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30代フリーランスが卵巣腫瘍と出会って別れた3ヶ月 [婦人科検診編]

婦人科検診のオプションでなにかあると発覚

自己紹介

私はフリーランスでデザイナーをしています。
36歳独身です。

朝は白湯を飲みヨーグルトを食べます。
大体朝10時〜19時過ぎまで仕事をして、
その間にコーヒーをおとしておやつの時間を設けます。

月に数回は外食しますが8割自炊です。
お肉も大好きですが、
15品種以上の野菜でスープを仕込んだり、
鶏胸肉の低温調理をよく作り、
最近は玄米のおいしさに目覚めたりなんかして、
栄養士の友人にも見本みたいな食卓、
と太鼓判をもらったこともあります。

酒豪に見られることが多いですが
お酒は2ヶ月に1回飲むくらいで
1回に飲めるのはグラス半分程度で激弱です。

自宅の一室を仕事場にしているので
通勤がない分、週に3〜5日ジムに行き
30分〜1時間汗を流していました。

最近は大体0時にベッドに入り
8時間後に起きます。

めちゃくちゃ健康に気を遣っているというほどではないけれど
そこそこ人に話せるレベルの生活をしているつもりです。

フリーランスなので健康診断は自分で予約しないといけないのですが
この3年は毎年欠かしておらず
ほんの少しだけ「脂質」の項目が数値が高めな年もありましたが
この1年半のジム通いで6kg体重を落として筋肉をつけたせいか
9月に受けた健康診断ではオールクリアでした。

今私はとても健康だ。
清々しい気持ちで周りの同年代にジムを勧めたりしていました。




10月の婦人科検診

ところがです。

健康診断と一緒に「子宮頸がん」と
「乳腺エコー」の検査も申し込んだものの
混み合っていて別日になった為、
10月に入ってから改めて検診を受けることに。

当日窓口でプラス1,000円ほどでエコー検査を追加できますと言われ、
それくらいなら追加しておくかと軽い気持ちでお願いしました。

問診票を見ながら生理不順はないか、
不正出血はないかなど確認してしていきます。

「前に子宮頸がんの検査を受けてから数年経っているけれど
こなかった理由はある?」
いいえ、特にありません。
気づいたら時間が経っておりまして面目ない。

1つ理由を挙げるなら、私は生理で悩んでいなかったから、
というのがあった気もします。

もしかしたら男性も読んでくれるかもしれないので書いておくと、
毎月生理によって生活に支障が出てる人が私の周りだけでも結構います。
友人の1人は2日目までは前屈みにならないと歩けないほどお腹が痛いし、
最近CMでも聞くPMS(月経前症候群)で自分でコントロールできない
気分の波に飲み込まれそうになっている人もいます。
(恋人たちの別れの原因の半分はこれによるなんて話もあるくらい)

私も生理つら〜とうんざりするようなことは今までなかったけれど
期間中必ず1日は頭痛が出たり
実は今年の夏頃からこれがPMS?なんて感じるような
気分の落ち込みや日中睡魔に襲われることがありました。

ですが私の症状と呼べるようなものはそれくらいで
通常1週間の生理が2週間終わらないとか、
半年に1回しか生理が来ないなんて話もある中、
私はほぼ毎月同じ日にやってきて
きっちり6日で終わり、量も普通。

そんなことを問診の間に嬉々として話していました。
「だから私、とっても健康なんです」って顔して。

ではいざ検査となって、
子宮頸がんの細胞採取はすぐに終わり、次はエコー。
患者側にも先生と同じ画面が見えるようになっていて、
何が何やらわからない白黒のモヤモヤとした映像を見ること数秒。

「自覚症状、本当に全くなかったかい?」
先生の一言にゾッとしました。

「何かありますか?」
「うん。すごい大きいものがある。
…これね。画面の中に収まらないからサイズも測れないくらいだよ。」
「えっっっっっ!?」

実は自覚症状、全くなかったわけじゃなかったんです。
1ヶ月くらい前から寝る時に仰向けでお腹をさすっていると
なんだかぽこっとした出っ張りがありました。

でも私はそれが異状だと思わなかったんです。
「これなんだろう?膀胱?もしかして私胃下垂気味?」
それくらいに思っていて、今なら感じられるお腹の圧迫感や
苦しい感じもジムでほぼ毎回腹筋に集中していたので、
筋肉痛くらいにしか思っていませんでした。

気づいていたならもっと早くいけばよかったのに!と母にも怒られ、
自分が1番そう思いました。

でもね、わかんないと思うんです。
乳がんも毎日自分の胸をマッサージすることが発見に繋がるというけど
私は自分の胸を触ってもしこりがあるんだかないんだかよくわかりません。
どんな硬さのものがどの辺りに出るものなのか、初めてだと気づかない。
まして子宮筋腫に気づくきっかけとなる不正出血や痛みもなければ
生理も順調で、そんな可能性すら考えてませんでした。

その後の先生の話は、正直断片的にしか覚えていません。
場所的に考えられそうなのは子宮筋腫か卵巣の腫れ。
癌の可能性もないとは言えない。
ただ筋腫だとしても大きいから手術はしないといけないけれど
良性であれば手術は急がなくてもいいので
仕事の都合をつけてからでもいいこと。

「僕がみる限りでは、筋腫だと思うけどね」
先生のその言葉を信じたいような、
でもまだわからない、という気持ちで
直近で空いていた2週間後にCTスキャンの予約を取りました。

この日病院から帰った後は1つ前の記事に書いた通りです。


illustration by Kaori Toriumi

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