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TOYO RENTAL Lab Vol.2 速報!第1弾<第2刷>

Aputure LS 600d Pro、LS 300X、ARRI Orbiter など、話題の LED ライトの性能を検証した、テスト撮影の速報をお届けします。第 1 弾は、各社の “ライトモディファイヤー” による質感の比較です。Aputure Light Storm シリーズが抱える問題とは?


1. ロケ地と舞台設定について

今回のロケ地は中目黒にある SLOW TABLE という、映画・CM によく使われるカフェを貸し切り、日中にテスト撮影を行いました。

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今回のテスト撮影では、Aputure LS 600d Pro の性能の検証 をメインテーマに、600d Pro の売りである HMI 1.2kW に匹敵する光量、豊富なライトモディファイヤーの性能を活かした 2 種類のシチュエーションを設定しています。

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❶ S-1:窓から太陽光が差しこむ部屋
600d Pro が最も活用されるであろう「窓から太陽光が差しこむ部屋」の設定では、Aputure LS 600d Pro、ARRI Orbiter、HMI 1.2kW の光量・質感がどれだけ太陽光に近いのか?を検証。この部分は、速報・第 2 弾で詳しく紹介していきます。

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❷ S-2:ファッション・ポートレート
スタジオ撮影を想定したキーライト 1 灯による「ファッション・ポートレート」の設定では、ARRI Orbiter、Aputure Light Storm シリーズの大きな武器となる ライトモディファイヤー の性能を検証。今回の速報・第 1 弾では、この部分を紹介していきたいと思います。

2. 使用カメラとレンズについて

カメラは RED KOMODO 6K、レンズは Tokina Vista One F1.5、フィルターは光量調整のための Mitomo TRUE ND(4×5.65)のみを使用しています。

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カメラの設定は以下の通りです。

RED KOMODO 6K
6K 16:9(5760×3240)40fps
REDCODE RAW MQ
ISO800
Shutter Speed:172.8°(1/80)
WB:5600K

3.ライティング設計

ファッション・ポートレート設定は、太陽光の影響のないスタジオ撮影を想定したものとして、窓を暗幕で塞いだ状態でテストを行っています。

ライトの配置図は、こんな感じになります。

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ライトは 1 灯のみ。モデルの Aria さんは壁際に立っているので、影の落ち方を含めて、各モディファイヤーの個性を確認することができます。

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光量に関しては露出計(入射光)、色温度に関してはスペクトロメーターで各ライトの数値を計測し、条件が一定になるようライト側の設定で調整を行っています。

4. ライトモディファイヤーの種類まとめ

ARRI Orbiter、Aputure Light Storm シリーズは、ライトの前に装着するモディファイヤーにより光の質感を自由に変えられる オープンフェイス型 の LED ライトです。

ライトモディファイヤーの種類を分類すると、大きく4種類あります。

❶ ソフトボックス
❷ リフレクター
❸ フレネルレンズ
❹ スポットライトマウント

今回のテストでは、ポートレート撮影を想定したものとして、❹ スポットライトマウント以外の3種類のモディファイヤーを使用しています。以降、モディファイヤーごとに質感の比較をしていきたいと思います。

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5. コントラストと質感の比較:Aputure LS 600d Pro

まずは Aputure LS 600d Pro に装着できる3種類のモディファイヤーによる質感の差を見ていきます。

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