそこの権力や家柄がある人なのかもしれない。
『司祭長』から推測するに、男性は迫った危機を回避しようと、誤った情報を流したり真実を歪めることで、権力を取り戻す、もしくはより強力な権力を掴む事に成功した。
最後は『司祭長』と『恋人』から読み解くと、この同時期に男性の行動を疑っていた女性は悪意のある忠告を聞いてしまう。そこから、重要な事件が発生して、ある男女の希望が絶たれてしまう。
こんな感じかな。
『恋人』が示している”希望に関して重要な道が選べない”。
このキーワードは重い...。
別の道を選ぶなら別離になるけれど、別離にならないのなら、ここで止まっている事になる。
つまり、女性は生きていない可能性が高く、女性の極近しい関係者も時間が止まっているような先に道がないような人生を送っている。
悪いのは明らかにこの男性って感じがする。権力と女に溺れた結果かな。

では、中段に移ろうと思う。中段のカードでは、こんな感じの意味が込められている。
隠者・・・
秘められた知恵、真実の愛を求め続ける者、自己判断による行動、静かな忠告、偽りの愛、愚かな悪事、親切な助言の拒否。
運命の輪・・・
運命的な出来事、環境変化による問題解決、幸運の後にやってくる突然の不幸、悪い転換。
正義・・・
正義、裁き、公正な人物。
吊るし人・・・
自己犠牲、身動きの取れない状況、我欲のとりこ、つかみ難い態度や状況、敗北に導く精神的葛藤。
死神・・・
別離、全てを捨てる、物事の良くない意味での終わり、暴行死、事故死、死すべき運命、男性にとっては後ろ盾を失う、女性にとっては多くの反対。
節制・・・
名家、名誉、頑固、わがまま、恋愛上の孤独、強風。

中段のカードから推測すると、この『隠者』が『のぞみ』なのかな、と勝手に想像している。『真実の愛を求め続ける者』が『のぞみ』、つまり最上段『恋人』が進みたかった”希望”も投影しているのではないだろうか。おそらく、『のぞみ』は最上段に登場した女性、『女帝』を象徴する人物に極近しい人のように思う。
極近しい人...。
ある男女がカップルであると仮定すると、『のぞみ』は血縁者か親友。
ただ女性の場合、親友だったからと言って人生を掛けて復讐するとは思えない。恐らく、辛くても未来に向かって、その女性がいない人生を送っていくだろう。
となると、血縁者が可能性として高そうだ。
年齢的に姉妹かな。
最上段で推測した過去から幾らか時間が経過していると考えると、数年。
数年の年月で美女になるのは、順当にいくと妹、こんな感じかな。

『のぞみ』の自己判断による行動が愚かな悪事を暴いていく。
そこから、『運命』のごとく運命的な悪い転換期がやってきて、『白馬不動産』の悪事が明るみになりパワハラ・セクハラなどの問題が解決していく。
でも、ここから行き過ぎた行動が加速し、さらに悪い事が重なっていく。
ここで、『正義』の象徴となる刑事が登場するのかな。
1話では自殺未遂だったけれど、この時点で警察が動く案件になるように思う。多分、事故死と他殺の曖昧なライン。ただ、刑事は登場するけれど、解決には難航しそうな気がする。
更には『死神』が出てるから、ここで誰かが死ぬんじゃないかな。
これによって、最上段で出てきた男性か、もしくは別の男性は後ろ盾か権力を弱める展開になりそう。
それか、『のぞみ』か『ほのか』が多くの反対を受ける展開かな。
『ほのか』が犯人じゃないかって疑われたりして。
中段の最後は『節制』だから、会社の権力か上位グループ会社のお家争いとかも噴出しそうだね。また、恋愛上の孤独もあるから、『のぞみ』か『ほのか』が誰かに対する恋愛・愛情に孤独を感じている気がする。

では最後に最下段のカードについて。
塔・・・
事故、負傷、暴力、破壊、衝突、悲劇、信用の失墜、罠にはまる、窮地、愛情面の誤算。
月・・・
予期されない危険、恋愛上の不運、スキャンダル、欺く、欺かれる、裏切り、死亡した関係者にまつわる事柄、過去の嫌な相手が現れる。
太陽・・・
到達、恋愛の成熟、再会、仲直り、古い観念にとらわれない人物、中絶、流産、孤独、独裁、わがままからくる人間関係の失敗。
審判・・・
目覚め、著しい変化、目的の完成、再生、蘇る愛、母性愛。
世界・・・
最も強く、最も良い意味、目的の達成、念願の成就、極楽往生、約束された成功、旅、場所の移動。

最下段のカードから推測すると、『塔』が象徴するように、罠にはまって信用を失墜させる、悲劇が起こって愛情面の誤算が発覚しそう。
誰が失墜して、誰が愛情の誤算を感じるんだろう。うーん...。
次に『月』が出てるから、ここでようやく過去もしくは中段で起こった『死亡した関係者にまつわる事柄』が明るみになって、しかも『過去の嫌な相手が現れる』。重要なキーパーソン登場。
このキーパーソンが『太陽』の再会、仲直りに繋がるのか、それとも『太陽』の孤独や人間関係の失敗に繋がるのか。
ただ、誰かは分からないけれど、『審判』から目覚め、蘇る愛、母性愛があるから、劇的に変わるんだろうね。予想としては『のぞみ』が目覚める気がするけれど、目覚めるのは誰かな。
最後は『世界』だから、ここから未来に旅立っていくって感じだね。この旅立ちが、ちょっと気になる。単なる移動なのか極楽往生なのか...。ラストが死んで終わりだったら...切ない。

ストーリーラインとしては、こんな感じかな。
個人的には『のぞみ(Actor:中村ゆりか)』が幸せなら私は何でもいいです(笑)ほんと、死なないで。『のぞみ』だけは殺さないで。それだけが、この作品への願いです。

とまぁ、ストーリーラインを『タロットカード』で読み取ってみたけれど、ここまで見てきた中で、過去の”ある女性”に悲劇をもたらした《真犯人》は...『副島陽太』であると考えている。
だって、”陽太”って『太陽』の逆位置...。
『太陽』の逆位置は、婚約破棄、中絶、流産、独裁、人間関係の失敗、だからね。
それに『太陽』のカードには『死神』と同じ『”白馬”不動産』の象徴である”白馬”が描かれている。
『死神』の正位置は、別離、ものごとの良くない意味での終わり、事故死、男性にとっては後ろ盾を失う、となっている。
やっぱり、タロットカードから推測すると、今のところ『副島陽太』が《真犯人》と考えるのが自然なように思う。

如何だっただろうか。
この推理?というか、妄想?というか...。
ラストで《真犯人》が全く違ってたら、1話しか見てないので、大目に見てほしいところです。
皆さんは、誰が真犯人だと思いますか?

さて、来週4/25(木)も続きが楽しみです。

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