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アーカイブ/2022年5月号

知っていますか?合成洗剤のひみつ

大流行の香り長持ち洗剤や柔軟剤、抗菌防臭洗剤。
普通に売られているものですが、実はとっても危険。
人工香料や抗菌剤、それ以外にもたっぷりの化学物質が配合され、
知らないうちにペットにも人体にも悪影響を及ぼしています。

香りの洗剤を使っているのに、その匂いがわからない方は要注意。
洗剤に配合されている麻酔の一種で、強い臭いを感じにくくなるように
健全な嗅覚のはたらきを阻害されているのです。

昔、化学調味料をたくさん売るために
メーカーはある工夫をしました。
それは、調味料が出てくる穴を大きくすること。
ひとふりの量が多くなればすぐ使い切ってしまうので、売り上げが増えると
考えたのです。そして実際にそうなりました。
洗剤も同じで、においがわからなければどんどん使う量が増えて
売れ行きは伸びていきます。また、使用者はその香りに依存するので
いつの間にか強い香りの使用を、自分の意志でやめられなくなって
しまう可能性もあるのです。

ペットと人工香料

動物は人間以上に香り成分を避ける必要があります。
例えば、犬の嗅覚は人間の1億倍。人間が使っているレベルの香りは、
彼らにとって大変なストレスです。
大型犬でも人間より体は小さく、したがって肝臓の大きさも人間よりずっと小さくなります。肝臓が小さいということは、毒素を分解する能力が低いということです。

猫はグルーミングで自分の体を舐めますが、体内で香り成分を代謝できないために命を落としてしまうことがあります。

もし家の中にいつもい香りが漂っていたり、香り物質が体表についていたらどうなるでしょう?
言葉を話せない動物たちの体や行動に、以前とは違う異変が起きていませんか?

ペットのこんな様子に注意!

①皮膚や目が赤くなったり、かゆがったりする
②落ち着きがない、イライラする
③くしゃみや鼻水、咳、嘔吐などがある
④元気がなく、ぐったりしている
⑤呼吸困難になる
★香料を多用すると、猫のFIPなど難治性の病気を突然発症することもあると
いわれています。

どんな洗剤がいいの?

無香料・無添加の洗剤を選びましょう。
「無香タイプ」「無臭化」などが名前についている合成洗剤には
マスキングといって香りをわからなくするための香料が入っており、
実際には「無香」ではありません。
では、どうやってそれを見分けたら良いでしょうか?

製品の裏面にあるラベルを見てください。
そこに難しそうな化学物質の名前がたくさん書いてあったら、
それは避けましょう。
純せっけんの場合、表示成分は「純石けん分(99%脂肪酸ナトリウム」
だけです。無添加とは、こんなにもシンプルなのです。

では、具体的にどんな製品を選んだら良いのでしょうか?

無香料・無添加の洗剤には「純石けん」いわゆる石けん洗剤のほか、
重曹や炭酸塩、セスキ炭酸ソーダなどをベースにしたものがあります。
ユニークなものでは竹炭から作られた液体洗剤もあります。
もちろん黒くなったりせず、無色透明で香りも一切ついていません。

お勧めは、比較的手に入りやすい「セスキ炭酸ソーダ」です。
コスパがよく、油汚れや皮脂の臭い、血液もよく落ちるのでお勧めです。
商品名は「アルカリウォッシュ」。webshopの「はじめての無香料・無添加セット」にお試しサイズが入っています。ぜひ、重曹やクエン酸等とあわせて試してみてくださいね!

このジャーナルが生まれた理由

当社には4頭の看板犬がいました。
そのうちのひとりが、他人が使っていた「ボールド」の影響で
肺高血圧症を発症し、2020年の夏に亡くなりました。
こんな悲しいことが二度と起きないように、ペットにも人にも優し
い暮らしの情報を発信していくことを使命とし、ジャーナルを発行しています。是非続けてお読みください!

虹の橋の看板犬・咲妃(さき)

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