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2020.12.17 柿ジャム

柿ジャム、ふつうに美味しいし、ヨーグルトとの相性が異様に良く、毎年作りたいラインナップではある。

しかしなんかいまいち、こだわりどころが掴めないというか、何が正解かわからないというか、そんな感じでふわふわと作ってる。

ものの本にはレシピも載ってるのだけど、実際のところ「人が作った柿ジャムを食べたことがない」というのが大きい。いや、売ってるところには売ってるので、買って食べてみればよいのだけど、しかしまあ、正直なところそこまでのモチベーションがない。柿とか、ほんとは生で食べたほうが美味しいと思ってる。そして今年もふわふわと柿ジャムを自作してふわふわと自家消費する。


煮るにあたって気になる柿の特徴としては、基本的に煮崩れないことと、甘味が強いこと。

煮崩れないのでレシピによってはフードプロセッサでペースト状にして、そこに砂糖とレモン汁を入れて煮る。以前はそれで作ってまあまあ良い感じに出来たのだけど、今回はあえてそれをせず、かわりに出来るだけ熟して柔らかくなった柿を使ってみる。

どちらかというと、近所のスーパーにもはやトマトかという感じに赤くなった岐阜産富有柿が置いてあり、あーこれならペーストにしなくてもトロトロになるかも?と思い連れて帰った。

切ると、案の定中心部はほぼゲル化してる。期待大である。

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柔らかいので細かくせず、適当にザクザク刻んで計量。当然甘味が強いので、砂糖は少なめに30%とし、レモンを搾る。

果肉に砂糖を加えて少し混ぜただけでかなり水分が出るので、さっさと火にかける。以前作ったときは寒天みたいな固い仕上がりになったことを思うと、あまり煮詰めなくてもいいのかもしれない。今回の完熟柿は火にかけると早々にドロドロになっていくので、果肉の形が残ってる部分が柔らかくなりさえすれば、ほとんど煮詰める必要ないのでは?

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煮立つと灰汁が出るので掬う。だいたい取れたところでまあまあトロみがついて、よくわかんないけど火を止める。もしかしたらすごく固くなったりするのかもしれない。

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と、思いきやぜんぜん固くない!冷えても以前のような寒天状にはならずトロトロ〜のまま。なんなんだ。

食べてみると、もともとゼリー状になってた部分がゼリー状のかたまりで残ってる。なるほど、このゼリーは溶けるわけじゃないのか…。

味は、でも、いままででいちばん柿っぽい。悪くない。しかし↑みたいな感じなので、食感はいまいち、というか、「よく熟した柿を食べてる感じ」としか言いようがない。

味は柿っぽい。食感も柿。それは、やっぱり、柿を食べればいいのでは…?


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