短編小説1『ユキコの指』




乾いて固まった白ごはんに刺さった箸をぼうっと見ていた。どこかちょっとずつ曲がっていってる気がしてだんだん気持ち悪くなってくる。割り箸の先端がぐねぐねと液体のように感じてくる。そこにお経と退屈な木魚のリズムが溶け合うと、自分の体も一緒に揺れている気がした。

清潔な花に囲まれて黒い淵にとらわれたユキコの顔もだんだんと本当に彼女の顔なのかさえ疑わしくなってくる。近くで見た唇も、こんなに小さかったのかと思う。そうして、申し訳なさそうに付けられた二つの目が、まるで一つでもちゃんと機能を果たせるかとでもいうように、写真から逃げてゆくような気がする。それならばお骨ではなく、それをちゃんと拾って大事に自分で持っていたいと思った。

ふらふらと座っている私を夫は横目で心配して、太ももに指を当てる。それがすごく嫌な気がして、大丈夫だから、と目配せをすると、目を閉じて俯いていた。それでじっとしていると、包帯に包まれた右手の人差し指の痒さが頭にのぼってくる。布の上から指を擦るけれど、ちっともおさまらなくてすぐにでも剥ぎ取ってしまいたい気分だった。

私たちは狭い葬式場の後ろの席でなんだか場違いな気がして座っている。家族席のユキコのお母さんは、そういえば彼女の家を訪ねたときにいた人だからわかった。きっと昨日はたくさん泣いたんだろう。

葬式場についたとき、ユキコのお母さんはいろんな人に頭を下げていて、私にちょっと声をかけた。きっと誰もどうしてユキコが死んだのかなんて聞けなくて、若いのに残念ねえ、なんて言葉がそこら中に飛びかっている。ああ、若いだけでいいんだな、と思った。それなら私も死んだら価値が出るものかと、ユキコに聞きたくなったけれど、写真の中の彼女は何も答えなかった。



ユキコと私は同じ二十八で、夏から同じヨガ教室に通っていた。通い始めたのは、私の夫の収入がある程度安定するようになったから。新卒からずっと働いていた企業を辞めて、家のことを一番にするようになって、でもやっぱりこんな小さな世界にずっといるのは苦しい思っていた頃だった。ユキコも夫がいたけれど、都内の適当な音大を出てピアノの教室を開いていて、ある程度は自由な時間と収入があるのだ、と初めて会ったときに話していた。なんでヨガなんてやってるの、と聞くと、プロコフィエフをうまく弾くには相当な体幹が必要なのだ、と楽しそうに語るユキコの指は、太くて少し曲がっている気がしてつい見惚れてしまったことを覚えている。それに、ユキコの指にはわらわらと毛が生えたままになっていて、なんで手入れしないのかと聞くと、それだけで重みが変わってしまってピアノが弾けなくなると言った。それが信じられなくて、自分の指を見た。真っ直ぐで、綺麗だと褒められることが多かった。ささくれが少しでもあるとすぐに手入れした。そんな指だった。

小さい頃から私の指は多くの人を魅了した。母は夏でも私に手袋をつけさせた。初めはどうしてかわからなかったが、年齢を重ねるにつれてその理由を理解できるようになった。あるときただなんとなしに歩いていると、知らない若い女性が私の手を握って連れ去ろうとした。近くにいた老人が助けてくれたが、お礼にと私の指の写真を壊れかけた携帯電話で撮った。私の指はその美しさのせいで私を傷つけるかもしれないのだとわかったときには、自分があまりに惨めに思えた。誰と出会って仲良くなっても、それは私に興味があるわけじゃなくて、自分の指がただそうさせているだけなんだろう、と思った。そう思うのが苦しくて、人と関わることが好きではなかった。同じ職場で出会った夫もそうだった。彼は何度も私にアプローチして、結局付き合うことになった。彼が他の人間と違って魅力的なわけでもなかった。もうそういう時期で母親があまりにうるさかったから、仕方なしに一緒にいることにしただけだった。

夫は指に惚れたのだとさえ言った。なぜなら人間の肉体で作るのが一番難しいのは指なのだと彼は思い込んでいたからだ。それが上手くいっているならきっと他の器官もよく形成されているに違いないと夫は言った。夫にとって私の全てはこの指によって予測され規定されているのだ。だから一緒に暮らすようになってからも、爪を整えて、手の甲や指にうっすらと生えてくる毛も欠かさず剃った。その度に私はここに存在していいのだと思った。

