今となっては旧世界に戻るのも怖い
今日は考えたことをもうひとつ。
今、私は会社が休業の決定をし、給与は得ながらお休みをいただいている状態だけれども、
そんな恵まれた状態で日々過ごしているためか、新型ウイルスの影響を受ける前の世の中に戻ることもそれはそれで怖い。
もちろん病気で医療が逼迫したり、大切な人が亡くなっていく状況は早く打開したい。
ただ、こうなる前の自分自身の身の回りを考えると、毎日本当に慌ただしかった。
仕事では精神を追い詰められ、なのに経済的な将来の不安は消えない。夫とは朝と夜のほんの少しの時間しか会えない。子供たちは学校に学童に宿題にいつも疲れきっている。用事のない週末は現実逃避をするかのように予定を詰め、旅行や大移動を繰り返す。何かひとつ狂ったら全てがダメになりそうな、そんな生活。
こういう生活がむしろ世の中のスタンダードだったと思う。
どんな仕事も大変であることは当たり前として、家族の時間がないこと、子供の時間がないこと、それは果たしていいのかな。何のために生きているのか。何のために夫と結婚して子供を持ったのか。子供に与えたいことは何なのか。子供も大きくなったらこのような暮らしをしなければならないのか。自問を繰り返す日々だった。
今も何もしてやれていないけれど、量より質だというけれど、家族というのは時を一緒に過ごす相手でしょ?ただ一緒に過ごす時間の大切さを、今味わっている。
そしてこの先も味わっていたいのである。