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敷田直人審判員の2020シーズン

皆さんあけましておめでとうございます。umpire fanです。今年も宜しくお願いいたします。
年も明けてキャンプインも近づいてきましたが、懲りずに2020シーズンの振り返りをしたいと思います。今回は敷田直人審判員(関東・25年目)にフォーカスしてみます。

まずは出場試合数などのデータから。
6月...6試合 7月...16試合 8月...14試合
9月...19試合 10月...19試合 11月...6試合
日本シリーズ...4試合(一→右→三→球)
計...84試合(球審21試合) 審判員2位タイ
通算出場試合数...1479試合(今季含む)
日本シリーズ出場(8年ぶり2回目)...第1戦では第2審判、第4戦では球審を担当
リクエスト変更率...25.0%(12-4)
責任審判担当数...22試合(※推定値)
※責任審判については公表されない試合もあり、担当試合数は推定。なお、チーフ不在かつ敷田・嶋田両氏が同じ試合に出場している場合は、責任審判を敷田氏とみなした。

まもなくベテランの域に差し掛かる敷田審判員ですが、年間を通して安定した出場となりました。7/24からの楽天ー西武戦では第2戦、第3戦とクルーを外れられたので、何かあったのかと心配しましたが、コロナではなかったようで安心しました。9月以降のリクエスト変更率は12.5%(7-1)と、終盤にかけてパフォーマンスが上がっている様子が窺えます。

続いて、2020シーズンのトピックスを。
なんといっても最大のトピックは2012年以来の日本シリーズ出場でしょう。私は毎年シリーズ出場審判員の予想をしているのですが、2016年頃から敷田審判員を予想しては外すというのが恒例になっておりましたので(笑)、ようやっと予想が当たってくれてホッとしました。
本シリーズはリクエストがかかりやすい一塁からのスタートでしたが、特に誤審等もなく4戦目のご当地球審を迎えられました。結果的には球審を務められた第4戦でシリーズが終わってしまったわけですが、敷田審判員は2012年も最終第6戦の球審を務められていました。シリーズ最終戦の球審を複数務める、というのは他にも例がありますが、初出場から2回連続で最終戦担当というのはかなり珍しいのではと思います。
第4戦はなかなか見逃し三振がなく、代名詞の卍ポーズも出なかったのですが、8・9回という最終盤に無事(?)2回卍ポーズが炸裂しました。特に9回表の卍はかなり緊迫した場面で出ましたので、プレーと共に強烈な印象が残っています。
ちなみに、いつもは右腰にのみボールケースをつけておられるのですが、この試合は両腰にボールケースをつけておられました。試合進行を妨げることのないよう、万全を期されたのでしょうか。

また、定期的に責任審判を務められるようになったのもトピックとして挙げられます。主に球審時に責任審判を務められており、10/23には東京Dの伝統の一戦でも責任審判を務められました。これまで一般審判員の責任審判資格保持者は小林・川口・本田・吉本(杉永・佐藤)の各氏に限られていたので、審判部内での敷田審判員のステータスが上がったという見方も可能かと思われます。もしかしたら、昨年のシリーズ出場はシーズンを通した責任審判としての働きが評価されたものかもしれませんね。

最後に、来シーズンの展望について。
森・笠原両氏の第一次定年突破と佐々木審判員の退職により、関東のクルーチーフポジションもそろそろ空きが出始めました。小林審判員の年齢も考えると、川口・本田・敷田三氏の71年組がチーフに上がる可能性は十分にあると思われます。
71年組の三氏がさらなる活躍を見せられることに期待したいですね。また、オリンピックが無事に開催されれば、国際試合の場で敷田審判員には卍ポーズをバンバン披露してもらいたいなと考えています。(笑)

私が審判員に注目するようになったのは敷田審判員の卍ポーズがきっかけでした。この素晴らしい世界に引き込んで下さった敷田審判員に、私はとりわけ強い思い入れと感謝の念を抱いています。来季にはおそらく1500試合出場を達成されるでしょうが、この数がどんどん伸びていくように微力ながら応援させていただきます!


本稿はこれにて終了です。
お読みいただき、ありがとうございました。

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