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審判とバザール図鑑

Doomsdayにおけるバザー対策を考えていきましょう。

先に結論を言っておくと、Doomsdayとバザールデッキの相性は普通です。
やはり1Kill!1Killは全てを解決する!

しかし、安定して勝つには大量のサイドボードを割くことになり、サイドボードの枚数を考えると現実的な対応では無いです。
そのため、ある程度の妥協が必要になります。

※この記事は独断と偏見に満ち溢れています 嫌な人はブラウザバック推奨

バザールとは

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土地
(T):カードを2枚引き、その後カードを3枚捨てる。

Vintage特有の土地《Bazaar of Baghdad》の事です。

現在、Vintage環境には4種類のバザールデッキが存在します。
※サバイバルと大地主はバザールに含んで良いのか疑問

バザールデッキは《Force of Negation》4枚の構築が多いので、インスタントは極力相手のターンに使用しましょう。
相手側からの妨害が《Force of Will》か《Mental Misstep》のみになり、比較的通しやすくなります。


UI管理
バザールデッキと戦うときはUIも割と重要です。
常に墓地だけは把握できるように、相手の墓地は最大化しておきましょう。

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墓地
相手の墓地を確認して、可能な行動の把握が必要です。
特に重要なのが《Cabal Therapy》《Ichorid》《Vengevine》でしょうか。
この辺りの枚数はメインフェイズに入る前には常に把握しておきたいです。

追放領域
追放領域も確認しましょう。
重要なタイミングは、マリガン中とDoomsdayルートに入る前です。

マリガン粉で追放されたカードから、戦略の立てかたが変わります。
メインでは、マリガン中に相手のアーキタイプを特定することもあります。

・《Mental Misstep》
追放領域にあれば、以降は《Mental Misstep》をケアしながら動く必要は無くなります。

・《Creeping Chill》
残り枚数を把握してターンを返すか判断することも多いです。

・《Force of Will》《Force of Negation》
相手のハンドにある枚数の予測にも使います。


テクニック

不毛を釣ろう
《Underground Sea》を2枚並べて、いかにも次のターンに《Doomsday》撃つぞ感を出すことで、相手の《Wasteland》を釣り出すことができます。
タバナクルを守る為に地味に使うテクニックなので、使えるように練習しましょう。

セラピーを通そう
デッキがバレてるなら、《Doomsday》を持っていない場合に限っては1枚目の《Cabal Therapy》はスルーで良いと思いますよ。
今まででDoomsday以外を指定された事は1回しか無いですし...

青罠をケアしよう
《Mindbreak Trap》のケアも重要です。
バザールデッキのサイドには確実に投入されています。
それどころか、メインから投入されている事も多々あります。
《Dark Ritual》を経由することが多い以上、ある程度割り切る必要があります。
が、Doomsday以外のアクションでは意識しましょう。


対策カード一覧

対バザールに使用されるカードの一覧を提示します。

《Leyline of the Void》

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対象:墓地利用全般

最強の墓地対策。
初手に有れば打ち消されずに戦場に出ます。

逆に初手以外では本当に弱いです。
コスト的に儀式を経由しないとプレイできず、先に墓地に置かれたカードには触ることができません。

2枚目以降が手札で腐るのも問題です。
※Willの様に切れるカードが無いので

3枚並ぶと《Force of Vigor》1枚では処理しきれないので、かなりの確率で墓地を抑え込めます。
余裕があったら並べましょう。
※それでも初手で2枚並べるのは《Brainstorm》にリソースを回したいので基本的には無いですが


《Planar Void》

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対象:墓地利用全般

軽い《Leyline of the Void》。
プレイすることに特化した黒力線。

範囲はお互い。

代わりに各種打ち消しに引っかかり、後手1ターン目のアクションには無意味なので注意。

これを入れるならば、Dig以外の探査は抜いた方が良いです。
リソースが足りません。

挙動が独特(誘発能力)で、一応抜け道も有ったりします。
と言っても、《Narcomeba》と《Creeping Chill》《Basking Rootwalla》を用いた《Vengevine》くらいなのですが...


《Pithing Needle》

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対象:バザール、死儀礼、不毛、フェッチ、etc

Doomsadyはコンボデッキなので不毛は基本的に入っていないです。
結果的にバザールを直接止めことが出来るのは、ほぼこのカードでしょう。

このカードの真価は、バザール対策をしつつ、バザール以外のデッキにもサイドカードを確保できることでしょうか?


