詩 『結婚』
目が眩むようなまぶしい光の降るなかで
それでも僕が遥か彼方を見つめていたのは
ただ、未来を視たかったから
そして、それを知りたかったから
できれば其処に行きたいって
僕は孤独の中で希っていた
だってこの世界は、なにか間違ってる…
だからきっと逃げたかった
そうして三千世界を魔天使のように跳んで
時の果てを訪ねた、その旅の終わりの場所で
あなたが迎えてくれた
あなたが言の葉をくれた
" 現在を変えなさい "
その真実の愛を憶えて
僕は現世に帰った
何かを探して川に飛び込むかのように
世界の中に生まれて
見知らぬ町で
見知らぬ家屋の二階で
荒々しく求めながら学びに努めた
そして勇ましい歌声のもとで働いた
少しだけ町を、少しだけ世の中を変えた
そうして少し時間が経って
人生のすみかを移り替えたら
あなたに少し近づいた
僕たちはふたりになった
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