シビれる意外性
意表を突いた掛け合わせというものは、人に深い印象を与えます。
例えば美人なのに〇〇、、みたいなある要素が追加されることで
『ただの美人』よりも1翻足されるわけです、良くも悪くも。
「スリッパスリッパ!!」
入口を入るや否や受付の少し太ったおばさんスタッフに怒鳴られました。
どうやら入口で靴を脱いでからスリッパに履き替えて入店するしきたりのようです。
お店のルールに従って入店して
「30分だけお願いしたいのですが、空いてますか?」
と聞くと無愛想に(というか半分無視)でベットを準備し戻ってきて
「2200円ね」
と言われました。
その日は前日の釣りのせいでひどい腰痛でした。
釣りで腰痛?
でかい魚でも釣ったと思われがちですが、違います。
あまりにも餌取りが多くて、海に仕掛けを投入してもすぐに餌がなくなってしまい、しゃがんで餌をつけて、立ち上がって海にしかけを投入という単純作業を繰り返した結果、腰痛になってしまったのです。
我ながらひ弱な体が憎らしい。
仕事の途中、いてもたってもいられなくなって打ち合わせ先の駅付近にあった見知らぬマッサージ屋さんに飛び込んだのでした。
入店してお店を見渡すと、ベッドとベッドの間に壁はあるけどベッドに入るところにカーテンのような仕切りはなく、入口付近のベッドの上でおっさんが横になっていてマッサージされているのが丸見えです。
隣のベッドに通され着替えをしてスタンバッていると受付の太ったおばさんが入ってきました。
「上半身と下半身、どっち?」
唐突な質問です。
「えっと上半身メインでいいんですけど、太ももの裏もちょっとはっているのでそっちもほぐしてもらっていいですか?」
「ダメ!無理!!」
「全体的に満遍なくはできないんですね?」
「できるけど効かないよ!!だからやらないよっ!」
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