【※ネタバレ】ピクミン4のエンディングを何とかいい方向に解釈したい【考察】

ピクミン4を全クリしました
ラスボスについて多大な消化不良を起こしてます

どうも、ピクミンシリーズ最新作のピクミン4のストーリーを全クリしました。(2回目)
ゲーム自体はめちゃくちゃボリュームあって大変面白かったんですが、今作のラスボスとかエンディングについて、ラスボス戦で疲弊した頭では消化できず、現状割と悲しめの感情しか持てていないので、ラスボスの存在について考察しつつラスボスの今後をどうにかいい方向に解釈しようの会です。


※ちなみに当然のようにピクミン4のラスボスとかストーリーのネタバレを書くのでよろしくお願いします。



今作のラスボスについて

今作は新規登場人物の名前が犬種モチーフだったり、宇宙"犬" の相棒と一緒に探索することになったりと犬要素が多いなーと思ってはいましたがラスボスもまさかの犬。

見た目が犬モチーフとかじゃなくて普通に犬。長毛の小型犬。
(もちろん戦闘性能は普通の犬じゃない。宙に浮くし)

ピクミンおなじみの生物図鑑で確認できる名前は「ヤタノワスレイヌ」で和名が「イヌガミノツカハシメ」。

倒してもお宝の "首輪" だけ残して去ってしまい、エンディング映像でものそのそと歩いてる姿が確認できるので、プレイヤーたちが地球を去った後も変わらず地球で生きていきますよーという終わり方。

ラスボスの名前について掘り下げる

名前も和名も全部カタカナだけど、それぞれ単語で分けられそうなところで分けて考える。

まず名前の「ヤタノワスレイヌ」について。
ヤタ」はおそらく漢字で「八咫」、あとは普通に接続詞と「忘れ犬」に分けます。
「八咫」は『非常に長い、大きい』という意味なので、単純にプレイヤー視点で巨大な体躯であることや、オリマーメモで老犬であることが示唆されているので、名前については "巨大な・長命の忘れられた犬" というように解釈できるかなと思います。
(長毛なのも名前に絡めてるのかな?)

あとは日本語に詳しくないので「八咫」が後に来る「忘れられた」を修飾してる、という解釈ができるのか知りませんが、もしそのような修飾が可能なのであれば "長い間忘れられた犬" というような名前の解釈もできるかも。

どちらにしろ「ワスレイヌ」という名前の時点で何者かから忘れられた存在ということには変わりないのが悲しい...…。


次に和名である「イヌガミノツカハシメ」について。
これは「イヌガミ」と「ツカハシメ」に分け、そのまま「犬神(狗神?)」「神使(しんし、つかはしめ)」に変換。

犬神」については文字を単純に解釈して "犬の神" ともとれるけど、 "蟲術" で生み出された憑き物の名称でもあるらしく、ラスボスという存在であることや戦闘時の風貌を鑑みると、どちらの意味ととるのかちょっと迷うところ。

神使(つかはしめ)」については字の通り "神の使い" という意味なので、「犬の神(もしくは犬神という怨霊)の使い」というように解釈できるかなと。
ただ「神使」は神の使いではなく神自身(の化身)というような使われ方もするらしい。なので大まかに「神、または神の使いに相当するくらい強い犬」くらいの意味でつけられてるのかなと個人的には思います。


上記を踏まえると、名前は観測者(プレイヤーとかオリマー?)や世界から見てどういう存在か、和名の方は単純に "ラスボスとして" どういう存在かという意味でつけられたのかなーという感想。


人類はどこに行ったのか

ピクミンといえばシリーズを通してステージギミックやオブジェクトで探索している世界が地球モチーフかつ人類の存在が示唆され続けている。
(2で収集する "おたから" なんて明らかに人類の手で作られたものだし)

シリーズを通して探索することとなる "PNF-404" という惑星(惑星名の初出は3)は "人類がいなくなった後の地球" というよう解釈するプレイヤーが多いと思います。

ただ3まではステージ自体はあくまで "自然風景" という感じだったのが今作では明らかに "人間の住処" がモチーフにされており、4ステージ目や5ステージ目なんて特に "ついさっきまで人間が生活してました感" がある。(と個人的には感じる)

