小説牴牾(もどき) {みんなおなじ #5}
あらすじ爺さんから俺が面接を受けようとしていた会社の求める、
人材の実態を知った。
俺は恐ろしく思った。
4章 回想録<1> 「少し倅の話をしよう。」
少しばかりの沈黙の後、爺さんが発した。
倅は小学生の頃から、優等生じゃった。
それ故に、人に従い、反抗することはなかった。
先生の言うことを聞き、真面目に勉強し、みんなと仲良くしておった。
中学校になると、学級委員となったが、クラスの中心的な存在ではなかった実際のクラスの中心人物から排除された。
じゃが、誰にも相談しな