見出し画像

2020.07.21/2020.08.23 いちじくジャム①

正直よく知らないのだけど、いちじくの生産量って増えてるんだろうか?

店頭で見かける機会が増えたように思うのは、自分が気にするようになっただけな気もするし、しかし「いちじくスイーツ」もなんとなく増えてるような。それが生産量の増加に直結するとはなんとも言えないけど。

ところで、いちじくって「家庭で栽培するべき果実ナンバーワン」らしい。いやナンバーワンは知らんけど、家庭栽培にとても向いてるらしい。

じつはいちじくには多種多様な品種があるのだけど、そのほとんどが輸送、保存に向かないので店頭販売が困難。要するに食べごろに熟した果実は柔らかくて日持ちしない。逆に店頭で見かけるいちじくは、比較的皮が固い品種を、やや未熟で出荷してる可能性が高い。いや、悪い意味ではなく、比較的皮が固くてやや未熟でもじゅうぶん美味しく食せるような品種、舛井ドーフィンとかですね。以前、長野の直売所で真っ赤ないちじくを買って煮たのが感動的に美しく美味しくて、あんないちじくがまた欲しい!と思って探してみたりするんだけど、その辺には全く売ってなくて、あれはやっぱり品種が違ったんだろうな…。

そこで家庭栽培なら、好きな品種を好きなだけ好きなタイミングで収穫できる。しかも比較的簡単で初心者向け、実をつけるのも早い。メリットしかない。

いいなあ、ベランダでいちじく取れたらいいなあ。でも一鉢くらいならそれは煮ないで全部食べちゃいそうだなあ。いいなあ。

とりあえず今シーズンは、ベランダ果樹園(仮)には伸び放題の夏みかん(まだ実がつかない)しかないし、いちじく生産地への出張の予定もないので、その辺で買う。

いちじくは案外長い期間にわたって店頭に出てる。今年は5月下旬には見た。ただしめっちゃ高い。これが8月あたりからだんだん安くなってきて、秋口までシーズンが続く。これもたぶん、品種が少しずつ移り変わってるんだと思う、よくわかんないけど。

シーズン始めであんまり高いと(1パック3個入って798円とか)さすがに手が伸びないのだけど、それは皆おなじなのか、あるいは店側もいまいち需要を測りかねているのか売れ残って急に見切られたりもするので、気は抜けない。

7月下旬に、まだ高いかなあとウロウロしてたら、良さそうなのが見切られてたので即購入。

画像1

全然赤くないけど、まあこれはそういう品種だと思うし、いちじくの見切り品としてはとても状態が良い。あまり日持ちしない、というかパックの中だとカビが生えやすいいちじくは、見切られた時点でかなり無惨なことになってることも多い。

店で売ってるいちじくは、外側が緑でも断面は綺麗なピンク色だ。

画像2

ただ、緑色の皮、果肉の白い部分は食べられるけど煮溶けないので、食感の好みで刻む大きさを決める。僕はだいたいいつも8等分のくし切りをさらに3つ〜4つに刻むくらいの細かめにしてる。

画像4

砂糖は材料の甘さをみて、35〜40%あたりで調整。今回はあまり甘味の強くないいちじくだったので40%入れた。刻んだいちじくに砂糖を混ぜてしばらく置き、水分を出す。そんなに時間はかからない。

画像3

あとは基本的に火にかけて煮詰めるだけ。ただし今回は沸騰したら蓋をして10分煮たのと、シロップを少し残して後から追加した。この辺はもはや効果があるのかどうかもよくわからない。比べて検証もなかなか難しいからね…。

画像5

あと、いちじく煮る際はレモン汁は必須。風味もあるけど、酸を入れることで発色が良くなる。レモン汁を加えて混ぜた瞬間に赤色が鮮やかになるので楽しい。半分くらいそれがやりたくていちじく煮てると言っても過言ではない。生レモン無ければポッカレモンでいいので入れてください。僕も今回ポッカレモンです。

とは言っても、仕上がりの色は材料の色に依存する。緑っぽいいちじくは淡い赤色になる。こんな感じ。

画像6

これはこれでいちじくらしいかわいい雰囲気があるが、赤〜黒のいちじくでは濃い赤色のジャムになり、やはりその魅力も捨てがたい。

ということで見つけてきた、これ。

画像7

まあ、すごく赤いわけではないが、そこそこのジャムになりそう。

こちらは少し甘みが強いので、砂糖を減らし目で35%とした。あと、なんとなく面倒でシロップ後入れはせず、初めから全部鍋に入れて煮た。

画像8

工程は上と同じ、レモン汁を加えるのも同じ。で、仕上がりはこんな感じ。

画像9

写真がわかりにくいけど、まあまあ赤い。

画像10

同時並行して作ったスコーンと。

いちじくジャムはスコーンとよく合う。甘味に特化したタイプのジャムなので、少し塩気のあるスコーンとかめっちゃ合う。紅茶なんか添えるとまじで蒸発するので気をつけて。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?