決断のタイミング
最近、ソロ活動のライブをポチポチと開始したわけですが、いざやってみるとこれがなかなかどうして難しいものでいかにしたらやりたいことが伝わるものなのか試行錯誤の連続なんですね。
あんまり機材や形式にこだわりすぎると頭でっかちになって、せっかくのライブなのにフィジカルな部分がはまらなかったりとか、いい感じの落とし所が非常に難しい。。。
そんな中でひとつ思ったことが楽器のセレクトです。
今、ぼくはエレキギターを使ってライブをしております。
こういう弾き語りに近いかたちのライブでエレキギターを使うというのは珍しく、まぁ、ルーパーなどを使った単純な弾き語りではないのでそこが個性かなと思ってあえて使っていたのですが、実際にやってみると出音がちょっと定まらないんですな。
もうちょっと音の空気感が欲しいなぁと。
自分でやっていてもそう思うし、客観的に見てもそうなんじゃないかなって思ったりしてて。
ならば、アコースティックギターを使えばいいじゃん!
ってなるのですが、ぼくはアコースティックギターなるものを1本も持っていないのです。
かつて所有していたことはありましたが、その当時はソロライブをこの先そんなにやるという想定を全くしていなかった上にバンドでももっぱらベースを弾いていたのでアコギ的なものを全部売っぱらってしまっておったのです。
THE 後悔
しかしながら、後悔していてもギターはないままです。
これを機に買うしかないかなと楽器屋さんに向かったのでした。
アコースティックギター。
それ即ちアコギ。
ある程度有名なメーカーはなんとなく知ってはいますが、実際に何を買っていいのか??
今の自分のスタイルに向いている音は??
できればそんなに高くないほうがいいけど、生楽器は安いとだめなのかしら??
いろいろ思案はめぐりますが、とりあえずよくわからないのでアコギを沢山扱っている楽器屋さんに向かいました。
マーチン、ギブソン、テイラー、タカミネ、ヤマハなどなど、、ぼくの知っている有名ブランドからマニアックなメーカーのものまで沢山あります。
んで、何本か弾かせてもらって、なんとなく2つの方向性というものがあるということを教えてもらいました。
マーチンに代表されるキラキラした系のモノと
ギブソンに代表されるあまりキラキラしていない渋い系。
かなり大雑把にいうとそういうことらしいですな。
(確かにぼくが以前使っていたマーチンのアコギもキラキラしておりました)
個人的にはこのキラキラ感というのがあまり好きではないので渋いギブソン系ということになるのですが、それでも沢山の種類があってよくわかりません。。
どうしたものか、、となんとなくギターを見渡していると1本のギターが目に入りました。
ギブソン J-50
これは70年代のシンガーソングライターブームを牽引していたジェームステイラーが当時使っていた有名なギターと同じモデルです。
全く派手さのないいぶし銀のボディ、ノーメイク、無骨の塊。そんなギターです。
そのギターがぼくを呼んでいます。
ちょっと、そこのお兄さん。あたしを試してみない?と。
というか、擬人化するならば女性ではなく、ちょいちょい、そこのあんちゃん、まぁたまにはおれを弾いてみたらええんでねーのというおじさん的な感じ。立ち飲み屋で隣になったおっさんに酒をすすめられている気分です。
ともあれ、誘われるままにそのギターを弾いてみたわけです。
乾いた質感のボディ、程よい太さのネック、良い意味でギラギラしていないサウンド。
ぼくがいままで試奏させてもらったギターとは一線を画すブツです。
試しにソロ用に作った曲のフレーズを弾いてみると初めて弾いたにもかかわらず手に吸い付くような感覚になりまさにこのギターを弾くために作ったとさえ思えるような感じです。お店の人も今弾いたフレーズってこのギターとすごく合いますよねとノリノリです。
こ、これやっ!!
と思ったものの、小さな不安が頭をよぎりました。
というのも実はこの時点で訪れた楽器屋は2軒目。
他のギターを試さずに、いきなりこのギターを購入して良いものなのだろうか。。
なので、あと1日だけ他の楽器屋さんを回って他のギターも弾いてこようと思い、ネットで調べたお店何件かに足を運んで目ぼしい楽器を実際に弾いてみました。がしかし、、、どれもこれも先代(?)のJ-50に比べるとパンチがありません。
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