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札幌でマリノスを見るついでに登別温泉に行ったはなし。

コンサドーレ札幌vs横浜Fマリノスの試合at札幌ドームを見に行ったサポが、前乗りして温泉いったっていう、それだけの話。

◆ご挨拶

はじめまして。躍動する筋肉を眺めるのが好きなマリサポ、うなです。
初めてnoteなるものを書きます。人のは読むが自ら語ることなぞ何もない、と言い続けて幾星霜。
先日行った札幌遠征があまりにも楽しかったので、記録代わりに徒然なるままに投稿します。

…というわけで、人生4度目?3度目?の札幌遠征のおはなし、その1。

前乗りして登別温泉に行ったはなし。

◆妄想と企画

アウェイ札幌、と聞くと心がウキウキする。日程発表のその時から何をしようか、どこのパフェを食べようか…と考えるほどに(ちょっと盛りすぎ)。
足をのばして、かの有名な動物園にも行ってみたいな、季節がいいなら富良野で北の国からごっこしてもいいよね、世代バレるけど。
いい感じに休みと重なったら網走とかも行けそうじゃない?それはさすがに無理かしら…なんて妄想も楽しい。

動物園行きたい。とても行きたい。
でも温泉も行きたい(唐突に出てくる欲望)。
温泉なら都内に住んでるんだから箱根でよいのではないか、新宿から一本という抜群のアクセスだ。
でもせっかく飛行機乗って北海道まで行くし、滅多に行けないところに行ってみるのも良いな…

………………………………。



よし、行こう。温泉in北海道。



◆どの温泉にするのか

じゃらん大先生によると

1位:登別温泉
2位:洞爺湖温泉
3位:定山渓温泉
4位:阿寒湖温泉
5位:湯の川温泉

https://www.jalan.net/jalan/doc/etc/onsenranking/onsenranking_hokkaido.html

3位の温泉、何て読むんだろう。


まん防期間中のため、札幌市内から出る高速バスが軒並み運休なので、電車と路線バスで向かうしかない。
運転免許は持っているが、教習所を出てから乗ったことがないのが自慢の真のゴールデン・ペーパードライバーなので、公共交通機関で行けないところは除外しなければいけない。

登別温泉なら電車とバスで行けそうだ。
空港から普通列車で80分または特急列車で50分程度で登別駅へ。
さらに路線バスで25分。

うん、行けそう。
たぶん。
頑張れば。


宿を探していると、札幌駅から無料の往復シャトルバスを出している旅館があるではないか。
新千歳空港からなら片道500円らしい。
空港で乗って、翌朝は札幌駅に行けば往復5000円の交通費が500円で済む。

キミに決めた。
よし、行こう登別温泉



◆ナイスなお宿

結論から言おう。この宿は当たりだった。
ご飯が美味しい。
夕食は12皿のおばんざいと、鉄板で焼くお肉というプランだったのだが、注文してから揚げる天ぷら盛り合わせも付いてきた。
サラダはもちろん、更にミニブッフェで魚介の鍋や郷土料理などが食べ放題。ご飯とそのおともたちは注文したらホカホカのものを持ってきてくれるらしい。
だめだ、仲居さんの説明を聞くだけで完全に胃袋が足りない。

これは2人分のおばんざい

温泉ももちろん良かった。湯質や湯量については詳しくないので割愛するが硫黄泉だ。何より大浴場の内湯がとても広い。
並ぶ洗い場の数も多い。
時期的にまん防期間だからなのか、春休み前だからなのか、宿泊客も多くなく、同じ時間帯に浴場にいたのは私を含めて最大で5人。
なのにカランは20個以上並ぶのだ。
(旅館自体は3棟のビル型。大浴場は2か所)

横長に続く内湯を抜けてたどり着いた露天風呂は、外気温0度だったので、温泉として最高なのだが、いかんせん外気温0度だ。

顔が寒い。

耳が痛い。

内湯で暖まってから出てきたのに一瞬で奪われる体温。
飛び込むように湯船に入るが、首から上が冷たい。
しかし出るにも勇気が必要だ。
だって外気温0度だから。
床は掛け流しの湯で滑りやすい。走ることもできない。
出したこともない声が出てくるのが、寒さの不思議だ。

北海道……
怖ろしいとこだ………

そんなヒヤヒヤほかほかハラハラな温泉。
なんてエキサイティング(褒めてるつもり)


朝食も素晴らしかった。
重箱ごちそう料理と銘打たれるだけのことはある。サラダやカレー、もちろん肉じゃがや、ご飯が何杯でもおかわりできそうなレベルのおかずがミニブッフェに並ぶ。
やはり胃袋が足りない。

