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人間ってめんどうな生き物

人間ってつくづく面倒な生き物だと思う。特に感情がね。明るいものには暗いものがあって。ポジティブなことはキラキラしていてあこがれる部分がたくさんある。逆にネガティブなことってマイナスなイメージが多い。根っからの根暗人間からするとそんなネガティブも嫌いではない。たまに自分から落ち込みに行ったりもする。何も考えずただボーっとしてることもよくあった。

前の記事でつらつらと根暗な感じをだしていましたが、今回もさらに暗い部分を綴っていきます。頭の整理もかねて。

”似た者は引き寄せあう”で前回は締めたけども、とんでもない沼に足を取られました。簡潔に言うとあれです。

当時の交際相手がどうもモラハラ的な人間だったのです。

最初はそんな風には全く見えず頼りになる人だったが、いつからか私を教育するようになった。少なからずこちらにも非があるのは大前提ではあるが(ストレートにものを言いがち)、そんなことじゃ他ではやっていけない、俺以外だったらそうはいかないぜ、と言われ続け、私の心は感覚を失っていった。序盤で危機感を感じた私は何度も離れようとしたが、やり方も悪く関係は悪化する一方だった。話し合いももはやこちらからの説得だ。数年間逃げることもできなかった。それでも助けられたことは多々あった。相手も人間だし悪ではない。でもだんだんそれだけではどうにもならなくなってきた。

相手が鬱を患っていたのもあるが、本当に一筋縄ではいかなかった。ありえない行動力で、助けを求められ迎えに行くとパニックで瞳孔が開いたままのその人を何とか家まで帰さなければならなかったり、何度も死ぬと言われたり、家族にコンタクトをとってきたり、職場に迷惑な電話をしてきたり、散々だった。そのたび周りは警察に相談をとか、話聞くよなんて気にかけてくれたけども、警察の対応は証拠がなければパトロールしかできないし、結局はこちら側の問題だから、意味がなかった。自分でどうにかしなきゃと奮闘したが、こちらの意見・言葉は簡単に煙に撒かれるし、気づけば私は意見することをやめた。意味をなさないと思ったから。関心はなくなっていた。それでも、無関心では関係がうまくいくはずもなく、人の気持ちを考えないなんて野郎だと罵倒されたりした。聞き流すフリはできるけど、耳から入るものを遮断することはできず、こころはボロボロになっていった。

そのうちに自分だけの問題ではなくなった。仕事にも影響が出始めた。心がギリギリのところで生きていたから、小さなことで簡単に壊れた。すぐに泣いてしまうのが恥ずかしくて、このままでは人生が終わってしまうと思ったので、もうどうなってもいいからすべて終わらせることにした。なにをどうしたかはほとんど覚えていないが、離れた後も特になにも起こらなかった。半年ほどは家の前にいたらどうしようなんてビクビクしていたが、相手も疲れたのか音信不通に成功した。

それから数年は人と深くかかわることを避けた。もうごめんだった。離してもらえないのが一番怖かった。はじめは、数年間常に頭の片隅にいた不快感がなくなったことを信じられなかった。こんなの奇跡なのでは、そのうち罰が当たるのではなんて、卑屈になっていたけれど、なんとか何もなく過ごせてせていた。

それでも一度、転職前に職場に現れたことがある。その時は本当に震えたがそれっきり会社も辞めたのでなんとか生きている。当初、同僚に説明して倉庫に引きこもった。何かの罰が当たったんだと本当に怖かったがその同僚の「何かあったら守ります!」と何かあってからでは遅いんだぞと突っ込みたくなる少し頼りない言葉のおかげであまり考えることもなくなった。もしかしたら向こうに深い意味はなく、まだいるかなって来てみた。ぐらいの気持ちだったとしても。自分の中では死ぬまで当人の前では思い出話にはできない。あの時はごめんねなんて言えないし、まず顔を合わすことができないだろう。未だにちょっと震える。もう一生かかわりたくはない案件です。

でも、どこかで、もし同じような状況になってしまったらどうしようとか、いちいち考えてしまって躊躇してしまう。卑屈な大人になってしまった。他人の前では笑い話にしていても、自分の中ではなかなか大きな障害になってしまっているようでいまだに一歩踏み出せないでいる。なんだか性別が煩わしくなってきた今日この頃。同性だったらただ友達としていられるのになとかね。人との関係って難しいですね。


おわり

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