《Ravenous Trap》

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対象:墓地利用全般

インスタント版《Tormod's Crypt》。
何かの誘発(主に《Narcomeba》)にスタックで使うことが多いです。

墓地に3枚以のカードが置かれる必要があるので、ケア(《Basking Rootwalla》を使用して)されることがあります。
《Leyline of Sanctity》にも引っかかるので、メタをよく見て投入しましょう。


《Surgical Extraction》

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対象:墓地利用全般、時々打ち消し

0マナでも打てるのが本当に偉い。
前方確認にも使えるので、他のデッキに対してもスロットに余裕があれば入れれる。
ただし、おヴィンテは《Mental Misstep》環境だという事をお忘れなく。


《Extirpate》

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対象:墓地利用全般、時々打ち消し

1ターン目に動けないが、《Mental Misstep》に引っかからず、まず打ち消されない。
《Surgical Extraction》と役割は同じですが、後手番だと使用できない事もあるのであまり使われない。


《Cling to Dust》

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最近は見なくなりましたが、《Treasure Cruise》の枠を使ってメインから1枚入っている可能性がある枠。

基本的には《Cabal Therapy》か《Narcomeba》に当てることになります。
リソース辛いマッチアップなんで、出来たら《Cabal Therapy》に当てたいなぁ...


《Chain of Vapor》

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対象:相手の生物、チャリス、アウフ、耳の痛い静寂 etc

パイルで使う用に1枚だけ入れるバウンス枠。

ドローステップ中に、相手の生物をバウンスすることで《Cabal Therapy》が1ターン遅れることがあります。

相手にコピーされて《Leyline of the Void》がバウンスされることもあるので、その辺りのケアは意識するように。


《Steel Sabotage》

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対象:チャリス、ホロウワン

パイルで使う用に1枚だけ入れるバウンス枠。

コピーされる恐れは無いですが、アーティファクトでない生物のバウンスは出来ないので、よく考えてサイドインしよう。


《Tormod's Crypt》

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対象:墓地利用全般

アーティファクト版《Ravenous Trap》というかこちらが元ネタ。

先置きが必要で《Force of Vigor》や《Chalice of the Void》に引っかかりますが、Trapの様な条件が無いのが偉い。
あと《Leyline of Sanctity》に引っかかります。


《Nihil Spellbomb》

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対象:墓地利用全般

1マナの《Tormod's Crypt》。
リソースを失わずに墓地掃除ができるのが利点。

やはり《Leyline of Sanctity》に引っかかります。
《Mental Misstep》にも引っかかるのでメタゲームを考えて投入しましょう。


《Soul-Guide Lantern》

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対象:墓地利用全般

戦場に出た際に誘発能力でカードを1枚追放できます。
腐ったらとりあえずキャントリップに変換できるのも〇

《Leyline of Sanctity》に引っかかりません。
《Mental Misstep》に引っかかるのでメタゲームを考えて投入しましょう。


《Yixlid Jailer》

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対象:墓地利用全般

黒なので儀式もあり、かなりの確率で1ターン目に唱えられます。
生物なので《Force of Negation》が当たりません。
しかし、《Mental Misstep》で儀式が止められます。
あと青罠にも注意。

バザールの墓地対策対策は《Force of Vigor》がメインであるため、一度着地したコレを除去するのはかなりきついです。
生物除去も確かにサイドボードにはありますが、投入するとデッキが大きく歪むのでゲーム2では多分積まれません。

タフネス1なのでナルコメーバが1体でも立つと止まります。


《Tasigur, the Golden Fang》

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《Vengevine》や《Hollow One》はタフネス5が超えられないので、これで止まる事はままあります。
力線で減速したところに着地させるカードだと思った方が良いです。
横に並んで突破される前にゲームを終わらせましょう。


《The Tabernacle at Pendrell Vale》

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打ち消されない1マナのラス。

横並びした場合はこれで流します。
チューターから持ってくるので大体土地破壊でケアされることが多く、サイドに1枚では多分足りません。

不毛などが立った場合は、他の土地で上手く釣りましょう。


サイドボーディングとリスト

先に上げた対策カードから大体5-8枚程度が必要になります。

インスタント系の墓地対策を積んでいないならば、サイドボード後は《Mystical Tutor》を抜くことになるでしょう。

議論に入る前に、とりあえずのサンプルリストを載せておきます。

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抜くカードの優先度は

《Necropotence》>《Force of Negation》>《Mystical Dispute》>
《Mental Misstep》>《Mystical Tutor》※インスタント墓地対策無し>
《Street Wraith》4号>《Treasure Cruise》>《Street Wraith》達

でしょうか?
当然、相手によって調整が必要ですが。

このリストならば、《Steel Sabotage》《Oppositon Agent》のスロットでバザー対策を追加できるでしょう。
勝てない様なら、そのスロットを弄ってみてください。
しかし、先にも提示した通り、安定して勝つには大量のサイドボードを割くことになり、サイドボードの枚数を考えると現実的な対応では無いです。
そのため、ある程度の妥協が必要になります。


対ドレッジ

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バザールデッキの原点にして王者。

墓地という手札を使用して戦場に生物を並べてきます。
何を言っているか分からないんだ...

