遺伝（１）-転写因子-

他のことを勉強していてもでてくる転写因子について、勉強しておかないと進まないようだ。

参考：北嶋繁孝　他　転写因子と疾患　臨床化学 1998;27:52-58

転写因子とは、mRNA転写を正確にしかも精緻に制御するために、RNAポリメラーゼⅡ以外助けのこと。

基本的に転写に関わる蛋白因子を転写因子という。

機能が大きく分けると２つあり、

①転写基本因子（転写反応そのものに関わる）

②転写制御因子（転写反応の質や量の制御を行う）

以上が中心となる。

転写基礎因子はmRNAポリメラーゼⅡとともに転写装置を形成する。

転写制御因子は遺伝子DNAの調節（上流）エレメントに作用して転写の量、質の選択と調節を行う。

一般的には転写制御因子を指して転写因子ということが多い。