毎晩夫は私の手を丁寧に撫でた。私も最初は不思議な気持ちで眺めていたが、次第に気にしなくなった。一時間くらい指を撫で続けると、夫は我慢できずに指を口に含ませることもあった。そして満足するとすぐに寝ついていびきを立てる。私は何かが抜け落ちてしまったように唾液で濡れた人差し指を見て、それが本当に自分のものなのかわからなくなった。人差し指だけが関節から無くなって、知らない間にどこかに飾られていても変に納得してしまう気がした。とはいえ、それで夫がとりあえずは満足してくれているなら、特に私が不満に思う必要もないし、確かに時間は取られるけれど、指一本差し出したところで他にできることはいくらでもある。あと何十年この生活が続くかはわからないけれど、働き出したときの出口のない未来への絶望よりは幾分ましなもののように思えた。そんな生活もユキコと出会って少しだけ変わった。彼女は私の指など見ていなかった。

週一回の教室が終わると決まってユキコと近くの喫茶店に行った。昔ながらのお店で、値段も量も決して満足のいくものであるとは言えないが、日当たりも良く人も多くないから、ゆっくりと話をするには適している場所だった。

夏でもユキコはホットコーヒーを飲んだ。運動をした後に冷たいものをいくら飲んでも喉の渇きは癒やされないのだ、と言った。いつもユキコは熱いマグカップを大切そうに包む。そのユキコの生まれたままみたいな指がムカデのように白黒の板の上を這いずり回っているのを想像すると体が変に熱ってくる気がして、結露を纏った私のアイスコーヒーのグラスに目を向けて気を逸らした。一通りの雑談が終わると、

「楽器を弾くのに向いてる指ってわかる?」とユキコは聞いた。

「なんだろう、細くて長くて、それでいて大きい?」

「ちょっとだけ違うわね。それは演奏者に向けられた眼差しみたいなもので、本当はずんぐりしてて、ジャングルにあるそこらへんの不細工な木から剥ぎ取ってきた枝みたいな方がいいの」

「それは意外ね。でも長くて大き方が楽に弾けそうだけど」

「案外そんなことないのよ」

「あなたの指はそう?」

「そうだといいのだけど」とユキコは言った。

「あなたの指は演奏者向きね。でもその話が本当なら私の指は向いてないわ」そう私が言うと、ユキコはコーヒーカップから手を離して掬うようにして手に触れた。私は驚いてしまって、その手の熱さが身体中に駆け巡っていくのを感じた。

「うーん、案外向いてる指かもしれないわね。私がおしえてあげる、ピアノでよければ」

 そういうとユキコは私の手を離した。空な私の顔を見ながらユキコはコーヒーをすする。

「楽器なんてほとんど弾いたことないのよ。それこそ小学校でやったリコーダーとか、それだけ」

「大抵の人はそんなものよ。でもね、楽器を弾き始めるといいことがあるの。教えてあげる。自分の体ってこんなにも不自由なんだって気づくことよ。それが大事。当たり前に自分のものだと思ってた指がちっとも思い通りに動いてくれない。それにイライラしたりもするけれど、自分の体を大切に思えるようになる。だって自分のものじゃないんだものね。だとすればなおさら他人のもののはずがないじゃない?」

 ユキコの教室に通う話を夫にしなければと思っていた。けれど、ユキコとのことを話すのはなんだか後ろめたい気がしていた。一体何が後ろめたいのか自分ではよくわからなかった。働いていたときに貯めていたお金で教室に通うくらいのぶんはなんとかなるだろうし、友達だからと少し安めのレッスン料にしてくれたから、あえて言う必要もないだろうと思っていた。

 その日、いつもより早く帰ってきた夫はすぐに食卓についた。いつも通りなんら変わらないのがなんだか悔しくなった。夫の帰りに合わせて食事を作って、作ること自体は嫌いではなかったけれど、この生活があと数十年、死ぬまで続くのか、と思うと何も話す気になれなかった。夫は何食わぬ顔で食事を催促した。まだできてない、とキッチンに戻って包丁を握った。私の手はそれでもまっすぐなままだった。キッチンの高さは私にぴったりだった。夫が私の身長に合わせて作ったのだ。背の高い夫は低すぎるといって料理をしたがらなかった。

そんな夫のことを働いていた頃は不満で仕方なかったけれど、仕事を辞めてからはどうでもよくなった。それにしてもキッチンはつまらない場所だ。調理器具ばかりで、皿は積み上がったまま、そのままにしておくとすぐに汚れてくる。それに嫌気がさして、せめてもという気持ちで観葉植物を置いた。調味料が並べられている場所に、蔓性の小さな植物を置いた。美しい緑色だった。水をあげすぎるのもよくないらしいけれど、なんだかかわいくて日に何度も水をやった。それに応えるように、どんどんと蔓をのばしていった。のびてゆくにつれて鉢から飛び出して、うねるようにその空間を占領していった。夫は邪魔だろうと何度もいったけれど、このままにしておこうと諌めていた。しまいに家中が蔓に覆われそうだよ、と夫は不満を漏らしていた。それならば少しは気が楽になるかもしれない、と思った。

