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集団が苦手

まとまりはいつものごとく全くない。
私は本当に昔から集団が苦手だ。
昔からグループ行動がとても苦手だし、「みんな」のノリもわからない。
普段は集団内でワイワイしている?が、みんなと別れて1人になった瞬間ものすごい疲労感と1人になった開放感を覚える(こんなんでもオーケストラとか吹奏楽やってきたのでびっくりだが)。
その集団が嫌いな訳では無いし、そこにいる人たちが嫌いな訳でも決してないのだが、集団というものがとてつもなく苦手だ。

世の中の人大体はそうだと思うのだが、集団の中にいるとその中で合わせて生きていかないといけないし、自分の個をガッツリ出して、自己中に生きれば大抵は排斥されるのが関の山だろう。
私は決して気を使えている訳では無いが、みんなに合わせて生きる事に人並み以上にHPを使っている感じがして、集団というものがあんまり得意ではない。早い話が社会不適合者なのだ。

だから、私の周りの人で友達が何人もいて色んな友達と色んな場所に出かけたり、いわゆるいつメンというものがいてその人たちとなんということの無い話で盛り上がっているのを見ていると、羨ましく思うと同時に私はどうしてそうなれなかったのだろうと思う。でも、最近それでもいいんじゃないかとも思ってきた。

そう思えるようになったのは、大学に入ったことで世界が広がったことと、社会人になってその人個人の能力を求められる機会が増えたことがきっかけだ。

大学1年までは「友達100人できるかな」とか「みんな仲良くみんな一緒に」という価値観が横行していた。
みんなイツメンが居て、その中のノリに合わせて生きていた。
私は本当に集団の空気を読むことが不得意なので、友達は一人しかいなかった。
いわゆる陰キャで、その友人といつもお昼を食べたり遊んだりしていた。
その友人とは今でも仲が良く、たまに遊びに行ったりする。
彼女は本当に考え方が面白く、一緒にいて飽きない。

高校を卒業して大学に入り、吹奏楽サークルに入った。
例のごとく本当に集団が苦手なのもあるし、その集団そのものが合わなかったのもあるが、本当にそこにいる人間とそりが合わず1年でやめてしまった。
ここのサークルは群れ意識が強く、他を排斥するタイプのノリだったので本当に苦痛だった。
でも、そこで唯一できた友人がいて、この人ともたまに遊ぶ。その集団の事で悩んでいた時に味方になってくれて、何度も助けて貰った。彼女には未だに頭が上がらないし、気楽に話すことが出来る友人になったことを本当に嬉しく思う。

大学2年になって、今のオーケストラに入った。
私が今所属しているオーケストラの人達は、みんな優しくてとてもいい人たちだ。
もちろん問題がない訳では無いが、基本的によそ者である私に対しても普通に接してきてくれる。
群れ意識や、うちらズッ友だよねみたいなノリもなく、ただただ楽器を楽しみに来ているし、お互いがお互いにガッツリ興味がある訳では無いのでその点においても本当に気楽だ。
私も楽器を吹きに来ているし、好きなタイミングで好きなように人と関われることに対しても魅力を感じる。
このオケに入って、集団が思ったよりも気楽だということに気がついた。私が私でいてもいいし、私のスタイルで人と絡んでいいこともわかった。

社会人になったら、営業職になった。
人間関係などは分からないことも多いが、みんな自分のことで一生懸命だし、友達作りに来てる人はいないので今までよりも気楽に生きられている。

友達が少なくても、集団が苦手でも、「そういう私」を受け入れてくれる人たちに恵まれたことで、少し生きやすくなった。
今、私の周りにいる人達は、私のことを「そういう人」だと理解してくれている。
私を集団の一部としてではなく、私として受け入れてくれる。私と話したい時に話してくれて、なんもなければ放っておいてくれる。その事がとても嬉しく、ありがたい。

集団が苦手でも、私のことを尊重してくれる人たちがいるおかげで、それでいいじゃないと思えるようになった。
私も、みんながそうしてくれたように、集団の一部としてのその人ではなくその人自身を見ていくようにしたい。

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