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早期リリースタイトル「StoneShard」が面白い

最近これといってやりこむゲームが無く、ネットやSteamを漁って安価で楽しそうなゲームを探す日々を送っている。

一応今年は個人的に気になるリリース予定タイトルはいくつかあるが、本リリースはまだ見通しの立たないタイトルが多いのでそれまでの暇つぶしがほしいところ。
Twitterで僕の事を知っている人なら「じゃあさっさとFF14復帰しろよ」とツッコミも入りそうだが、まあそれはそのうち・・・ね・・・。はい・・・。

僕は本格的に遊んだことは無いものの、タルコフのようなアイテムを探して持ち帰るゲームやハクスラと言われるジャンルが結構気になっていて、最近よく検索して探している。
ただやはりハクスラとなるとDiabloシリーズかPath of Exile、Grim Dawnくらいしか情報が無い。一応直近ならHADESもあるかな。

まあハクスラの話は置いておいて、Diabloのようなアイテム漁りがあったりしてポチポチ遊べるゲームないかな~って思っているところに主題の「StoneShard」を見つけた。

このゲームはまだEA(早期リリース)タイトルで、完成には程遠いけどとりあえず遊べる段階にはなっているっぽい。
ジャンルはローグライクだが、とにかく高難易度。すぐ死ぬしタルコフ並にリアル志向な内容で、刺さる人には刺さりそう。

一言に高難易度と言ってもいろんな難易度の分類があるが、このゲームは被ダメが大きくタルコフのように部位ごとのヘルスがあったり、消耗によって様々なデバフがついたりといった感じで、戦闘が難しいというより管理することが多くなにも考えずに戦いまくると死ぬ、とった具合。
あと序盤がキツイ。戦闘もお金も。

Steamの実績から見る難易度

このゲームは始めると最初は冒険の前にチュートリアルを含んだプロローグをプレイする。
このプロローグで操作するキャラクターはこの後自分の操作キャラクターになるわけではないので、道中で拾ったアイテムやレベルアップの際のステ振り等は引き継がれないため好きにプレイしていいのだが、このプロローグが恐ろしく難しい。
このプロローグをクリアするとプロローグクリアの実績を取得出来るのだが・・・

!?

なんとプレイ数に対して驚異の「5.4%」のプレイヤーしかプロローグをクリアしていない。
ちなみに製品版でこの数字で、無料の体験版だともう少し高かった気がする。
プロローグのボスは確かにかなり強く、僕も1時間程かけて試行錯誤してクリアした。ちなみに所見では理不尽に感じるがちゃんとパターンと弱点を見つけるとノーダメージでボコることが出来る。
ただプロローグからいきなりこんな強敵と戦わされるが、本編でこのボス程の戦闘は今の所1体くらいしかいないのでちょっと盛りすぎではないかな、とは思う。

次からは簡単にではあるが内容紹介。

リアルなヘルスシステム

このように部位毎にヘルスがあり、敵から攻撃を受けるとランダムにダメージが分配される。
これらがどう作用するかと言うと、例えば頭に多くダメージを負うと脳震盪を起こしたり、腕にダメージが蓄積すると持っている武器を落としてしまったり。
更には下の赤いゲージがトータルヘルスなのだが、部位のヘルスが減るとこのトータルヘルスの上限値も減る。
つまり部位毎にきちんと回復をしていかないと最大HPも下がったままなのでどんどん不利になっていく。
一応自然回復でもちょっとずつ治っていくが、かなり時間がかかる上にその他の「苦痛」といったステータスや「士気」「正気度」にも影響を及ぼし、自然回復だけで完治しようとすると他のステータスに悪影響が残っていく。
こういった部分に気を使い、ダンジョンを探索してお宝を探していく。

この他にもちろん空腹度や渇水度もあり、すべて管理しないとすぐデバフがつく。

リアルなステータス管理、天候

上述のようなステータス管理の他に天候もあり、例えばよく雨が降る。
雨が降っている中外を歩くと自分も敵も濡れた状態になるのだが、濡れていると炎系魔法のダメージが下がる、鉄製の武器は錆びていくなどといった現象も起こる。
自然系で言うならば火の魔法で敵を倒すとしばらく死骸が燃え続けるのだが、その上を歩くと自分にも着火して炎症ダメージを負う、動物ならば皮が燃えてしまい剥ぎ取れなくなるといったこともある。とにかくリアルだとこうなるよね、といった要素が多く含まれる。

ローグライクならではのアイテム管理

カバンを開くとSSのような感じ。
アイテム毎にマス目のサイズが異なり、上手く整理しながら持ち歩く。
重量といった概念は無いが、とにかくカバンは狭い。
武器種によってもサイズが違い、一度ダンジョンに入るとかなりの戦利品があるのでどれを持ち帰るか試行錯誤しなければならない。
ドロップする武器は敵が戦闘で使っていたため取得時点で耐久度が減っている。耐久度が低いと売却額も安くなるので取捨選択をしっかり行って持ち帰りたい。
そして先述のように戦闘面はかなりシビアな上健康管理もあるため持ち込むアイテムも考えて持っていかなければならない。
甘えた量持っていくと回復が足りず帰ることに。逆に安心できる量を持ちすぎると戦利品が持って帰れない。
ただ逆にダンジョンで得られるアイテムが結構あるので、途中で一度整理しに帰る前提で考えるくらいがいいかもしれない。ちょっとめんどうだが。

