遺伝(3)-エピジェネティックス制御-

エピジェネティックス制御

DNA塩基配列によらない表現型や遺伝子発現の変化

DNAの塩基配列の変化を伴わずに、染色体における変化によって生じる、安定的に受け継がれうる表現型

・DNAメチル化

・ヒストン修飾

この2種類が存在する。

ヒストンがアセチル化されると、遺伝子発現は活性化される。

DNAがメチル化されると、遺伝子発現は抑制される。

ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)を阻害したり、DNAメチル化阻害によって、遺伝子発現を活性化させることができる。

参考:伊藤幸裕他 エピジェネティクス創薬:抗がん剤から他の疾患治療薬へ MEDCHEM NEWS 27(4) 184-189 (2017)

HDACには、11種類の亜鉛依存性酵素(HDAC1~11)と7種類のニコチンアミドジヌクレオチド(NAD+)依存性酵素(Sirtuin;SIRT1~7)の計18種のアイソザイムが存在する。


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