にもかかわらずあいかわらずピクミン世界に人類は登場しない。
なのでピクミン4をプレイして最初の方はピクミン(およびオリマーやプレイヤーなど地球外の存在)とPNF-404に住まう人類は ”まったく同じ場所に存在するが存在する次元が違うので接触しない” というように個人解釈をしていた。
("別次元"という概念についての考察はゲーム中でも「アメボウズ」の説明文などでされてるのでありがちない話でもないのかなと)

ただしラスボスが "首輪をつけた小型犬" であることによってこの別次元説が成立しづらくなってしまった。 "首輪を着けた小型犬" が存在するということは "犬に首輪を着けた(着けることができる)存在" も居ることになる。

ステージの雰囲気からして人類がいない理由としては "滅んだ" より "別惑星へと移住した" と捉えるのが自然な気がするので、そうなるとヤタノワスレイヌは "人類移住の際に飼い主に捨て去られてしまった存在" というのが一番素直な解釈になってしまうかなと思います。

悲しい、あんまりにも悲しい......。


飼い主とはぐれた理由をいろいろ考えてみる

どう解釈しようがPNF-404で人類の姿が確認できない以上、ヤタノワスレイヌが飼い主と再び会える可能性は極めて低いので、本犬は寂しくないだろうかと考えてしまうとどっちみち悲しいことには変わりないですが、 そのうえ捨てられたとなるとあんまりにも悲しすぎるので、 "捨てられた" という解釈を回避したいために色々はぐれた理由を考えてみた。

名前でも生物図鑑でも捨てられたなんて書かれてないから解釈は自由である。

1:ヤタノワスレイヌだけ次元を超えてしまった

あくまで "人類とピクミンは別次元にいる説" を押し通すスタイル。
もともとヤタノワスレイヌも人類側の次元にいたのが、何らかの理由でピクミン側の次元に移ってしまったと考えかたで、この辺の解釈の仕方については東方とかbackroomsとか好きな人はスッと受け入れやすいかなと思う。

ただこの説の場合、別次元の存在(であることを示唆されてる)のアメボウズは特殊条件じゃないと触れないのにヤタノワスレイヌは普通にピクミン触れるのはなんで?となるのでちょっと無理があるかも……。

2:ある瞬間に突然人類が消えてしまった

全く何のソースも示せなくて申し訳ないけど、昔オカルト系の話でそんな感じの話を目にしたような気がする。

人類が "滅亡" ではなく "消滅" してしまったので生活の痕跡はそのまま、ヤタノワスレイヌだけがPNF-404に残ったという説。
ステージの雰囲気を見ると 、徐々に滅亡していったように廃れているわけでもなく、かといって急いで惑星から脱出していったような忙しなさもあまり感じ取れず、まさしく今の今まで生活していた空間から人間だけ切り抜かれた感じで "人類だけがパッと消滅した" という表現が一番合ってる気がする。

結構トンデモだけどステージの雰囲気的には合わなくもない説だと思ってる。

3:実は普通に人類いる

たまたま偶然神がかり的タイミングで人類が通りかからない瞬間にプレイヤーたちが活動しているだけで実は普通に人類は今でもPNF-404で生活し続けてるしヤタノワスレイヌも普通に飼い主と暮らしてる説。

だったら「忘れ犬」なんて名前つけないだろ!!!(泣)


おわり

色々書いたけど「忘れ犬」という名前である以上、ヤタノワスレイヌが何者から忘れられてしまった存在ということは変わりなく、自分の脳みそだとやっぱりどう考えても悲しい境遇にしかならなくてやるせない...…。

冒頭でも書いたけどヤタノワスレイヌを倒すとそれまでつけていた首輪を落として逃走し、その後はエンディング映像でのそのそ歩いている姿が確認できるだけで、その姿は特別悲しそうでもさみしそうでもない。もしかしたら普通に人類のいない世界のお散歩を楽しんでいるかもしれない。

エンディングに映る姿から察せる情報は少ないので、ヤタノワスレイヌにとって人類のいない地球での生活が少しでも楽しいものであるといいなあと願うしかないのである。

というかこんな犬愛溢れる世界作っといて最後に悲しい存在とバトルさすな任天堂。

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