遠出するために回復アイテムや食料を買い、装備を治して寝るために宿代を払ったりと出費が多いが、アイテムの売却額がかなり安いので序盤はお金のやりくりにかなり困る。ちょっと強くなって序盤の戦闘が楽になると動物から皮を剥いで売ったり、ダンジョンで貴金属を手に入れて売ったり・・・と出来るがここらへんも運なので基本常時節約生活が求められる。

アイテム類もリアル志向

例えば装備なら当然耐久度がある。
これがまた結構すぐに減る。更に修理費がかなり高い。
回復アイテムはいいことだらけではない。効果の高いアイテムは必ずなにかしらのデメリットもある。
例えばパンは空腹度を大きく回復出来るが、パサパサしているので少し喉が乾いてしまう。
更に食品には賞味期限があり、記載の日数しか使えない。持ったまま放置して日が経つとと腐ってしまい、回復しない上にデバフを受けるようになってしまう。
お酒は苦痛を誤魔化すために飲むが、中毒度があがり更に数ターン酩酊状態になり視界がボヤけたり、意図しないところへ移動してしまう。
薬品類はダメージを大きく回復出来るが、一気に中毒になってしまい嘔吐したりする。
中にはデメリットの無いアイテムも多くあるが、基本的に効果はその分薄めだったりする。ただ傷を手当するためのアイテムは重要なためかデメリットが無いアイテムが多い。
このように持ち歩くアイテム一つ一つきちんと考えなければ快適な冒険は得られないようになっている。

面白いとは思うが万人受けは難しい

ここまで書いたように、複雑だったり面倒くさい面も多いゲームだが、個人的にはそれらを踏まえてでも楽しいと感じる。もちろんそれでも面倒を思う部分もあるが、まだEA段階なので今後変わっていくといいな、とは思う。

楽しいと思うところ

  • リアル志向な作りで常に緊張感がある

  • 冒険してる感はかなりある

  • アイテムの取捨選択や取引が楽しい

  • 理不尽に感じる戦闘もきちんと考えれば勝てたりする

不満なところ

  • 装備更新はかなり遅め

  • アップデート(開発)が遅い

  • 広大なマップの移動が面倒くさい

  • 装備の修理費が高すぎて中々お金が貯まらない

こんな感じ。いいところはともかく不満点を細かく見ていく。

装備の更新頻度

序盤の装備は弱いが、最初の更新は街の周囲をウロついている野盗を倒してドロップ品に更新するのが多いと思う。
ただそれ以降、中々更新出来ない。
敵が落とす装備は同じものばかりだし、店売り装備はたまにいいのがあるが高すぎて買えない、もしくは買うとその後の生活が困る。
しばらく進んで拠点が変わってくるとそこの野盗の装備が若干いいものなのでそこでまた変わって・・・くらい。あとはダンジョンのドロップでいいものが出るのを祈るか。
装備自体はポンポン落ちるのだが、いかんせん性能は同じ武器ならすべて同じなため装備は代わり映えしない。(ユニーク効果は他の専用アイテムを使って付与できる)

アップデート頻度が低い

僕は最近購入したためまだ実感は無いが、開発ペースはかなり遅いらしい。
そのため現状の実装コンテンツくらいは慣れた人ならすぐ遊び尽くせると思う。また、大型アップデート以外の細かいバグ修正やバランス調整アップデートは時々あるみたいだが、基本的にナーフする傾向にあり、より厳しい設定にされていっている模様。(調べてみるとアップデートで復帰したプレイヤーのほとんどが昔よりも難しくなっていると言っている)

マップ移動がめんどくさい

※リンク先GIF

序盤は歩くしか無いが、ちょっと進めると馬車を入手出来る。
これにより移動が楽になるかな・・・とは思ったものの、馬車で移動出来るのは都市間か所々にある集落だけ。ダンジョンに行こうとすると出来るだけ近い拠点へ馬車で移動し、結局徒歩になる。
あと馬車での移動はファストトラベルなので一瞬ではあるが、もちろん腹は減るし喉も渇く。
まあ、この徒歩での移動があるからこそ道中での体調管理や攻略後も帰路での緊張感があったりはするが・・・。最初はいいけど慣れてくるとだんだん面倒に感じてきてしまうな、といった感想。
ちなみに現在のマップの広さは製品版の1/20サイズらしい。マジ??

装備の修理費高すぎ問題

装備の修理費は一律ではなくその装備の高級度によって変動する。
やっすい装備ならガッツリ治しても安いが、高級な装備はちょっと修復するだけでも高額になる。
なので出来ればガッツリダンジョンに潜るときはガチ装備、周辺探索は安い装備、といったように使い分けたいが、いかんせんカバンの狭さと宿にある保管箱の狭さがあってあまり使い分けが現実的ではない面もある。
いろいろな装備やレアアイテムを保管して集めたい!といったプレイは出来ないかも。
とにかく戦利品で稼いだ額のほとんどは修理代で飛ぶので利益で見るとしょぼかったりする。ただお金が余りにシビアなのでプラスになっただけで嬉しくなったりする。


これくらいだろうか。厳しい部分も意図的に多く含まれるタイトルだが、本格的なローグライクや、日本の課金ポチポチスマホゲーに飽きて難易度が高めのゲームをやってみたい人はおすすめ。価格も安いし。

ただし何度も書いているように早期リリースタイトルなためボリュームには注意。
ある程度遊んだらアップデートまでほっといて、大型アップデートが来たらまた遊ぶ、といったプレイが今のところはいいかもしれない。
ちなみにアップデートの内容によってはタルコフのようにセーブデータワイプもあるらしいのでそこにも注意かな。


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