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街道沿いのチェーン店から考察する下世話な現在

結構前のことだけど、仕事で相模原に行きました。

クライアントは相模原が地元の人で、今は東京で会社を起こしているんだけど時折地元(相模原)の仕事を請け負っているみたいで、その案件の一部をボクに振って来たわけです。
んで、その人の車で現場に行って打ち合わせをしつつ、昼飯でも食べようということになって飲食店を探すために市内をぐるぐる回っておりました。

車内から見渡す景色は概ねチェーン店。

せっかくボクを相模原に連れてきたんだから、チェーン店ではないお店に招待したいということで色々探してくれたようですが、その人曰く、個人経営でイケているいるお店はあまりない、、とのこと。

駅付近のお目当のお店が臨時休業だったので、結局車で小一時間走ってボクが好きそうなジンギスカン屋に連れて行ってくれました。

帰りの車内で彼は相模原はお店に限らず『個性』みたいなものが少なく、文化がない。こだわったことをしてなにか作ってみても、
誰もが知っているチェーン店みたいなものしか受けなくて全く響かない、、と言って嘆いておりました。

人口がそこそこ多く、それなりに整っていてある程度の物であればなんでも手に入る相模原は、
地方都市の代表みたいな立ち位置できっとそういう場所は全国の至ることころにあるのでしょう。

前に都築響一さんに仕事でお会いしたときに、東京が日本の中心って考えがちだけど、日本の総人口一億数万人のから考えても東京にはその十分の一しかいないので、全国規模で見たら実は東京はマイノリティで、全国の(相模原のような)地方都市で起こっていることのほうが圧倒的マジョリティということをおっしゃってました。


そう考えると日本の大半が大袈裟にいうと相模原みたいな感じなのかもしれませんね。

東京に長く住んで、東京=日本と思いがちですが、実のところは全然違うわけです。

インターネットやSNSの普及で世の中のスピードが早くなっているので、昔に比べると地方と東京(や大都市)の2元論で語りにくくなっているのでしょうが、それでもやはり差異はありますね。人口密集度やそこにいる人のタイプ、仕事や生活のパターンなどなど、、、挙げだしたらキリはないと思いますが、その差はまだまだ確実にあって、そして東京で流行っているもの=全国で流行っているものでもなかったりしますね。
(また、全国で流行っているもの=東京で流行っているもの、、でもないのですが)

ボク自身東京にいて、さらに音楽なんかをやっていると、どうしても似たような人が周りに多くなって、気をつけていても意見や風潮が偏りがちですが、もっと広い目で世の中をみないといけないなぁと思わされます。

つーか、本当はこんな話をするつもりはなく相模原で受けるものを作れれば全国的に売れるのかなぁともっと俗物感に満ちたしょーもないことを書こうとしたのですが、話が全然違う方向にいってしまいました。

あとさらに話は逸れますが、最近の傾向としてチャレンジして雰囲気のある個人経営のお店に行って失敗するより、安定供給のチェーン店のほうがいいかもなぁと思うようになっているところもあります。
これは食べ物へのこだわりが無くなったのか、歳なのか、コロナ禍の影響なのか、あるいはチェーン店のクオリティが上がって来ているからなのか、よくわかりませんが。

昨日、閉店間際に大阪王将に行って焼きそばを頼んだら、終わりがけに来る客を露骨に嫌がった全くやる気のなさそうなバイトくんに、マニュアルがあるのにどうしたらここまで失敗できるの?っていうブツを提供されました。
チェーン店でこういうことがあるとちょっと痛い。

まぁ、普通に食べたけどね。

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