SAOアニメ感想

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld、完結……っ!

終わっちゃいましたね。SAO。かれこれ4クール、50話近くあったんだなー。長かった…。今回はちょっと振り返って感想話します。

原作小説は読んでないのでそういう話になります。

やっぱりGGOのときも思ったんですけどどこまで行ってもこの物語はソードアート・オンラインから繋がってるんだなってとこが好きです。その中でもこのアリシゼーションは何か集大成って感じがして、アリスという存在そのものがキリトたちの今までの戦いの終着点というか、アリスに出会うために今までがあったのかなと思えるくらい大きな存在だったと思います。

あと何よりも衝撃的だったのは2期からほとんど主人公であるキリトが出番ナシということですね。今までは割とキリトのワンマンが多かったというかやっぱりいないと場が回らないと思ってたんですけど、アリスのキャラクターの掘り下げになってて良かったです。帰ってきたらやってくれるだろうという期待感を持たせつつ、ちゃんと過去と向き合う時間でもありました。ここでもやっぱり集大成らしいとことして、キリトがもう戦えないという心情が語られます。ここでのキリトの叫びと、ユージオとのシーンと、主題歌が相まってめちゃくちゃ感動しました。

アリシゼーション編で何よりも欠かせない存在はやはりユージオでしょう。彼無くしてキリトはあそこまで戦い抜くことは出来なかったのですから。アスナにとってユウキがいるように、キリトにも守る存在以外にも、隣に立って共に戦う存在がいたらいいのになとは少し思っていました。もちろんシノンやクライン等、頼りになる仲間たちはいますが、キリトと肩を並べて成長したのはユージオが初めてでした。二刀流が真骨頂であるキリトにとってのアンダーワールドでの2本目の剣がユージオでした。彼らは2人で一人前。文字通りかけがえのない存在。

しかし、その2本目の剣も、折られてしまいました。それにより、前述の通りキリトは深く心を閉ざしてしまいますが、そのキリトの手を引いてくれたのはユージオでした。アスナの中にマザーズロザリオと共にユウキが残り続けるように、キリトの中にも青薔薇の剣と共にユージオは生き続けています。劇中後半では何度もその存在がキリトに大きく影響していました。 

SAOシリーズを通して感じるテーマとして、今すぐ解決出来なくても、ゆっくりでも進んでいこう。みたいなのがあるなって思っていて、今回のキリトの過去からの戦いへの葛藤や、シノンのトラウマなんかも、すぐに解決は出来ないし、無かったことにはならない。それでも前を向こうって感じで。最後のアリスが記者会見に登場するシーンでも、世間にはまだAIが人権を持つことに対して懐疑的な意見が目立っていました。そこで記者に対して言ったアリスのセリフで、視聴者側は納得出来ましたが恐らくあの世界ではアリスはまだまだ認められない存在になるでしょう。キリトもまた、ユージオとの日々を思い返し涙を流していました。この記憶も消してもらえば良かったとキリトは言っていましたが、直葉にユージオとの思い出を話すキリトの表情は穏やかでした。

きっと彼らはこれからも数々の試練を受け、また過去にも悩まされるのでしょう。それでもそれが彼らをまた強くしてくれると思います。その事は、視聴者である僕たち以上にキリトたち自身がきっと一番分かっていると思います。

以上!



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