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2020.09.13 いちじくはちみつジャム

いちばん近所のスーパーにはいちじくがシーズン中ずっと置いてある。いつも同じ産地、同じ値段だ。

ただ、そんなに赤みの強いものは出てこない。もちろん、以前書いたとおり赤いから美味いというものでもない。つまり赤くないなら美味くないというわけでもないので、たまに買って煮るなり食うなりしてみる。そしてだいたいいつも、美味しくない。

今回、そんな中でもけっこう良さそうないちじくが出ていたので買ってきた。色、形、大きさ、ツヤ?とかがなかなか良くて、見るからに美味しそう。

生食せずにはじめから煮るつもりだったが、刻んだところでひと口味見をすると…やっぱり美味しくない。果肉も固いし、なんか味が薄くて、パサパサしてる。まあ、いつもどおりといえばいつもどおりだし、そんなに期待もしていなかったけど、それなりにがっかりする。

そういう材料でも美味しくいただけるようになんとかするジャム煮というのもある。

ただ、じつのところジャムの仕上がりは材料の味に強く依存するので、美味しくない材料をただ煮るだけでは、そんなに美味しくないジャムが出来上がる。なんかひと工夫が必要。

まず、果肉が固めなことへの対策として、少し細かめに刻み、さらに煮るときにルクルーゼに蓋をする。効果の程はわからないけど。

そして味だけど、ぼんやりした風味にコクを足そうと、はちみつを加えてみる。バニラ、というのも考えたけど、うちにあるのはバニラオイルだけだし、なんとなく上手く行く気がしなかった。はちみつなら、まあ失敗はないだろう。いちじくとはちみつが合うことはわかっているので、量も適当でなんとかなると思う。

刻んだいちじくに40%の砂糖をつけておく。いちじくは甘味が強いので砂糖をこれより減らすこともあるが、今回のいちじくは甘味も薄いからたぶん問題ない。また、はちみつは風味は残るがジャムの甘味としては案外効いてこない(はちみつ単独でも舐めることを考えるとそんなもんか、という気はする)ので、砂糖の量には勘案しない。

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水分が出たら鍋に入れて火にかけ、沸騰したら蓋をして吹きこぼさなように弱火10分。蓋を開けたら木べらでなんとなく潰しながら煮詰め、レモン汁とはちみつを加える。

さらに煮詰めて完成。

出来立ての味見ではあきらかにはちみつの風味。これはこれでありかな。チーズに合いそう。少し塩気のあるスコーンとか。

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