今や蔓はキッチンを覆っていた。シンクに食器を置くには蔓を避けるようにしなければならなかった。最初は不便だったけれど慣れてしまって、蔓のなかでうまく料理する方法を見つけた。それで出来上がる料理は夫には好評であった。その日は簡単な煮物を作って盛り付けて、夫に運んだ。

夫の機嫌よくビールを飲む手を見ていると、そのあまりに真っ直ぐな指がグラスにへばりついているのが不快でたまらなかった。その指が触れた箇所を全部拭ってやりたくなった。箸を止めている私を見て、夫は不思議そうな顔をした。

「今日はあまり美味しくない。だからビールがすすむ。これで流し込めばなんでも一緒だから」と夫は言った。私は何もこたえなかった。夫を置いたまま寝室に入ってベッドに横になった。暖色の小さな灯りに手をかざした。私は自分の手をじっくりと見た。確かに美しい手だと思った。


    *


 夢を見ることはあまり多くなかったけれど、たまに見るそれはあまりに鮮明だった。美しい教会、周りは草木に囲まれていて、私は幼かった。小さな体で、草原を抜けて、光で淡く滲んだ聖堂の扉を開けた。それは重く、錆びついていて、伽藍とした教会に人はいなかった。小さな教会には長椅子が綺麗に並べられたままで真ん中には牧師が祈りを捧げるための机に向かって細い通り道が敷かれている。

 高い天井は植物の根に覆われていた。ステンドクラスは覆われた根のせいで、まばらにしか光を差し込ませることができていなかった。寝起きの髪の毛のように絡み合ったその先には卵のようなものがくっついていて、ときどき地面に落っこちて割れてしまう。黄身は熟しているのか粘度を持って、教会にさすゆるやかな光に照らされている。そして立ち上がってくるにおいは強烈で私は鼻をつまむ。腐卵臭とは違う、鼻の奥の方にへばりついてくるような臭いだった。早く収穫しないとすぐに腐って落ちてしまうといつかそんな話を聞いた。収穫して一体何に使うんだろうか。どこかの工場にでも持って行ってひよこが孵るまで温めておくんだろうか。ひよこはまた卵を産むために使われるのだろうか。ひよこはきっとニワトリにはならないんだろう。ひよこのまま卵を産み続けるのだろう。私にはそんな気がした。

 教会の礼拝堂は蔓に覆われている。十字架が飾られてあるだろう一番奥の壁は蔓のせいで厚く肥大しているように思えた。半開きの扉から風がすり抜けるたびに、その壁はまるで呼吸する胸のようにゆっくりと膨張し伸縮しているように思えた。私はその壁に手を当てた。蔓を掻き分けようとするとバラバラと枯れ落ちていった。そしてその中には小さな手があった。私はそれを手に取った。手首から下はなくて、美術の彫像のように光沢を持っていたが、本物の皮膚のように柔らかかった。その十本の指は美しく曲がっていた。私は息をのんだ。そしてすぐに蔓の中に手を返した。他の蔓を手繰り寄せて、誰にも触れられないように、見られないように、その手を隠した。

そして目を覚ますと右手の人差し指は折れ曲がっていた。



「せっかく綺麗な指だったのに」とユキコは言った。

「これじゃあもうピアノなんて弾けない。ごめんなさい。時間作ってもらったのに」家庭用のグランドピアノの前に座りながら私はユキコに謝った。

「まあ、仕方ないわ。それに左手のピアニストだっているし、ほら、ラヴェルなんか左手のためのコンチェルトを書いてるでしょ」

「簡単に弾けるの?」

「きっとすぐには無理ね」

 私はがっかりして鍵盤を触った。包帯に覆われた人差し指は鍵盤に力無く横たわっていた。

「でもどうしてこうなったの?」

「夫が寝てる間に指を触ってたらこうなったらしい」

「どんな乱暴な触り方したんだろう」

「痛い?」

「ちっとも」

「ならよかった」そういうとおもむろにユキコは二台目のピアノの前に座り鍵盤に手をのせた。「バッハなら私と一緒に弾けるかもね。左手は単純な伴奏じゃないから、連弾みたいにして弾けば楽しいと思う」ユキコは私を手招きした。鍵盤の上に並べられたユキコの指を見て私は頬が熱っているのがわかった。顔が赤くなっていないか心配だった。鍵盤の上を這い回るユキコの指を見ると自分まで触れられているような気がしてきた。音の高い鍵盤を触れると首筋がむずむずとして、低い鍵盤を触ると我慢できないような気分になった。ユキコはそんな私を少しも気にせずにバッハを弾いた。平均律一巻の変ロ短調のフーガなのだと後で私に教えてくれた。

