見出し画像

今の推し ー好きを大事にすることにしたー

私は映画と海外ドラマの鑑賞が好きだけれど、国内ドラマはあまり観ない。
視聴するとしても大体が一気見ばかりなので、毎週放送されるものを追いかける事はまず無い。
その中でも唯一毎週見ていたのが『昨日何食べた』だった。
30分と短めでちょっとした合間に観られるし、食べる事、何かを作り上げる事が好きな私にとって、『料理を作って食べる』と『シロさんとケンジの日常』、『二人のライフステージ』が丁寧に描かれていて大好きな作品だ。
『おっさんずラブ』も良いけれど、どちらかと言えば『昨日何食べた』派だ。

昨年末のシーズン2も毎週欠かさず鑑賞して毎週感動していた。
『シロさん』と『ケンジ』をはじめ、この世界を彩るたくさんのキャラクターも個性的で優しくて好きな人ばかりだけれど、とりわけ妙に気になっている人がいた。
それは、『シロさん』が働く法律事務所の『志乃さん』だ。

シーズン1から妙に気になっていた。
最初はただ美人だな〜くらいの印象だったけれど、観ていくうちに印象が変わった。
法律事務所のムードメーカーである『オサム先生』ことチャンカワイさんとの掛け合いが絶妙で、その上『シロさん』へのキラーパスも上手い。
『シロさん』のノンケ偽装と、ボタンの掛け違いのようなやり取りは秀逸だった。
何より、あの法律事務所の雰囲気をピリつかせず、且つだらけさせず、柔和で上品さと落ち着きを醸し出している。
セリフが少ない分、佇まいや表情の機微、しぐさが丁寧で、作品のテンポにそのしぐさが良く合っていた。
若そうな俳優さんなのに、表情や佇まいに硬さも、わざとらしさもなくて、あの事務所に馴染んでいた。
事務所全体を取り持つキーパーソンとして重要な役目を果たしていたように思う。
『志乃さん』の俳優さん、上から目線で失礼だけれど、「うまい人だな~、ベテランの中で埋もれてないな。」といつも感心していた。

私は美女が大好きで移り気だけれど、あまり俳優さん自体に熱を上げないし、物語が面白ければ俳優さんが誰であろうとこだわらない。
ただ、俳優さんの演技が物語にもたらす恩恵はとても重要だと思っている。
『その俳優さんでなければ完成しない作品』はたくさんある。
だから、どんな小さな脇役でも重要だと思っている。
全てのピースが混然一体として溶け込む世界観を観ている側に魅せてほしい。
作品を楽しむなら、それくらいの錯覚に陥りたい。

こうして以前から『志乃さん』に妙な引っかかりを覚えていたからか、それともテレ東初のレズビアンものだからか、ちょっと正直判断がつかないけれど、どうやら『志乃さん』の俳優さんが主演だとわかり、何となく観てみたくなった『チェイサーゲームw』。

『チェイサーゲームw』は今年1月からスタートした。
内容はコミカルさと緊迫感が有り、今の社会問題を風刺したブラックユーモア有りと、毎週目が離せない展開で大好きだ。
でも敢えて言うなら、やっぱりあの『志乃さん』だった俳優さん『中村ゆりかさん』が目に留まりやすい。
正直、かなり面食らっている。
表情と醸し出す雰囲気が徐々に変わっていく、そのナチュラルな変化が秀逸だと思っている。
激しい感情を抱きつつ、それを敢えて抑え込みながら変わっていく様が、毎回私を虜にする。
目は口ほどに物を言うし、無言は何よりも饒舌なのではと、改めて思い知らされる。
やっぱり良いな〜、好きなんだな〜と、しみじみ思う。

でも、おかしいんだよね。
幾ら演技が好きだからって、美人には弱いけど日本人には耐性があったはずなのに、こんなに執心するのはどうしてなんだと、疑問に思っていたけれど、うん、ハーフじゃ仕方ない。
一応の帰国子女である私はハーフにすこぶる弱い。
もうお手上げです。

と言う事で、うっかりファンクラブに入ってしまった私。
ファンクラブに入るなんて、人生初体験。
まさか自分がこんな事するなんて、正直、昨年までは夢にも思わなかった。
でも好きな人や好きな物は、出来るだけ大事にしたい。
大事に出来ないと、きっといつか後悔するから。

とりあえず『チェイサーゲームw』を毎週追っかけながら、彼女の別作品を観ていこうと心に決めた。
きっと沢山の彼女と出会う事で『中村ゆりかさん自体』の変遷を眺めて行けるように思う。
その時にしか出来ない演技、変わっていく事の素晴らしさ、そういう貴重な時間を納めておけるって、映像って良い物ですよね。
これだから、映像は大好きなんです。

あぁ〜、もっと仕事の時間減らして、映像見られる時間が欲しい。
働いてる場合じゃ無い。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?