手札のリソースは必然的にカウンターなどの妨害に充てられます。
バザールを起動し続けている限り手札は増えないので、カウンターを吐き出させることに成功すると沈黙することは割りとあります。
が、こちらのライフがもちません。

《Unmask》を入れていない場合は、
1ターン目、発掘埋め → 2ターン目、ドレッジ開始
と動くので、実は1ターン猶予があったりします。
※Street Wraithという例外はあるは確率が絡む

《Dread Return》型と《Creeping Chill》型がありますが、多分1つにまとめて良いでしょう。
一応、それぞれの型のDoomsdayとの相性は、一瞬で持っていかれるリターン型よりターンを返しにくいチル型の方が辛いです。

メインで相手のデッキが分かっているならば、先手3Kill、後手2Killが実現できないならばマリガンで良いと思います。

サイドボード
in  : Leyline of the Void 4, The tabenacle at Pendrel vale 2, (Chain of Vapor)
out : Mystical Dispute, Force of Negation, Mystical Tutor, Necropotence,
      Mental Misstep, Street Wraith, (Tresure Cruise)

サイド後はライフがもたないのでネクロは抜きましょう。

1ターン目Doomsday、もしくは2Killが出来ないならば力線を探すようにマリガンした方が多分良いです。


対ピッチヴァインⅠ

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クロックが太く、妨害の枚数が非常に多いです。

墓地に《Vengevine》を埋めて《Basking Rootwalla》《Hollow One》《Memnite》を用いて吊り上げる形です。
ドローエンジンがバザールなので、最近出てきた《Hullbreacher》が刺さって一時期より数を減らしています。

大体1ターン目に8点クロックを準備してくるので、返しにタバナクルで掃除したい所。
ドレッジとは、1ターン目の爆発力が違います。
土地破壊も多く、タバナクルをチューターで探していたのでは間に合わなくなることがあります。

ゲームが長引くのであれば、アドバンテージエンジンであるスクイーを止めておきたい所。

サイドボード
in  : Leyline of the Void 4, The tabenacle at Pendrel vale 2, (Steel Sabotage)
out : Force of Negation, Necropotence, Mental Misstep, Street Wraith 4

1ターン目Doomsday、もしくは2Killが出来ないならば力線を探すようにマリガンした方が多分良いです。

ライフがもたないので、ネクロ以外にもレイスもサイドアウトしましょう。

とにかくカウンターが多いので、必ずカウンターを1枚は構えましょう。
スクイーによるエンジンが回り始めるとリソースが追い付かなくなるので、注意しましょう。


対ピッチヴァインⅡ

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最近出てきた方。
デッキ名はよくわからないのでピッチヴァインⅡ(仮)ということで。

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やる事は概ねⅠと同じですが、追加で入っている《Krovikan Horror》のおかげでリソース供給量ペースが速いです。

大体1ターン目に8点クロックを準備してくるので、返しにタバナクルで掃除したい所。
1ターン目の爆発力はⅠと同様です。

土地破壊も多く、タバナクルをチューターで探していたのでは間に合わなくなることがあるのはⅠと同様。
思考錯誤が繰り返されている為かリストが安定しない。

一見妨害の枚数が多そうですが、スフィンクスがいない分、青カウントが減っており《Force of Will》や《Force of Negation》を切って妨害を撃つことが多いです。
序盤であればカウンターを1枚ケアすればコンボが通ったりします。

サイドボード
in  : Leyline of the Void 4, The tabenacle at Pendrel vale 2, (Steel Sabotage)
out : Force of Negation, Necropotence, Mental Misstep, Street Wraith 4

Ⅰと同様に、1ターン目Doomsday、もしくは2Killが出来ないならば力線を探すようにマリガンした方が多分良いです。

ライフがもたないので、ネクロ以外にもレイスもサイドアウトしましょう。

とにかくカウンターが多いので、必ずカウンターを1枚は構えましょう。
スクイーによるエンジンが回り始めるとリソースが追い付かなくなるので、注意しましょう。


対ホガークヴァイン

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バザーデッキなのにマナが出ます。
マナが出るヴァイン。

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カウンターが無いので、メイン戦はかなり有利です。
しかし、通してしまった《Collector Ouphe》によってコンボに行けなくなることもあります。
カウンターの使いどころはよく考えましょう。

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優先して打ち消したいのは《Stitcher's Supplier》で、コレが起点になって爆発的に展開してきます。

基本的に相性は良いですが、下手にターンを返すと一瞬でぶち抜かれるので注意。

サイドボード
in  : Leyline of the Void 4, The tabenacle at Pendrel vale 2, Chain of Vapor
out : Mystical Dispute, Force of Negation, Mystical Tutor, Necropotence,
      Daze2, Street Wraith, Tresure Cruise

《Stitcher's Supplier》《Deathrite Shaman》《Ancestral Recall》《Deafening Silence》の為に、《Mental Misstep》は残します。

マナが出るので《Daze》は減らしましょう。

《Chain of Vapor》は必ず入れましょう。
何かと使うタイミングがあります。

《The Tabernacle at Pendrell Vale》は概ね、1ターン目に横並びした場合のお掃除に使用します。
2ターン目以降は大体マナが出るのでパワー4が1体は残り、賞味期限は極めて短いです。

タッチカラーが青と白(あるいは両方)で対処方法が変わります。

タッチ白は《Deafening Silence》があるので、手早くゲームを終わらせましょう。

タッチ青は《Flusterstorm》も追加されるので、その辺りもケアして動きましょう。


おわり

気が向いたら追記するかもしれません。

良いDoomsdayライフを。

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