写真撮るの下手くそ選手権堂々の1位なのでクオリティは気にしてはいけない


北海道は大きい。
胃袋にもそれ相応のサイズが必要だ。

知らんけど。


……ほぼご飯の話しかしていないな。



◆登別地獄谷と鹿

到着早々に、ちゃんと観光もした。
登別には有名な地獄谷がある。
同僚に「行くべき」と薦められたのだが、これは聞きしに勝る場所だった。
行くべき

まず宿から除雪された道を、冷たい空気を肺に入れながら歩く私たちを出迎えたのは鹿だ。
普通の道路の、普通の歩道に、鹿だ。
左右を旅館にに挟まれた、いたって普通の温泉街に鹿だ。鹿
野生の鹿。(しつこい)

しばらく遠巻きに見た

すごい、北海道って感じ(偏見)

トナカイと見紛うほど立派なツノ。
そういえば鹿とトナカイって何が違うの?
あほな言葉しか出てこないほどびっくりした。

だって鹿だよ、草食べてるんだよ、道ばたに生えてるやつ。
何で誰もびっくりしないの?
(答え:歩いてる人がいないから)


地獄谷はきれいに整備された入口広場、立派なトイレ(入ってないけど)、日が暮れるとライトアップまでしているウッドデッキ。

歩きやすいし可愛いし

地獄感はゼロだ。
入場料は無料。
営業時間も特にないらしい。
無料だから。

え、天国じゃない?

地獄って言ったら1000円くらい入口で取るやつでしょ。きれいに整備されてカメラマンが待ち構えてて写真撮ってくれて帰りに売りつけられるやつ。
(最近こういうの減りましたね)
そんな何でも金儲けにつなげる都会の垢にまみれた私を、地獄谷は容赦なく攻撃してきた。

寒い。
除雪された雪が目の前に壁になっているのが見える。
なのに湯気がモクモクと上がり、岩肌が露出した部分があり(雪がなくなってる)、所々に見える小さなアナにはポコポコと湯が沸いている。
湯気を上げながら流れる湯の川、硫黄のこびりついた沢。
そして呼吸とともに入ってくる硫黄のかおり。
なるほど、これは地獄だ。


ウッドデッキは大体のところで雪もなく、とても歩きやすい。本当によく整備されている。
日陰にだけは雪が残っている。ここが坂道なので難所なのだが。
ほら、雪に慣れない民だから、ちょっとの雪で滑るし。
へっぺり腰で手すりをつかんで歩く私達の横を、平然とした顔で、ヒールで迷い無く追い抜いていく薄着の人々。

超人?
あ、あれが地獄の鬼?

鹿ショックにやられた私たちを地獄谷の景色と雪とそこを訪れる人々が叩いてきた感じだ。
何故だ、何故そんなヒールで、そんなツルツルした靴底で、踏み固められた雪の上を歩けるのだ。
あと何故そんなに薄着なんだ!

北海道……
ほんとに凄いとこだな………


ちなみに最初のショックである鹿は、帰りにもいた。

枝に紛れて、最初気づかなかった

1頭いなくなっていたとはいえ、相変わらず堂々としていた。
旅館の生け垣の木の芽を平然と食べている姿は、、、
大自然、ですね(語彙)


◆無知

今回の遠征で、友人が大洗を経由してフェリーで来ていたのだが、苫小牧から札幌に乗り込むという話を聞き
「 あらまぁそんな遠回り大変ね 」
と思っていた。

ちゃんと地図を確認しよう。

札幌、苫小牧、登別

登別の方が遠いのだ、札幌から。

無知とはなんと怖ろしいものか。
北海道、本当にでっかいな…

ちなみに無知なる私は苫小牧をこの辺だとおもっていた。

知床とか釧路らへんと思ってなかっただけマシ

ここは室蘭だそうです。本当にごめんなさい。


◆おわりに

雪道を歩いて変な筋肉の使い方をしたのか、不思議な筋肉痛と、硫黄泉でツルツルになった肌と、満腹大満足な胃袋を抱えて、翌朝10時発のシャトルバスで登別温泉を後にした。

前もって楽しみ尽くした感を持って向かった札幌ドームで、
あの劇的なサネの同点劇を見るのだ。

いやぁ、北海道って凄いなぁ。



でもなんで地獄谷はお金取らないの。


◆蛇足

登別温泉街にある間欠泉もすごかった。
街中にある広場にあるのだが、ちょうど吹いている時は上からしか見ていないので実際にはちゃんと見えていない。
とはいえ、轟音と、もうもうと上がる湯気。あれだけでもすごさを感じる事ができた。

ちなみに間欠泉広場は雪がカッチカチ。
本人は結構しっかり歩けていたつもりだが、撮られた動画は、それはもうすごいへっぺり。

ださい。


おしまい。
次は旭山動物園にたどり着いた話を書きたい。

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