世界一ダサいと言われる仕事
どうもはじめまして。
いきなりですが、みなさんはデザイナーに会ったことはありますか。
「あの人はデザイナーだよ」と聞いて、どんな人物像を思い浮かべますか?
馴染みのない人A「おしゃれ、センス、流行、天才肌、奇抜、世界観」
仕事で関わる人B「奴らは物分かりが悪い。仕事が遅い。簡単なことを嫌がる」
仕事で関わるかどうかでずいぶん印象が異なりますね。
では当の本人はどうでしょうか。
デザイナー本人C「私なんて、まだまだ」
あまり自分が表に出たいとは思っていない様子。ポートフォリオ(作品集)を作るべきなのはわかっていても、今一つ自信がないようです。
”デザイナー”と一言にしても、デザインは世の様々な分野で必要とされ、そのぶんだけデザイナーが居ます。
私は、パッケージとかチラシとか、Web販売用の画像を作ったりして生きているフリーの”デザイナー”です。
建築物のデザイナーとか、服飾のデザイナーとか、スマホなどの操作を設計するUIデザイナーとか、いずれの分野でも”デザイナー”の肩書を背負ってしまった人が言われるであろうお言葉
「ダサい」
駆け出しデザイナーの若手や初心者なら尚更言われる機会も多いでしょう。
もしかしたらもっと心を引き裂くようなことを言われるかもしれません。
総じてデザイナーというのは、見た目を整える仕事である以上、見た目を悪く言われる機会に恵まれるのは当然です。
デザイナーというのは、誰もがほれぼれするようなカッコイイものやカワイイものをつくる裏で、もしかしたら世界一「ダサい」という言葉の洗礼を受けている、そんなお仕事です。
私からしたら、営業とか経理とか総務とかと特に変わらない、ただ仕事の中にあるべき席のひとつというだけで「おしゃれ、センス」などという煌びやかな世界の住人ではありません。
そして、腕前のレベルも様々です。
私は社会人になってからデザインを覚え始め、デザイナーとして就職したのちに独立してフリーランスとなりました。
このnoteでは「おれスゲー」みたいな記事は書かないし、そんな仕事もしていません。
ただ、現役としてインハウスとフリーの両面を見て、デザイナー仲間やクライアントとの関係の中で感じたものをシェアすることで、迷子気味なデザイナーさんがちょっとでもホッとしたらいいな、という考えで始めてみました。
まったく馴染みのない人には珍しい世界の生々しい話として楽しんでもらえたらいいなと思います。
デザインを依頼する側の方にも、望み通りのデザインが上がってくるヒントになるでしょう。
夢に描いた眩しい世界の”デザイナー”ではない、リアルな職業としての”デザイナー”をしぶとく生きるヒントを、脱力気味にお届けいたします。
よろしくおねがいします。