「この曲は五声でできてるの。それが絡み合うみたいに一つの曲になるのよ。人の指は十本しかないのに、すごいと思わない?」そういうとユキコは私の横に座って、左手をとってフーガのテーマを教えた。たどたどしい旋律に、ユキコの凛とした音が絡み合っていく。それは次第に姿を変える。反転したかとおもうと急にこちらを向いて触れる寸前まで、けれど恥ずかしがるように逃げていく。追いかけるのがなんだかふがいないから、そのまま離れようとするのだけれど、たばねられたドミナントに流されユキコの方へと吸い込まれていく。そしていったん落ち着くとまたじゃれ合うように離れる。柔らかくて少し湿り気をもったそれはどんな形をも持ちうるような感覚を与えた。そして、自分の下半身が透かされているような心地よさの中、私たちは一つになる。穏やかな空間の中に息を潜めて眠っているような気分になる。誰も邪魔しないし、みられることもない。私たちの指はただそこに置かれて、規則的なフーガのリズムと音高の中で揺らいでいる、そんな気がした。

 終始和音が部屋を満たす中、恍惚とした気分のまま座っていた。

「こういうのも悪くないでしょう?」とユキコは言った。「練習すればもっと良くなるから」そういうとユキコはコピーした楽譜を渡した。

それから私は週に一回レッスンを受けた。家にピアノはなかったから机を叩いて練習をした。なんでもすぐ飽きてしまう性格だったけど、あの日の感覚が忘れられなくてずっと楽譜と睨みあった。半年も通うと左手である程度の曲を弾けるようになった。それに左手がやけに器用になって右手を使わずともできることが増えた。包丁も左手で持った。けれど、一ヶ月も経てば治るだろうと思っていた人差し指は曲がったままだった。医者にかかっても、痛くないのなら様子を見るしかないという。できるだけ菌が入らないように包帯でも巻いておけと言われた。

一週間に一回包帯をかえる。人差し指は曲がったままで、毛が少し生え始めていた。いつもなら綺麗にしなければと思ったけれど、どうせ見えないんだから、とそのままにしておくことにした。使い終わった包帯を捨てて、自分の右手を眺めた。人差し指が異物みたいに思えた。これまでずっとそこにあったはずなのに、悲しそうに私にくっついていたんだ、と思った。誰かに触られたり、見られたり、それは本当は苦しいことなのかもしれない、そう思った。

冬になった。ユキコは相変わらずホットコーヒーを飲んでいた。やっと私の季節が来たわ、と喜んでいた。ヨガの先生は結婚するからと教室を畳むことにした。最後の教室の日には花束とメッセージカードを送った。先生は、幸せになります、と涙ぐんでいた。

ヨガ教室がなくなってもユキコのピアノ教室には変わらず通った。クリスマスの前日、レッスンの日だったからいつも通りユキコの家に行った。いつも開けられている扉が今日は閉まっていた。インターホンを鳴らしても出てこなかった。家の中から男女が激しく罵り合っている声が聞こえた。ユキコの声なのだろうか。その日はそのまま家を後にした。後日メッセージを送ったけれど、返信がなかった。忙しいのだろうと思って、返事が来るまでそっとしておこくことにした。けれど、年が明けても何も連絡がなかったから、家を訪ねた。インターホンを鳴らすとすぐに扉が開いて、ユキコの母親と思しき女性が出た。どうしたの、と不思議そうな顔をした。ユキコのことを聞くと、亡くなったのだ、と言った。


  *


 ユキコの葬式が終わってから、呆然と部屋の中を見続ける時間が多くなった。空気の間に、あのときのような音を見ることができるのではないか、と思った。明かりは眩しくて、部屋のカーテンはずっと閉めたままだった。夫はそれでも毎晩私の手を撫でにくる。もう人差し指の包帯をとってもいいのではないか、と夫は言う。まだ良くなってないから、と私は言った。夫は風呂に入らずに汗がこびりついた私の手に口づけをしながら、無理やり包帯を解いた。

長く伸びた毛が人差し指を覆っていた。硬く黒黒した毛は光沢を持って絡み合い隙間なく私の人差し指を守っていた。これは病気だ、早く診てもらったほうがいい、と夫は言った。病気なんかじゃない、と私は声を荒げた。夫は蔑むような顔をして私の頬を殴った。唇が切れて血がでた。出ていってくれ、と私は言った。

 指から生えた毛は次第に腕を覆った。数日後には胸にまで侵食し、顔を覆った。最後にはつま先まで到達し身体中が蛹にでもなったようになった。私は何も見えなかった。ここがどこなのか分からなかった。夫は今でも私の手を撫でに来ているのだろうか。私はもう見られることも触れられることもないのだった。もう夢を見なくなった。眠っているのか起きているのか分からなかった。けれど心地のいい世界だった。母親の子宮の中にいるように、自分の心臓の音が響いているのが分かった。ユキコも今頃きっと私と同じように、誰からも触れらないように生きているのだろう、と思った。


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